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こんな人のための記事です。
私は実際に
- 転職活動をして
- 内定をとって
- 上司に「辞めようと思います」と相談したら
- カウンターオファーをされて
- 転職を取りやめた
という経験があります。
この記事では、
- カウンターオファーとは何か?
- 実際にカウンターオファーを受けるとどうなるのか?
- カウンターオファーを受けたときに気を付けるべき3つのコト
を、実体験をもとにまとめたいと思います。
目次
カウンターオファーって何?
転職活動におけるカウンターオファーとは、退職を申し出たときに上司から行われる引き留め交渉のこと
(エン転職「転職大辞典」より抜粋。太字は筆者)
と伝えたときに発生する
- 給料を上げるから
- 異動させるから
- 昇格させるから
- 職場環境を改善させるから
という、現勤め先からの申し込み(オファー)のことです。
一般的には、新しい条件(給料・役職・待遇等)を提示しての引き留めをカウンターオファーと呼ぶことが多いようです。
- あなたがいないと困るんだ!
- こんなときに辞めるなんて無責任だろ
- 辞めさせないぞ
といったムチャな要求や感情論とは、少し違ってきます。
カウンターオファーを受けたらこうなった【転職取りやめ体験談】
私は、実際に転職活動を行い、とある会社から内定を頂いたことがあります。
年収が100万円以上アップする案件だったので、転職しようと考え、上司に伝えたのですが…
とカウンターオファーを提示され、結局転職は取りやめました。
- 実際のカウンターオファーはどんな感じなのか
- カウンターオファーを受け入れて会社に残るとどうなるのか
そのときの体験をご紹介します。
カウンターオファーの内容と状況
この会社ってずーっと同じ業務を担当する雰囲気じゃないですか。
そろそろ新しい業務にチャレンジしたいなーって思って…。
隣の課でやってるあの仕事とか。
え!あ…はい…
む…
その日は
- 異動の約束のほか
- 部署の将来への展望とか
- 今後の私のキャリアプラン(昇給・昇格を含む)とか
- 職場環境について思うこととか
色々と話し合った上で
と伝えて、面談を完了しました。
カウンターオファーの検討と受諾
検討したのは
- 転職したいと思った原因はなんだったのか?
(カウンターオファーの受託でそれは解決するのか?) - 内定先に転職した場合のメリット・デメリットは?
- 今の職場に残った場合のメリット・デメリットは?
- カウンターオファーは信頼できるのか?
といった内容でした。
異動できるなら新しい仕事はできます。転職したいと思った原因は解消するわけです。
また、私は、人見知りが強く、初対面のコミュニケーションが苦手なタイプ。円滑な人間関係を築くには、かなり時間が必要な人間です。
もともと「新しい人間関係の中で新しい仕事をするのは、なかなかしんどいだろう」と覚悟をしていました。
他にも
- 異動の約束はあくまで口約束。本当に実行されるのか?
- 転職を考えたというウワサが広まって、居心地が悪くなるのでは?
- 「チャレンジしなかった」という後悔にならないか?
といった点も気になりましたが、最終的に
ということで、カウンターオファーを受けることに決めました。
転職活動によって「他にも私を欲しがってくれる会社はある」という自信がついていたことが大きかったです。
内定先は魅力的な会社でしたが、選択肢は他にもたくさんあると思えたわけです。
その後:3年が経っての感想
結論から言うと
です。(もちろん、「転職した場合の人生」は未体験なので、比較してみることはできないのですけれどもw)
- ちゃんと異動できて、やりたい仕事がやれた
- 構築済みの人間関係を拡張する形で、スムーズに新しい課になじめた
- 新しいスキルが伸ばせて、新しい形での貢献もできた
といった感じ。
- カウンターオファー = 危険
- カウンターオファー → 絶対に受けてはダメ
と決めつけてしまっている人に
というのが届けばいいな、と思います。
こういう人には、最初から辞表を渡してしまうのがおすすめです。
辞める意思をしっかり書面にして手渡すのと、口頭で「辞めたいと思ってて~」と言うのとでは重みが違います。
撤回の意思がない・交渉の余地がないことをキッパリと伝えることができるでしょう。
※ちなみに3年前の私には、「カウンターオファーあっても嬉しいかも」という下心があったと思いますwだから「辞表を出す」のではなく、「相談する」スタンスでした。
カウンターオファーを受けたときに気を付けるべき3つのこと
ネット上で情報を集めると、「カウンターオファーは危ない」という話がたくさんでてきますよね。
これにはいろいろな背景があると思いますが、私は「転職エージェントさんの収益モデルの問題もあるのでは?」と妄想しています。
詳細は後ほど解説しますが、結論から言うと
というのが私の考えです。
注意①転職話はなるべく知られない方が良い
最初はコレ。会社の人に転職話はしないのが鉄則です。
カウンターオファーを受ける可能性が少しでもあるなら、「自分が転職を考えていた」こと自体をなるべく人に知られないのが◎。
世の中には色々な人がいますから、一度ウワサになってしまえば
- 転職活動なんかしてるから、今の仕事がおろそかになっている
- 転職活動するくらいだから、この会社のことなんてどうでもいいに違いない
- 転職活動なんてするヤツは、自分のことしか考えてない
- 転職を考えるのは裏切りだ!
などと、様々な決めつけや悪口が広まるのは、よくある話です。
転職の話は
- 内定するまで、会社の人には一切言わない
- 辞めると決めても、上司にしか言わない
のが鉄則。
一般的には、先輩・後輩・同僚などに話すのはNGです。
会社の人間関係は、基本的には「同じ会社に勤めている」ことを前提になりたっている人間関係。
「信頼しているから」と転職の相談までするのは、ある意味マナー違反と受け取られる可能性もあります。
注意点②転職エージェントは相談相手として使えない
転職エージェントは、転職のプロです。優秀な転職エージェントは、転職を成功させるのに欠くことのできないサポーターになってくれます。
けれども、カウンターオファーについてだけは、転職エージェントに相談してはいけません。
転職エージェントは一般に、「求職者が採用企業に転職した時点で、採用企業から報酬をもらう」というビジネスモデルです。
つまり、求職者が内定を辞退すると、転職エージェントは報酬を受け取ることができないのです。
結果、カウンターオファーについて転職エージェントに相談しても、
という方向に誘導される確率が高く、客観的な意見としては参考にならないのです。
転職エージェントは
- キャリアプランを考えたり
- 伸ばすべきスキルを知ったり
- 応募企業を選んだり
- 選考対策をしたり
- 日程調整をしたり
といった場面で、非常に心強い味方になります。
けれども、カウンターオファーに関する相談相手としては圧倒的に不向きです。
※ちなみに私自身が7つの転職サイト・エージェントを使った結果、「内定までしっかりサポートしてくれる優秀なエージェントさん」だと感じているのは
- 20代:マイナビAGENT
- 30代以降:JACリクルートメント
などです。この2社は、本当に親切&優秀なのでおすすめです。
注意点③再び転職活動するハメになるケースも多い
カウンターオファーを受けるのは、悪くありません。
上手くいけば、今の職場の良さをそのままに、不満だけを解決できます。
ただし、実際問題として、
というケースもあることは知っておいた方がよいでしょう。
せっかくカウンターオファーを受けて残留したのに
- オファーの内容が、実行されなかった
- 上司に転職話を言いふらされて、居心地が悪くなった
ということもありますし
という考えにいたってしまうパターンもあります。
転職するにせよ、カウンターオファーを受けて今の会社に残るにせよ、大切なのは覚悟を決めること。
自分の選択に責任をもって、これから起きる出来事に向き合っていきましょう。
転職が、人生を決める一大事なのは確かです。でも、いくらでもやり直しはききます。
ビビりすぎることなく、選び取っていきましょう。
カウンターオファーまとめ:単純に、魅力的な方を選べばOK
私は、心の底から「転職活動」をおすすめしています。
けれどもその一方で、「転職」するのがいいかどうかはケースバイケースだと思っています。
カウンターオファーを受けたときは、振り切って転職するも良し、受け入れて今の職場に残るも良し。
- 転職話は会社の人には知られないようにする
- カウンタオーファーについては転職エージェントには相談しない
- カウンターオファーを受けても再び転職活動するハメになるケースも多い
という事実に注意しつつ、自分の心とよく相談して決断できると良いでしょう。
カウンターオファーを受け入れてハッピーになる人も、転職して幸せになる人も、どちらも存在します。
もちろん、カウンターオファーを受け入れてどんよりしている人も、転職してどんよりしている人も、です。
みなさま、良い転職活動を。
それではまたっ!
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