ざおうさんより2018年4月1日~2018年6月30日の業務報告が届いております。
経営成績について
当期 前期
売 上 高 15.4億円 17.1億円
営業利益率 13.9% 14.1%
1株純利益 23.68円 26.11円
配当予想 30円(中間)+31円(期末)
こびと株の中でも、ひときわ安定した経営成績を示し続けていたざおうさん。今回の決算はおどろきの減収減益でした。各項目10%前後の減少ですから、無視はできません。
前第1四半期と当第1四半期を比べてみると、利益率にはには大きな変動がないようです。
- 営業利益率(前期14.1%、当期13.9%)
- 経常利益率(前期14.5%、当期14.5%)
- 純利益率 (前期 9.6%、当期 9.7%)
ごく単純に売上が減った分だけ利益も減ったという状況ですね。
売上減少の要因については…決算短信では、一切説明されていません。
その一方で、上期・通期の業績予想は増収増益のまま、特に変更はありません。ですから、今回の減収減益は、売上計上のタイミングの問題や、第1四半期だけの特殊要因によるものではないかと考えています。
第2四半期以降のざおうさんに期待しつつ、見守っていきたいと思います。
財政状態について
当期末 前期末
総 資 産 130.2億円 133.5億円
1株純資産 1,818.37円 1,827.31円
自己資本比率 87.5% 85.7%
A(※)/総資産 41.7% 41.5%
※A=現金預金+有価証券+投資有価証券
四半期の利益が落ちたくらいでは、ビクともしないのがざおうさんの財政状態です。
総資産や純資産が減少していますが、特に心配のある状況ではありません。現金や純資産の減少は、配当金の支払いが主たる要因だと思われます。
自己資本比率も高まっており、(経営成績の報告が甘くても)長い目でみてあげやすい財政状態です。
まとめ(今後の配当について)
配当予想は、期末時点のものを維持して61円となっています。
キャッシュの豊かなこびとちゃんですから、当期の配当金支払そのものへの不安はありません。
気になるのは、やはり第2四半期以降の経営成績です。配当金を安心して支払えるだけの売上を、稼ぎ出してほしいと思います。
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