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こんにちは、シーウィード@こびとが見える経理マン(@kobito_kabu)です。
私、2016年秋頃から残業をやめました。
「やめたくてやめられるもんじゃないだろ!」という声が聞こえてきそうですが、とにもかくにもやめました。2018年秋現在、残業時間の累計は4時間です。23ヶ月間を振り返ってみましょう。
自分の時間・人生を取り戻す!
目次
なぜ残業をやめたのか
本題に入る前に、なぜ残業をやめたのかに簡単に触れておきたいと思います。社会人になって約10年。ある日、ふとした瞬間に気がついてしまったのです。
残業って、しようと思えばいくらでも理由を見つけられるんですよね。
- 改善課題に手をつける
- 仲間のサポートをする
- 職場に残って”頑張っているアピール”する
- 給料をいっぱい稼ぐ Etc…
だから、強固な意志をもってやめようとしない限りは、どこからかそれらしい理由を見つけてきて延々と長時間労働するハメになります。
- 仕事がなくならないんだからしょうがない
- みんな残業してるし帰りづらい
- やる気がないと思われて評価が下がる
残業を正当化しようと思うと、言い訳はいくらでも出てきます。
そういうわけで、残業をすべき理由・残業を止められない理由はいくらでもあるんですけど、そのあたりはすべて目をつむってとにかく残業を辞めようと思ったわけです。
週5日勤務というだけで働きすぎだと思ってるのに、毎日残業なんて無理
- 就業時間中は最大限やれることをやって
- 無駄な残業代を発生させないようにする
「サラリーマンとしての立場を危うくしてしまうような勤務態度ではないし、企業にとっても損な話じゃない!」というのがせめてものエクスキューズですかね~。
って、こうやってぐるぐる考えちゃうんですよ。だから、とにかく、帰る。
それが唯一無二のルールです。
残業やめて定時帰りの記録
残業やめて定時帰り!最初の1週間
18:02には職場の皆さんに挨拶をして、タイムカードを切りに行きます。
上司や同僚から
どうしたんだろう、この人は。何か用事でもあるのかな?
という目で見られますが、笑顔でさよならです。
残業やめて2週間目
上司や同僚から
あれ?意外に残業しない期間が長いな?プライベートで何かあったのかな?
というような目で見られます。このあたりで
「どうしたの?最近早いねぇ~」みたいなジャブが飛んできます。
ちょっと残業しないだけでこういう目で見られるのがすでに普通じゃないと思うのですが、大事なのは言い争うことではありません。主張を認めてもらうことでもありません。
とにかく帰ることです。ジャブを出している方も別に悪気があって言っているわけではないので、気にせず笑顔で退社です。
残業をやめて1ヶ月
一切残業をやらないで帰っているのは、派遣・契約社員さんか一般職の社員さんだけです。ですから、男性総合職でここまで残業しないと、かなり目立ってきます。
上司から直接お呼びがかかるのはこの頃です。
「全然残業してないみたいだけど、なにかあったのか?」
もちろん何もなくて、本当にただ帰りたいだけなのですが、ついつい正論を振りかざして
- 僕はやるべきことはやっています、何か問題でもありますか?
- 付き合い残業なんて無駄だと思います。皆さん止めるべきでは?
こんなことをやってはいけません。こういう話が通じるくらいなら、残業なんてとっくにこの世からなくなっています。大事なのは議論することではありません。ただ帰ることです。
わざわざ他人の働き方をとやかく言って「面倒な奴だな」と思われてもったいないです。
意味深な、憂いた表情を浮かべながら、少しだけ上司と目を合わせ、そして逸らし
「いえ、なんでもありません。ご心配ありがとうございます。大丈夫です。」
とだけ言いましょう。そして帰ります。
残業をやめて3ヶ月
同僚や上司にちょっとした動揺が見え始めます。
「あれ?コイツ、もしかして本気でこのままずっと残業しないつもりか?」という空気が感じられるようになります。
もちろんその通りなのですが、あえてコメントすることもしません。これは単に音楽性の違いなのです。同僚の奏でる美しいメロディに敬意を払いつつ、定時が来たら無音で帰ります。
ところで、当たり前ですが残業をやらないと給与が激減します。
今までそれなりにもらっていた給料が、まるで新入社員のような水準になっていくので、金銭面ではかなり物足りなさを感じます。残業しまくってる新入社員のほうが給与が高いんじゃなかろうか。
今年は年収100万円ぐらい減るんじゃないですかね。
でも、勇気を持って前に進みます。自分の時間を取り戻そう!
※生産性を高めることが重要という本であって、「皆さんおうちに帰りましょう」という本ではありません
残業をやめて5ヶ月
あまりにも残業しないので、「そんなに暇ならもう少し働かせてみよう」みたいな感じで業務量が増えます。もともと暇なわけではないですし、むしろダラダラやってる人よりも量をこなしているわけですが、絶対に議論してはいけません。
なぜなら一切が時間の無駄だからです。
これにめげず、一生懸命生産性を高めて定時内で終わらせます。ここが勝負どころです。
あの手この手で仕事をさばきます。ありとあらゆる知識・経験を総動員して、何があっても絶対に定時であがります。”定時であがること”だけに焦点を合わせます。
就業時間中に一生懸命働いてさえいれば(評判を落とすような働き方をしなければ)、必ず分かってくれる人が出てきます。人によっては、内心では残業したくないと思っているのですから、共感も得られます。
誰が見ても「うん、ちゃんと一人前の仕事をやっているね」と思ってもらえるような状況なら、うしろめたさを感じる必要はないのです。
人にはそれぞれ自分に合った働き方があるのですから、労働契約上、最低限求められていることをこなせているのであれば堂々としているべきだと思います。
このようにして、コソコソ帰ります。
残業をやめて9ヶ月
もう「就業時間中にやることやって、定時で上がるタイプなんだな」というイメージが定着します。ようやくです。
ジャブが飛んでくるようなことも、こういう働き方を理由として業務量を増やされるようなこともありません。というかそもそも話題になりません。
職場で、自分のことが話題にならないーーーー
これは大変好ましい状態です。
もしかしたら年に1回の評価面談の際に何か言われるかもしれませんが、もとより昇進は関心の範囲外です。
残業しなければ昇進できないとしても、残業する気はありません。時間がくるまでは頑張って、時間がきたら帰りたい。ひたすらにそれだけなのです。
絶対に残業しないスタイルに感化されてか、すべきことがないときは早く帰るようになった同僚達もいます。
「あんなに早く帰ってるやつがいるんだから自分が帰っても目立たないだろう」という心理もあると思いますが、理由はどうあれ早く帰りやすい雰囲気が出てきたのはとても良いことだと思います。
僕が目立たなくなるので。
というわけで、とにもかくにも「あ、完全に馴染んだな」という印象を持てるようになるまでに9ヶ月かかりました。
いや~、長かったですね。色々と苦労もありましたが、こういう働き方に方向転換できて本当に良かったと思います。
将来、サラリーマン人生を振り返ってみたときに、「あの時期が転機だったな~」と思えると良いですね。自分の時間を取り戻して、日々の満足度を少しずつ高めていきたいと思います。
追記:残業をやめて23ヶ月
定時近くになると、上司から「これ、明日お願いね」と仕事を頼まれるようになりました。
何があっても定時帰りする奴というキャラが完全定着したというわけです。
大 勝 利
「残業しないで定時帰り」の神髄
唯一無二のテクニック
時間がきたら帰る
本当にこれがすべて。マジで大切です。なんだかんだ、すぐに残業正当化の言い訳して残業しちゃいますからね、みんなね。
でもこれだけ書いても「だから!それが!無理なんだって!」と怒られそうなので、僕も怒り返します。
絶対帰れる!! 一緒に帰りましょう。
世の中、構造的に残業不可避のハードワークがあるということも理解しています。もし、それが嫌なら転職しちゃえばいいんです。勇気のいることだし、簡単なことではないですが、残業で人生消耗するよりはるかにマシです。
10年間残業漬けの後、残業やめたから分かるのですが、本当に1日が長くなりますよ。自分の時間が持てるようになります。漫画も読めるし映画も見れるし、ゲームもできます。家族との時間も大切にできます。
- とにかく帰る
- 帰れない職種なら、転職してしまう
残業をやめられないときは、思い切って!
- 今の職場で残業しないなんて絶対ムリ
- でも残業生活がずーっと続くのはイヤ
という人は、転職活動するしかありません。会社を変えるか、職種を変えるか。
※それ以外の選択肢があるなら僕にも教えてください(*ノωノ)
幸い、今は転職市場が熱い時期です。
圧倒的な売り手市場が続いているので、年収などの条件を落とさなくても、残業ゼロ生活が手に入る可能性があります。
人生一度きり。
残業まみれで自分の時間がとれないままだなんてもったいないですよね。
何か行動を起こさなければ「この残業生活がひたすら続く」というあなたの直観は圧倒的に正しいです。
業種・職種・会社そのものが残業体質のとき、自分ひとりで「時間がきたら帰る」を実践するのは、カンタンなことではありません。僕もジャブ入れられまくりましたし。
残業しないで帰るのを推奨している会社に移ってしまう方が、ずっと近道です。
とはいえ、「残業の少ない(ワークライフバランスのとれた)会社をどうやって探せばいいの?」と、次に何をすれば良いか分からない人もいるでしょう。答えはカンタン。
手ぶらで転職エージェントに相談すればOKです。
最近の転職は、転職エージェントを通じて行うのが一般的です。なぜなら、エージェントは企業の内部情報にも詳しいから。
個人ー企業だと、情報量に圧倒的な差があります。
不動産の売買など、大きな取引をするときには、仲介人を通しますよね。それと同じ理屈です。
仲介人を立てないと、立場の弱い個人は簡単に言いくるめられてしまいます。
※新卒の就活市場では、新卒者と企業がダイレクトにやりとりをします。だから、新入社員が「こんなはずじゃなかった!」という風になるケースが多いのですね。だって、企業サイドは良いことしか言わないから。
転職市場ではエージェントに間に入ってもらえるので、比較的安心して転職活動を行うことができます。↓のエージェントは評判が良いですね。
最近は人材の流動性が高く、キャリアチェンジも比較的容易です。今の職種のままでもいいですが、管理事務部門への転職も視野に入れるなら、MS-Japanはおすすめですね。
ちなみに、上記2社をおすすめしたものの、エージェント会社そのものに当たり外れはあんまりありません。ただし、自分の担当につくエージェント(人間)には明確な当たり外れがあります。
残業の少ない会社なんてそんなにないですよ…こちらの案件はどうですか?
とか言ってくるエージェントがいたら、もう連絡取らなくて大丈夫です。その人は自分の成績を伸ばしたいだけの人です。
付き合っても時間のムダなので、こちらの希望に親身になってくれるエージェントを他で探せばOKです。
納得のいく転職が出来ている人は、4社とか5社とか、それぐらいのエージェントを使ってるものですよ。
ワークライフバランスがとりたい!という意思が明確なら、それに適した案件を探してきてくれますよ。
※ワークライフバランスがとれててしかも高年収とか、そういうムチャな要求するのはやめてくださいねw
まとめ:定時帰りで幸せに。とにかく帰ろう
ぼくは帰り続けます。おうちLove。
上司とか組織が変わって絶対に定時で帰れない職場になったら、即転職します。
くだらない残業に付き合わされて人生を棒に振るとかまっぴらごめんですからね~。
それではまたっ!
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