こんな人のための記事です。
- 初めて部下をもって、悩んでいる管理職
- 向いていない気がして、毎日ツライ管理職
- 昇進をほのめかされたけど、不安の大きいサラリーマン
こんな人の
といった悩みに答えます。
目次
管理職に向いてないと感じる理由5選
そもそも「自分は管理職に向いてない」と思う、その理由は何なのか?あるある5選をご紹介します。
理由①人に気を使いすぎて疲れる
管理職になると、当然、目の前の「自分の業務」だけに集中しているわけにはいきません。
- 社内外との調整
- 上司の依頼への対応
- 部下への指示
- 部下の困りごと対応
など、他人とやりとりして、他人を動かしつつ、仕事の目標を達成することが求められるわけです。
すると当然のことながら、調整・交渉・指導・フォローなどのコミュニケーションが増大します。
- 周りが思い通りに動いてくれない
- 思わぬところで時間をとられる
- グチや抗議、要望ばかり聞かされる
なんてコトも少なくはないでしょう。
理由②現場仕事が好き
- 今までの自分の仕事に、ある程度満足している
- 実務で認められ、評価されてきた
- 職人肌で業務に没頭するタイプ
などに多いのが、現場実務に興味がありすぎて、マネジメントに興味を持てないパターンです。
- なぜ今の、おもしろい&評価される仕事から離れなければいけないのか?
- 専門性を追求したいのに、マネジメントなんてつまらない…
と思ってしまえば、「管理職なんてやりたいことじゃない」「向いてないんだから外してほしい…」と悩むのも当然です。
理由③人に仕事を頼むのが嫌い
「管理職は向いてない」と感じる人の中には、仕事を振れないダメな考え方にハマっている人も少なくありません。
- この仕事はオレにしかできない
- 人に嫌われたくない
- 忙しいオレってカッコイイ
- コミュニケーションが面倒
- 不確定要素が大嫌い
といった感じですね。
部下に仕事を振らない管理職とか意味不明ですし、仕事の任せ方を知らない管理職は
- マイクロマネジメント
- 丸投げ
のどちらかで周囲を困らせます。
理由④腹をくくれない
決断力がないというのも、「私は管理職に向いてない」と悩む典型的な性格でしょう。
- 結果を引き受ける
- ベストでなくても、ベターな選択をする
- 現状の情報の範囲で、最適な判断をする
- 間違っていても、まず試す
- 正解ではなく、適切を目指す
こういうことができない人は
な思いをすることになりますし、
です。
理由⑤人に興味がない
- 後輩を育ててあげたい
- 周りの人に気持ちよく働いてもらいたい
- 成果を出すには個人のスキルだけでなくチームワークも大切だ
- 自分と違う考えを聞くのは楽しい
こういう感覚を持っている人は、管理職になることに抵抗が少ないかもしれません。
反対に
- 職場では仕事をすればよいのであって、人間関係はわずらわしい
- 教育とか引継ぎとかは、面倒だ
- 隣の人のプライベートには興味がない
こういうタイプは、
ということになりかねません。
相手の都合や性格を無視したマイクロマネジメントに走りやすいのも、このタイプかなと思います。
管理職に向いてなくても頑張るべきか?の見分け方
そんなとき、
- それでも頑張るべきか?
- 別な道を探るべきか?
見分け方は簡単です。
周囲の人を敵・味方に分けるなんてバカバカしい…そう思うかもしれません。
それはその通りではあるのですが、現実問題として、「敵」「味方」と言われた時点で、思い浮かぶ顔が、きっといくつかはあるはずです。(笑)
会社という組織は、仕組み上、昇進するほど
- 待遇がよく
- 影響力が大きく
- 権限も大きく
なることで、より良い仕事がしやすい・働きやすい環境になっていきます。
反対に、いちプレイヤーに留まりながら、強い影響力や心地よい職場環境を守り続けるのは、かなり困難です。(周りから「できない人」扱いされるようになりますからね…)
ただ、昇進して管理職になるというのは、今までとは違った役割を担うということです。
- 新しい役割にチャレンジする
- しかも、それは自分に向いていない役割
ということになれば、一時的に苦しい状況になるのは間違いありません。
今の会社で昇進するということは、今まであなたが作ってきた人間関係がコンティニューするということです。
新しく管理職になったからといって、これまでの経緯がリセットされるわけではありません。
- 敵は、相変わらず敵
- 味方は、相変わらず味方
です。良いものも悪いものも、引きずったまま再スタートするわけです。
自分と周りとの関係を、改めて点検してみましょう。
味方が多い環境なら、向いてなくても頑張った方がトク
ないわけではありません。
ですが、
- 管理職を降りる(断る)のは難しい
- 降りたあとの居心地を守るのは、もっと難しい
ことを考えると、現実的には
と思われます。
そして、転職したところで、一生「管理職にならないで心地よく働き続ける」ことは困難でしょう。
であれば、
です。
実際、「管理職に向いてない」と思っていても
- やってみたら、悪くなかった
- 実は管理職の方が向いていない
- 壁を越えて、新しいスキルが身に付いた
というケースも少なくありません。
管理職の経験は、転職市場での人材価値をアップさせてくれます。
何かのときに自分の身を守るためにも、
- 有利な環境で
- 早めに
管理職経験を積んでおくことは、決してマイナスにはなりません。
味方が少ない環境で頑張ってはいけない理由
一方で、
という場合は、逃げ出すことを考えた方が現実的でしょう。
実際、敵まみれの環境で「向いていない管理職」にチャレンジして、破滅的な結末を迎えた人もいます。
担当者として自分が得意な仕事をしていたころ、
- 周囲を見下す
- ミスした人を追い詰める
- 他人のフォローは絶対にしない
- 口癖は「オレは悪くない」
といった言動を繰り返していたために、
だった人です。
新しい役割へのチャレンジにあたって周囲の協力を求めてみたものの、みんな、今までの彼の言いたい放題・やりたい放題を覚えているわけですから
- 誰も彼のミスを許さず
- 誰も彼をフォローしようとせず
- 誰もが彼の部下に同情する
ことになります。
結局、彼は重圧に耐えきれず、メンタルのバランスを崩してしまいました。
味方の少ない環境での、向いていない管理職へのチャレンジには、こんなリスクが隠れているわけですね。
まとめ:「管理職に向いてない」と思ったら、敵と味方の数を数えましょう
「管理職に向いてない。」
そういう人が、管理職にチャレンジするべきか?を決めるたった1つの要素は
です。
「自分の周りには味方がたくさんいる、敵はあんまりいない。」
そう思えるなら、向いていない管理職でも、チャレンジしてみる価値はあります。
新しい役割への挑戦にとまどっても、失敗しても、周囲のフォローを受けながら成長することで、
けれども、
「敵は思い当たるけど、味方は思い当たらないな…。」
こんな状況なら、向いていない管理職へのチャレンジは、全くおすすめできません。
- 異動でも
- 転職でも
- 独立でも
なんでもして、「今の職場で管理職をすること」から逃れた方が良いでしょう。
向いていないコトにチャレンジするときは、自分に有利な環境を作ってから。
ムチャせず着実にステップアップしていきましょう。
それではまたっ!
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