こんな人のための記事です。
この記事を読むと、独立した税理士は食えない可能性が高いという事実がわかります。
「ぇ、じゃぁどうすれば!?」という税理士のみなさまのために、とっておきの対処法もご紹介します。税務知識を活かしてホワイトに働く、リッチな税理士になる方法がわかります。
- 開業税理士の2~3割は年収300万円以下。独立しても食えない税理士は少なくない
- 独立して食っていくためには、様々なスキルやネットワークが必要
競争の激化や、コンピュータ・AIの発展により、税理士に求められるスキル・ネットワークはどんどん広がっています。
- 税金の知識を活かし
- 専門家として大事にされ
- 安定した給与
- 残業のない働き方
- 有給のある生活
ができます。ある程度仕事を選んだり、業務の進め方について裁量をもつこともできます。独立に不安をもつ税理士さんには、これ以上ない選択肢だと思います。
※経理専門の転職エージェントから話を聞けます。無料で、今のあなたがどんなところに転職できるか教えてくれます。独立開業に踏み切る前に、相談だけでもしてみるのが良いでしょう。
目次
独立した税理士 食えてるのかチェック!
まずは独立した税理士の実態を調査してみましょう。特に重要なのは、お財布事情のチェック。
独立税理士をデータでチェック
- 賃金構造基本統計調査によれば、公認会計士・税理士の平均年収は860万円程度
- 会計求人TOPICSによれば、税理士の平均年収は700万円程度
であるようです。
ちょっと待ってください。自分の独立の参考にする上で、独立税理士の平均年収を探ることの意味はほとんどありません。バラつきが大きすぎるからです。
起業して働く社長さんの年収について、平均を調べても意味がないですよね?大成功して何十億円稼いでいるソフトバンクの孫正義さんのような人もいれば、借金を抱えて廃業する人もいます。
何十億円とゼロ円の平均をとっても、これから起業する人の参考にはならないでしょう。
独立開業して働くことは、つまり会社(事務所)の経営を行うことです。
参考になりそうなのは
- 年収が300万円に満たない層が一定数いる
- 年収が数千万~億に達する層も一定数いる
という事実だけ。(ちなみに①も②も2~3割程度いるようです。)
独立税理士を実話でチェック
独立税理士Aさんの話
Aさんのキャリアは、会計事務所で働きながら税理士資格取得→独立、という流れですよね。どうして独立しようと思ったんですか?
独立してみて、どうでしたか?
収入はどうですか?
何が大変ですか?
逆に良くなったことは?
独立税理士の話をきいていると、Aさんのような例は少なくありません。
- 顧問先が無くて収入が低い
- 将来が不安で休めない
- 思い描いていた生活と違う
- 独立1年目はとくにキツイ
もちろん、うまくいっている人もいます。Bさんの話を聞いてみましょう。
独立税理士Bさんの話
Bさんは、学生時代に会計士試験に合格→大手監査法人勤務→大手税理士法人勤務→独立、というキャリアでしたよね。大手税理士法人なら待遇も良さそうなのに、どうして独立しようと思ったんですか?
独立してみて、どうでしたか?
収入はどうですか?
雇われていたときと比べて、大変なことは何ですか?
独立して、良かったですか?
独立してハッピーに暮らしている、Bさんのような人もいます。でも、そんな人は少数派。
- 学歴と職歴が美しく
- 実績が積みあがっていて
- 営業力もバッチリ
- 経営者の片腕として信頼される
こんな条件をそなえた人に限られるようです。
独立税理士が食えない5つの理由
「食えない独立税理士」にならないためには、まず独立税理士が食えなくなってしまう理由をチェックしておく必要があります。
理由①競争の激化
第一にあげられるのは、競争が激しくなっている事実です。
- 税理士数の増加
- ネットサービスの充実
などが原因です。
①について、日本税理士会連合会調べよれば、税理士登録者数は見事に右肩上がり。
(参考:国税庁「税理士制度」)
競争の激化は避けられません。
②も、大きな脅威です。
- 優良な会計ソフトの登場による、記帳代行業務の減少
- 価格を比較される機会が増え、「格安」をうたう税理士が増加
といった状況ですね。
理由②営業力がない
独立したものの、食えなくなる税理士の典型が、「営業力のない税理士」です。
- 税務はわかるけど、顧問契約のとり方はわからない
- いわゆる税金バカ
- 自分では理解できるけど、お客さんに説明できない
- そもそも人と話すのが苦手
というような税理士さんです。
独立すれば、顧問契約の受注から代金回収まで、すべて自分でこなす必要があります。当然、税金の知識だけで売上をあげることはできません。
理由③経営を知らない
税金には詳しいけど、経営については無知な税理士さん…これも、独立して食えなくなる税理士さんのよくある例です。
- 売上の見通しもないのに、人を雇う
- 理想だけを追求して、大きな事務所をかまえる
- 戦略もなく、適当に価格を決める
といった状態になると、事務所の資金繰りはどんどん厳しくなっていきます。
理由④税務申告しかできない
お客さんにとって税理士報酬はコストでしかありません。記帳代行や税務申告しかできないなら、報酬の安い税理士さんが好まれるのは当然です。
- こんなに難しい処理をしてあげている
- お客さんには無い税務知識がある
といったことは、高い報酬を払ってもらえる理由にはなりません。
価格競争に巻き込まれ、食えない独立税理士になりたくなければ、お客さんにとって役に立つ提案をしていく必要があります。
節税策はもちろんのこと、資金繰りの相談に乗ったり、数字を使った経営管理の方法を提言したり…顧問先の社長の片腕として認められるようでなければ、食えない税理士に転落する危険があります。
理由⑤AI化がすすむと未来が無いかも?
これは、独立税理士というより、税理士事務所全体の問題ですね。
「AI化でなくなる仕事」「AI化で消える職業」といった話題で、必ず名前があがるのが、税理士をはじめとする会計・税務周りの仕事です。
記帳代行や申告書作成しかできない税理士は、AI化によってますます食えなくなっていくのかもしれません。
食えない税理士にならないために 対処法3選
こんな疑問に答えて、食えない税理士にならないための対処法を3つ、ご紹介します。
対処法①スキルを高める・広げる
食えない独立税理士は少なくないとはいえ、もちろん全員ではありません。さきほどご紹介したBさんのように、独立してハッピーに暮らしている税理士もいます。
こうなるためには、とにかくスキルを高め、広げていく必要があります。
- 税務の知識・経験はもちろん
- 営業力を身に着け
- コミュニケーションやプレゼンテーションの方法も学び
- 税金以外を含めてトータルに経営をサポートできる
そんな税理士を目指すのです。
そうですね。めっちゃ大変です。でも、そこをクリアできた税理士だけが、独立しても食えないという恐怖を味わうことなく、ハッピーにやっていけるのだと思います。
対処法②ネットワークをつくる
独立前に、適切なネットワークを築いておく、という方法もあります。
- 今の事務所の顧客と信頼を築いて、独立時は自分の事務所と契約してもらう
- もうすぐ引退する独立税理士と仲良くなって、引退時に顧客をゆずってもらう
- 似たような時期に独立する税理士とつながって、相談できる仲間を増やす
- ブログやSNSを始めて、そこから集客できるように工夫する
といった具合です。
①のスキルを高める・広げると併用すると、かなり効果的だと思います。
対処法③ホワイト企業の経理部に転職する
とっておきの対処法は、ホワイト企業の経理部に転職してしまうこと。やっぱり食えないのは怖いな、と感じて独立をためらっている税理士さん向けの方法です。
確かに、自分の事務所をかまえて独立することとは違います。
でも、独立しなくても
- 税務知識を活かし
- 専門家として尊重され
- (ある程度)仕事を選び
ながら働くことができます。
さらに、
- そう簡単にはクビにならず(食えない心配はナシ!)
- 会計事務所より短い労働時間で
- 会計事務所より良い給料を
安心して稼ぐことができます。大企業なら福利厚生も充実していますから、安心して安定した生活ができるでしょう。
とりあえず、今自分がホワイト企業に転職できる状態にあるのかどうか、話だけでも聞いてみてください。
転職できそうな企業の条件を詳しくきいて、
- これなら経理部も悪くないかも!
- やっぱりちょっと違う。独立しよう
のどちらなのか確かめることが重要です。
話をきくなら、ジャスネットキャリアのエージェントを使いましょう。経理専門の転職エージェントですから、業界の状況をかなり詳しく話してくれます。
経理に詳しくないエージェントを使うと、トンチンカンなアドバイスばかりされて時間を無駄にするハメになります。
※ジャスネットキャリアについて詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。
まとめ:独立するにはスキル・人脈・覚悟がいる。食えないのが怖い人はホワイト経理部へ!
- 開業税理士の2~3割は年収300万円以下。独立しても食えない税理士は少なくない
- 独立して食っていくためには、様々なスキルやネットワークが必要
競争の激化や、コンピュータ・AIの発展により、税理士に求められるスキル・ネットワークはどんどん広がっています。
- 税金の知識を活かし
- 専門家として大事にされ
- 安定した給与
- 残業のない働き方
- 有給のある生活
ができます。ある程度仕事を選んだり、業務の進め方について裁量をもつこともできます。独立に不安をもつ税理士さんには、これ以上ない選択肢だと思います。
※経理専門の転職エージェントです。無料で、今のあなたがどんなところに転職できるか教えてくれます。独立開業に踏み切る前に、一度話だけでも聞いておくのが良いでしょう。
それではまたっ!
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