こんにちは、こびと株(@kobito_kabu)です。
この記事では、簿記1級にチャレンジしているものの
- 合格できるのかどうか不安になっている人
- 何度受けても受からないのでイヤになっている人
に向けて3つのアドバイスをしたいと思います。
- 学生時代にFPや簿記1級、社会人になってから証券アナリストを取得
- 一部上場企業の財務部で10年超の実務経験アリ
アドバイスは、結論から言うとこの3つですね。
- 簿記1級の価値を再認識してモチベーションを上げよう
- 独学をやめて予備校を使おう
- 苦手分野を得点源に変えながら、受験し続けよう

目次
アドバイス①簿記1級の価値を再認識しよう

ド直球で言います。簿記1級は価値ある資格です。
簿記1級に価値がある1番の理由:生涯年収がアップする
簿記1級は、もっていると生涯に獲得できる賃金がアップする可能性が高い資格です。
私の就職先はいわゆるホワイト企業。30歳で年収600万円ぐらいがベースです(基本給と賞与だけでこれなので、家族手当や住宅手当、残業代を含めると750万円ぐらいでしょうか)。
新卒では1~2名しか経理採用しませんので、簿記1級を持っていない学生はほとんど採用されません。逆に言えば、簿記1級を持っている人は、選考を有利に進められるということです。
毎年転職者もたくさんいましたが、簿記2級クラスの人はまったく見かけませんでした。やはり簿記1級ぐらいのレベルが求められます。

経理の転職市場では、簿記1級はかなり評価されます。それだけ希少価値が高いのです。だって、年間で1,000人くらいしか合格者がいないんですから。
簿記1級に価値があるその他の理由:一生モノの知識
生涯年収が上がる以外にも、大きなメリットがあります。
- 資産形成に役立ちます(年収アップ・家計管理・投資)
- 専門分野を手に入れたという達成感・自信が得られます
- 会計士、税理士、中小企業診断士等の受験に役立ちます
- 経済ニュースや専門書籍の理解度が増します
- 副業・フリーランス・独立起業に役立ちます
詳しくはこちらの記事をご覧下さい。
簿記1級には頑張る価値アリ!
難しい試験で「受かる気がしない…」「受からない…もうヤダ…」となる気持ちも分かりますが、諦めるのはもったいないです。

アドバイス②独学をやめて資格スクールを使おう

簿記1級は難関資格
簿記1級の合格率は10%前後です。
ここ最近の傾向を見ても、かなりの難関試験といって良いでしょう。というか、難しすぎ…?
まぁ、下手に合格者を増やされると簿記1級のブランド価値が低下するので、このぐらいがちょうど良いのかもしれませんけどね。
「受からない…」と思ったら、独学は中止!
このレベルの難易度なので、独学はおすすめできません。
だって、10人に1人しか受からないんですよ!?使えるものは何でも使って、合格確率をあげていくべきです。
というわけで、もしあなたが独学でチャレンジしているなら、そのままのやり方で合格するのはキビシイと考えた方が良いでしょう。
ここは悩まず、素直に資格スクールを使いましょう。
簿記1級ほど価値のある資格なら、スクール代をケチるより、スクールを活用してさっさと合格してしまった方がオトクです。
独学である程度知識を身に着けてあるなら、なおさらです。予備校のカリキュラムをしっかりこなすことで、かたよっていた知識がきれいに体系化され、合格にグッと近づくことができるはずです。
おすすめスクールは【クレアール】と【大原】です
自信をもっておすすめできるスクールは、【クレアール】と【大原】です。
タイプの違うスクールなので、自分に合った方を選んでほしいと思います。
というイメージです。
資格スクールのパンフレットには、合格者体験記などネットでは手に入らない良質な情報が含まれているので、是非請求してみて下さい。単純に、読み物としても面白いですよ。
クレアールは、「合格に必要な範囲だけを勉強する」ことに特徴のあるスクール。そのスタイルは、「とにかく効率的」です。
科学的に解析され、厳選された超効率的な学習法で、時間・価格両面でのコスパが最高。
- 効率重視で合格したい
- 忙しくて時間がない
- 費用を抑えて取り組みたい
という人に向いています。「満点」ではなく「合格」をねらうイメージです。
WEB通信での学習が基本なので、スマホ学習でスキマ時間を活用できますし、早見再生で時間短縮もできます。音声のみのデータも用意されています。
こういうちょっとした利便性が、合格と挫折を分けたりするのですよね。
※資料を請求すると、無料でサンプル教材がもらえます。見てから決めればOKなので、とりあえず請求だけしておきましょう。
もうひとつは大原。言わずとしれた、大手スクールです。
- 通学で学びたい
- 試験範囲全体を理解したい
- 大手の安心感が欲しい
という人に向いています。
私も通ったことがありますが、講師がめちゃくちゃ良くて感動ものでした。
これらのスクールの授業を受け始めると、「こんな良い教材で授業を受けてる人がいるんじゃ、独学の人は勝てないじゃないか!」ということに気づくと思います。どちらも本当にクオリティが高いです。
ちなみに、両スクールは教育訓練給付金制度対象の講座があるので、スクールに支払った料金の20%は取り戻すことができます。
そもそも簿記1級は、なかなか価値の高い資格なので、合格できれば受講費用の回収は難しくありません。

講師の言うことをよく聞いて!
ちなみに、「もうスクール使ってるよ!でも受からない気がしてるんだよ…」という人は
とにかく講師の言う通りに学習してください。
これからスクールを使い始める人も同様です。
私も簿記1級とか証券アナリストとか税理士簿記論とか、いろいろな講座を受講しましたが、なんとまぁ講師の言う通りにやらない受講生の多いことか。
- 問題集は3周やりましょう!→やらない
- 模擬テストは受けっぱなしにしないようにしましょう!→受けっぱなしにする
- 忘却曲線を理解して、定期的に復習しましょう!→やらない
そりゃあ受かりませんって。

簿記、特に簿記1級の学習では
- ピンとこない
- わからない
- モヤモヤする
と感じるタイミングがたくさんあると思います。

「向いてないのかな?」とか「頭悪いのかな?」とか悩む必要はありません。
繰り返しやっているうちに、理解できる瞬間が、突然訪れます。習うより、慣れろ。
×頭を抱えて考え込む
〇手で覚える
というつもりで、問題演習に取り組みましょう。

アドバイス③苦手分野を得点源に変えながら、受験し続けよう

苦手分野こそ、もっとも大きな得点源にできる可能性を秘めた分野です。
押してダメならもっと押す
例えば、税効果会計・退職給付会計などは、私にとってもっとも苦手な分野の1つでした。
これらの分野では、簿記1級レベルの出題内容でさえ、まだまだ入門レベルでしかありません。この際とことん突き詰めて、実務レベルの知識を身に着けてしまった方が、理解・納得がしやすかったりします。
みんなが理解できない・難しいと感じる論点は、簿記のテキスト・試験問題が中途半端な説明で終わってるために、かえってよく分からないんですよね。
押してダメならもっと押す
この精神で、とことん突き詰めてみましょう。
書籍で詳しく学習すると◎
遠回りにはなりますし、試験直前期(例えば3ヵ月前)にやるような学習方法ではありません。でも、もし試験まで十分な時間があるのなら、苦手論点については、その分野に特化した書籍を1冊買ってみるのも1つの選択肢です。
すらすらシリーズは、実務家のなかでも評判が高いです。
退職給付会計はこちら。
こういう書籍を4~5時間ぐらいで流し読みしてからテキストに戻ると、ピンとこなかったところも分かるようになるかもしれません(くれぐれもハマらないように。要点・考え方をおさえましょう)
他の論点についても、お問い合わせをいただければおすすめの書籍を紹介します。お気軽にどうぞ。
受かるまで受験し続けましょう。これも大切なことです。
簿記1級は、「学習に1,000時間かかるのに、試験はたったの3時間」というとんでもない試験です。
- 膨大(ぼうだい)な範囲について、
- 短時間で理解を問われる
ので、どうしても運の要素が入ってきてしまいます。
勝負は時の運と割り切って、あきらめずに挑戦しましょう。
年に2回の受験チャンスがありますから、3年で6回のチャンスがあるわけです。これを全部受けるぐらいの気持ちで取り組むと良いですよ!
まとめ:簿記1級に受かる気がしない!→大丈夫、受かります
簿記1級は難関試験ですが、受からない試験ではありません。
会計士試験や司法試験などは、人生をかけてチャレンジする試験です。そして下手をすると、人生を台無しにするリスクのある試験でもあります。
しかし、簿記1級はそういう試験ではありません。非常に市場価値が高い「検定試験」です。チャレンジし続ければ必ず受かります。
- 簿記1級の価値を信じて
- 予備校を最大限利用して
- 試験を受けるごとに苦手分野を潰して
受験し続けてください!きっと満足できる結果が得られるでしょう。
それではまたっ!
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