【大学生向け】日商簿記3級・2級は就職活動に役立つか?

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こんにちは、シーウィード@こびとが見える経理マンです。

時々、「就職サポーター」と称して後輩学生たちの就活のサポートをしているのですが、私たちこびと株.comメンバーが会計の専門家であることから、頻繁にこのような話題が出てきます。

簿記って就活に役立ちますか?

今日は、この話題に関して私の思うところをまとめたいと思います。

 

簿記は就活の役に立つ

ズバリ、簿記は就活に役に立ちます!それも、ちょっと役に立つどころの話ではなく、もの凄く役に立ちます。正直なところ「就活で役に立つか?」という質問はとても曖昧な質問なのです。ここを少し深堀してみます。

 

就活には①志望企業を選ぶ段階と②選考を受ける段階がある

簿記の知識が圧倒的に役に立つのは、①志望企業を選ぶ段階です。これは、志望職種問わず、営業だろうが研究者だろうが内勤スタッフだろうが、誰にでも役に立ちます。

簿記の知識があれば、企業の財務諸表を読むことができます。財務諸表を読むことが出来れば、その企業の財務状態が手に取るように分かりますし、競合他社と比べてどのような特徴があるかも分かります。

 

とある後輩の実例

とある居酒屋チェーンに就職したがっている後輩に対して、私がその企業の財務状況を分析してこのように伝えたことがありました。

  • 賞与引当金が積まれていない→賞与は出ていない
  • 利益剰余金がどんどん減っている→赤字で、日々経営が苦しくなっている
  • 現預金の減少に対応するため、借入金を増やした→資金繰りが厳しくなっている

彼は、このような状況を伝えてもなお、その企業の店が好きだからという理由で就職を決めました。

ところが、やはり入ってみるとかなりキツかったようです

  • 残業代が出ない
  • 休日はサービス出勤
  • 賞与なし・福利厚生カット(住宅手当がなくなった)

前向きな後輩だったため、そのような状況でも必死に仕事を頑張り、経験を積むことで別企業に見事転職することができましたが、彼は後に「財務状況の重要性を甘く見すぎていた」と言っていました。

 

就職は慈善活動ではない!しっかりと吟味しよう

就職は慈善活動ではありません。自分の私生活のすべてを投げ出して、企業の発展に貢献しようとする必要はないのです。経済的に自立をし、自らが望むような生活を送るためには、やはりそれなりの労働環境が整った職場を選ぶ必要があります。

  • ブラック企業を選ばない
  • 給与とやりたい仕事のバランスがとれた企業を選ぶ
  • とにかく楽で給与が高いホワイト企業を選ぶ

どの目的にしても、簿記の知識があれば客観的な経営状態・財務状態を知ることができます

口コミや噂なども、企業選定の際には役に立ちますが、財務諸表の情報と比べるとかなり主観的です。学生の就職人気ランキングが、社会人たちから見ると「え?」となっているのは周知の現象で、学生たちが抱いているイメージというのはやはり実態とは乖離している部分があります。

財務諸表というのは、どの企業でも共通して守るべきルールに基づいて作られた信頼性の高い資料なので(もちろん、粉飾されていないことが大前提です)、就活においてはとても有用な資料なのです。

 

私は、大学3年生の頃に学んだ簿記が、人生を変えたとすら思っています。この知識を学んでいなければ、イメージやブランドだけで会社を選んで痛い目を見ていたかも知れません。自分が乗る船をしっかりと吟味できたのは、まさに簿記のおかげなのです。

 

簿記の資格は、選考段階でもそれなりに役に立つ

日商簿記は、すべての社会人が学ぶべき基本資格とも言われています。近年は受験者が減少傾向にありますが、それでも年3回の試験で、受験者が毎回10万人を超える資格です。

そのため、企業からの評価も高く、学生に取得しておいて欲しい資格・知識では常に上位にきます。鉄板の3資格は、会計・英語・ITの3つですね。

  • 日商簿記
  • TOEIC
  • ITパスポート・基本情報処理技術者

これらの資格は、資格そのものの知識がそれなりに役に立つのはもちろんのこと

  • 就職に対する意識の高さ
  • 勉強熱心で前向きなこと
  • 計画性

といったことをアピールするのにも役に立ちます。

たくさんの後輩の就職サポートをしてきましたが、履歴書の資格欄が空白の学生は結構多いです。そこに、「日商簿記2級 TOEIC700点」などと書いてあると、この子は基本スキルが身についているんだなと思います。実際、上で書いたように就職への意識が高く、とても熱心であることが多いです。

計画的に資格を取得して、業界・企業研究を重ねてきていれば、自信を持った振る舞いができることも特徴的です。このような態度は面接ですぐに分かるため、資格取得の隠れた(しかし大きな)メリットだと思います。準備不足の学生は、やはりどこか後ろめたさや自信のなさから、おどおどした態度をとりがちなのです。

 

まとめ

簿記の知識は、就活において役に立ちます。

  • 志望企業の選定・分析においては必須とも言える知識です
  • 面接での効果は限定的ですが、資格がない学生よりは相対的に有利です

簿記3級は、どんなに多く見ても100時間もあれば合格できる資格です。たった100時間勉強するだけで、今後40年以上働くことになるかも知れない会社を分析できるようになるのですから、その有用性は図り知れません。

もちろん転職の時にも役に立ちます。会社員として企業という名の大きな船に乗る以上は、その船の頑強性をチェックする能力は必ず必要になるのです。個人的には、簿記そのものが美しく・そして面白いということも取得をオススメしたい1つの要素なのですが、それはかなり主観的なのであまり触れずに置きました(笑)

日商簿記3級・ビジネス会計検定3級といった、会計系の入門資格については、その概要から勉強方法にいたるまでを1つの記事にまとめてありますので、興味を持った方は是非ご覧ください。

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企業分析のプロなので、気になる企業の分析をして欲しかったらぜひコメントして下さいね。上記資格の勉強のサポートも随時受け付けております。お気軽にどうぞ!

 

それではまたっ!

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ABOUTこの記事をかいた人

シーウィード

こびと株.comのボス(役割:投資対象の選定)。「お金の話」と「健康」をこよなく愛するアラサーリーマン。一部上場企業の経理/財務部で財務諸表を作成している会計職人。40歳時点で、給与以外の収入(配当/不動産/サイト運営)を月額20万円にすることを目標に活動中。187cmの大男。