カウンターオファーってどうすればいい?【転職取りやめの体験談】

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転職活動中
カウンターオファーって何?なんか危ないんだよね?
転職活動中
カウンターオファーを受けたんだけど、どうすればいいのかしら?

こんな人のための記事です。

 

私は実際に

  • 転職活動をして
  • 内定をとって
  • 上司に「辞めようと思います」と相談したら
  • カウンターオファーをされて
  • 転職を取りやめた

という経験があります。

 

この記事では、

  • カウンターオファーとは何か?
  • 実際にカウンターオファーを受けるとどうなるのか?
  • カウンターオファーを受けたときに気を付けるべき3つのコト

を、実体験をもとにまとめたいと思います。

フルーツ
ネット上には「カウンターオファーを受けるのは危険」という話もあふれていますよね。この話の真偽についても、解説していきます

 

カウンターオファーって何?

転職活動におけるカウンターオファーとは、退職を申し出たときに上司から行われる引き留め交渉のこと

(エン転職「転職大辞典」より抜粋。太字は筆者)

 

転職活動中
来月で辞めさせて頂きたいと思います

と伝えたときに発生する

  • 給料を上げるから
  • 異動させるから
  • 昇格させるから
  • 職場環境を改善させるから
上司
だから辞めないでよー!

という、現勤め先からの申し込み(オファー)のことです。

 

一般的には、新しい条件(給料・役職・待遇等)を提示しての引き留めをカウンターオファーと呼ぶことが多いようです。

  • あなたがいないと困るんだ!
  • こんなときに辞めるなんて無責任だろ
  • 辞めさせないぞ

といったムチャな要求や感情論とは、少し違ってきます。

フルーツ
実際、引き留めてもらえるのは悪い気分ではありませんよねwとはいえ、ここは冷静な判断が大切ですよ~

 

カウンターオファーを受けたらこうなった【転職取りやめ体験談】

私は、実際に転職活動を行い、とある会社から内定を頂いたことがあります。

年収が100万円以上アップする案件だったので、転職しようと考え、上司に伝えたのですが…

上司
考え直しなよ~

とカウンターオファーを提示され、結局転職は取りやめました

 

  • 実際のカウンターオファーはどんな感じなのか
  • カウンターオファーを受け入れて会社に残るとどうなるのか

そのときの体験をご紹介します。

 

カウンターオファーの内容と状況

上司
そもそもフルーツ、なんで転職なんて考えたの?

この会社ってずーっと同じ業務を担当する雰囲気じゃないですか。

そろそろ新しい業務にチャレンジしたいなーって思って…。

隣の課でやってるあの仕事とか。

 

上司
OK、わかった。じゃあ次の異動で隣の課に異動するっていうんでどう?

え!あ…はい…

 

上司
転職は、大変だよ?せっかくこの会社でつくってきた人脈も信用もあるんだし、新しい業務やるなら、ここでやった方が良くない?

む…

 

その日は

  • 異動の約束のほか
  • 部署の将来への展望とか
  • 今後の私のキャリアプラン(昇給・昇格を含む)とか
  • 職場環境について思うこととか

色々と話し合った上で

フルーツ
ちょっともう1回考えます

と伝えて、面談を完了しました。

 

カウンターオファーの検討と受諾

検討したのは

  • 転職したいと思った原因はなんだったのか?
    (カウンターオファーの受託でそれは解決するのか?)
  • 内定先に転職した場合のメリット・デメリットは?
  • 今の職場に残った場合のメリット・デメリットは?
  • カウンターオファーは信頼できるのか?

といった内容でした。

 

フルーツ
私の場合、「今の職場は悪くないけど、新しい業務に取り組むチャンスがない」が転職したい理由だったんですよね。

異動できるなら新しい仕事はできます。転職したいと思った原因は解消するわけです。

 

また、私は、人見知りが強く、初対面のコミュニケーションが苦手なタイプ。円滑な人間関係を築くには、かなり時間が必要な人間です。

もともと「新しい人間関係の中で新しい仕事をするのは、なかなかしんどいだろう」と覚悟をしていました。

フルーツ
それに対して「人間関係構築済みの職場で新しい仕事ができる」となれば、そちらの方がスムーズなのは明らかです

 

他にも

  • 異動の約束はあくまで口約束。本当に実行されるのか?
  • 転職を考えたというウワサが広まって、居心地が悪くなるのでは?
  • 「チャレンジしなかった」という後悔にならないか?

といった点も気になりましたが、最終的に

フルーツ
ま、ダメならそのとき転職すればいいか♪

ということで、カウンターオファーを受けることに決めました。

転職活動によって「他にも私を欲しがってくれる会社はある」という自信がついていたことが大きかったです。

内定先は魅力的な会社でしたが、選択肢は他にもたくさんあると思えたわけです。

 

その後:3年が経っての感想

結論から言うと

フルーツ
カウンターオファーを受けて良かった

です。(もちろん、「転職した場合の人生」は未体験なので、比較してみることはできないのですけれどもw)

 

  • ちゃんと異動できて、やりたい仕事がやれた
  • 構築済みの人間関係を拡張する形で、スムーズに新しい課になじめた
  • 新しいスキルが伸ばせて、新しい形での貢献もできた

といった感じ。

フルーツ
私が転職活動をしていた事実は、私が直接相談した人以外は誰も知らないままです

 

  • カウンターオファー = 危険
  • カウンターオファー → 絶対に受けてはダメ

と決めつけてしまっている人に

フルーツ
カウンターオファーを受けてハッピーになる例もあるよ!

というのが届けばいいな、と思います。

 

「カウンターオファーなんてされたくない!」というときは…
転職活動中
ボクが転職決めて上司に言うときは、もう決定事項だね。カウンターオファーとかめんどくさいから止めてほしいんだけど…

こういう人には、最初から辞表を渡してしまうのがおすすめです。

辞める意思をしっかり書面にして手渡すのと、口頭で「辞めたいと思ってて~」と言うのとでは重みが違います。

撤回の意思がない・交渉の余地がないことをキッパリと伝えることができるでしょう。

フルーツ
キッパリしようとし過ぎて無礼な態度にならないように注意しましょう。キッパリ伝えるのとケンカを売るのは違いますw

※ちなみに3年前の私には、「カウンターオファーあっても嬉しいかも」という下心があったと思いますwだから「辞表を出す」のではなく、「相談する」スタンスでした。

 

カウンターオファーを受けたときに気を付けるべき3つのこと

転職活動中
ふーん。でもさ、カウンターオファー受けるのはNGって話も聞くよ?

ネット上で情報を集めると、「カウンターオファーは危ない」という話がたくさんでてきますよね。

これにはいろいろな背景があると思いますが、私は「転職エージェントさんの収益モデルの問題もあるのでは?」と妄想しています。

詳細は後ほど解説しますが、結論から言うと

フルーツ
カウンターオファーを受けるのは全然アリ!ただし要注意ポイントはあるので気をつけて動くと◎

というのが私の考えです。

 

注意①転職話はなるべく知られない方が良い

最初はコレ。会社の人に転職話はしないのが鉄則です。

カウンターオファーを受ける可能性が少しでもあるなら、「自分が転職を考えていた」こと自体をなるべく人に知られないのが◎。

世の中には色々な人がいますから、一度ウワサになってしまえば

  • 転職活動なんかしてるから、今の仕事がおろそかになっている
  • 転職活動するくらいだから、この会社のことなんてどうでもいいに違いない
  • 転職活動なんてするヤツは、自分のことしか考えてない
  • 転職を考えるのは裏切りだ!

などと、様々な決めつけや悪口が広まるのは、よくある話です。

フルーツ
そもそも自分自身が「もしかしたら悪く思われているかも」と疑心暗鬼になってしまうのも面倒です

 

転職の話は

  • 内定するまで、会社の人には一切言わない
  • 辞めると決めても、上司にしか言わない

のが鉄則。

 

フルーツ
私自身は、このサイトの共同運営メンバーにだけは相談していましたが…

一般的には、先輩・後輩・同僚などに話すのはNGです。

会社の人間関係は、基本的には「同じ会社に勤めている」ことを前提になりたっている人間関係。

「信頼しているから」と転職の相談までするのは、ある意味マナー違反と受け取られる可能性もあります。

 

注意点②転職エージェントは相談相手として使えない

転職エージェントは、転職のプロです。優秀な転職エージェントは、転職を成功させるのに欠くことのできないサポーターになってくれます。

けれども、カウンターオファーについてだけは、転職エージェントに相談してはいけません。

 

転職活動中
えー。プロに相談しちゃダメなの?

転職エージェントは一般に、「求職者が採用企業に転職した時点で、採用企業から報酬をもらう」というビジネスモデルです。

つまり、求職者が内定を辞退すると、転職エージェントは報酬を受け取ることができないのです。

フルーツ
当然、転職エージェントさんにとってカウンターオファーは敵。絶対に受けてもらいたくないと感じているはずです。

 

結果、カウンターオファーについて転職エージェントに相談しても、

転職エージェント
カウンターオファーに魅力を感じるのは今だけ。きっと後悔しますよ。せっかく心を決めたんです。転職してしまいましょう

という方向に誘導される確率が高く、客観的な意見としては参考にならないのです。

 

転職エージェントは

  • キャリアプランを考えたり
  • 伸ばすべきスキルを知ったり
  • 応募企業を選んだり
  • 選考対策をしたり
  • 日程調整をしたり

といった場面で、非常に心強い味方になります。

けれども、カウンターオファーに関する相談相手としては圧倒的に不向きです。

フルーツ
エージェントさんとは、内定までは二人三脚で&内定後は少し距離をおいて付き合うと、イイ感じになると思います♪

 

※ちなみに私自身が7つの転職サイト・エージェントを使った結果、「内定までしっかりサポートしてくれる優秀なエージェントさん」だと感じているのは

などです。この2社は、本当に親切&優秀なのでおすすめです。

 

注意点③再び転職活動するハメになるケースも多い

カウンターオファーを受けるのは、悪くありません。

上手くいけば、今の職場の良さをそのままに、不満だけを解決できます

 

ただし、実際問題として、

転職エージェント
カウンターオファーを受けて職場に残っても、数か月~数年以内に再度転職活動をする方が多いんですよ

というケースもあることは知っておいた方がよいでしょう。

 

せっかくカウンターオファーを受けて残留したのに

  • オファーの内容が、実行されなかった
  • 上司に転職話を言いふらされて、居心地が悪くなった

ということもありますし

転職エージェント
結局、「転職します」というまで良い条件を提示してくれない会社なんて、あなたのことを大切に考えていないわけです

という考えにいたってしまうパターンもあります。

 

フルーツ
例えそういうことになってしまっても、「自分で決めた。後悔はしない。」と言い切れるだけの覚悟はしておく必要があります

転職するにせよ、カウンターオファーを受けて今の会社に残るにせよ、大切なのは覚悟を決めること。

自分の選択に責任をもって、これから起きる出来事に向き合っていきましょう。

フルーツ
覚悟を決めて、一生懸命とりくんで…それでもダメならまた転職活動すればいいだけのことです。

転職が、人生を決める一大事なのは確かです。でも、いくらでもやり直しはききます。

ビビりすぎることなく、選び取っていきましょう。

 

カウンターオファーまとめ:単純に、魅力的な方を選べばOK

私は、心の底から「転職活動」をおすすめしています。

フルーツ
マジで良い経験になるので、ほんとみんなやった方がいいです!自分の現状を知るって超重要!

けれどもその一方で、「転職」するのがいいかどうかはケースバイケースだと思っています。

 

カウンターオファーを受けたときは、振り切って転職するも良し、受け入れて今の職場に残るも良し

  • 転職話は会社の人には知られないようにする
  • カウンタオーファーについては転職エージェントには相談しない
  • カウンターオファーを受けても再び転職活動するハメになるケースも多い

という事実に注意しつつ、自分の心とよく相談して決断できると良いでしょう。

 

カウンターオファーを受け入れてハッピーになる人も、転職して幸せになる人も、どちらも存在します。

もちろん、カウンターオファーを受け入れてどんよりしている人も、転職してどんよりしている人も、です。

フルーツ
結局、自分自身が「後悔しない!」と覚悟できる選択なら、どちらでも正解なんだと思いますよ♪

みなさま、良い転職活動を。

それではまたっ!

 

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ABOUTこの記事をかいた人

こびと株.comの共同管理人。慶應義塾大学卒業後、一部上場企業に就職。経理/財務の実務経験10年超、日商簿記1級、証券アナリストを有する「企業と個人のお金の専門家」。4つの財布(給与/配当/不動産/事業収入)を駆使して経済的自由を達成することを目標に奮闘中。