こんにちは、こびと株(@kobito_kabu)です。
長時間残業をやめたことで、
- たくさんのメリットがあった一方
- 失ったものもハッキリしました
この記事では、長時間残業をやめたことによるデメリットをお伝えしたいと思います。
先に結論を言っておくと、この通り。
- 残業代
- 上司・仲間からの信頼
- 無理をきかせる体力
- 成長の機会
モノゴトには裏表があります。いいことばかりでもない、ということですね。
目次
残業を辞めることのメリット
まずメリットの方をざっくり確認しておきます。
- 家族や友人と過ごせる時間が増える
- 新しいことに挑戦できる
- 趣味の時間を増やせる
時間が増える。これに尽きますね。
年間でゆうに600時間を超える残業をしていたわけですから、この時間が生み出す「シアワセ」は計り知れません。
①家族や友人と過ごす時間を増やせる
入社してからしばらくは、繁忙期(決算期)には100時間の残業が当たり前でした。
3ヵ月連続で残業〇〇時間を超えたこともあって(法律大丈夫?)、なんだか妙にハイだった記憶がありますね。
同じく超長時間残業Loveのセンパイと、地下の休憩室でカップラーメンすすって励ましあってました。
「いつか、ラクしような!」
結局、そんな時が訪れることはなかったわけですが。仕事してる人の仕事は増え続けるからね。
こんな感じで完全に長時間労働が常態化していたので、仕事帰りに
- 友達と遊ぶとか
- ショッピングを楽しむとか
- 合コンに行くとか
- 彼女と遊ぶとか
こういうことはほとんど不可能。結婚してからも、夜ご飯を妻と一緒に食べた回数はかなり少なかったと思います。会社の同僚との方が断然多かったですね。
②新しいことに挑戦できる
私が残業をやめた理由の1つは、会社への依存度を減らしたかったからです。
そのために配当金を育てたり、ブログ運営を始めたわけですが、これはこれで大当たり。
- ライティングスキル
- マーケティングスキル
- SNSの運用スキル
いわゆる発信力というやつが身につきました。これは、会社で経理財務をやっているだけでは絶対に身につかなったスキルですね。
あと、会社の外の人との繋がりが増えました。この交友関係の広がりは、会社一辺倒の生活では考えられなかったことです。
③趣味の時間を増やせる
残業しないんだから、遊べる時間は増えますね。
私はみんなで集まってワイワイ遊ぶというよりは、
- 読書
- ゲーム
- 一人で電車で遠出する
- 突然海外旅行へ
みたいな感じが好きなので、自由はあればあるほど心に余裕が生まれます。ベッドにちょこんと座って小説を読んでるときは幸せです。
結局、残業をやめたことで
ということです。なんだか、イイコトづくめに見えますね。
ところが、ちゃーんと落とし穴もありました。
残業をやめたことによるデメリット【失ったもの4選】
この4つです。
- 残業代
- 上司・仲間からの信頼
- 無理をきかせる体力
- 成長の機会
①残業代
私の場合は年間で100万円以上残業代で稼いでいたので、残業をやめるとかなり大きく年収が下がります。
年齢と役職が上がった今では、私と同じ年齢の同僚とはかなり年収に差があると思います。残業単価が上がっているからですね。
- 私:残業ゼロで年収650万円ぐらい
- 彼:残業しまくりで年収800万円ぐらい?
これについては、
- どうせ40~40半ばぐらいで管理職層になって残業代がでなくなるからいいかな
- 副収入で残業代より多く稼げるかもだしいいかな
と思っていたんですね。
つまり、残業をやめて失うものはお金だけだと思っていたです。見えていた落とし穴(しかもふさげる)というわけです。
ところが落とし穴はこれだけではありませんでした。
②上司・仲間からの信頼
ハッキリ言って、上司・仲間からの信頼を失います。失うというか、諦めの目で見られるということです。
いくら私自身が効率的・効果的な仕事をしたとしても、会社というところは
- 無限の課題
- 突発的なトラブル
を常に抱えています。
誰のせいでもない、だけど誰かがやらなければいけない仕事というのは必ずあります。そういう時に、私は帰ってしまうケースがあるわけです。
ビジネスを、チームで行う狩りに例えていた方がいましたが、マンモスは定時内に現れるとは限らないのです。
(イメージ図)
いまの私は、遅くまで残って狩りをしたメンバーがしとめたマンモスの肉を、翌日おいしく頂いてる場合があります。
そりゃ諦めの目でみられても仕方ないわな。
日本はジョブ型ではなくメンバーシップ型組織なので、「誰がやるのか決まってないふわっとしている(でも重要な)課題・トラブル」を、雰囲気で解決していく必要があります。
こういう仕事を拾いまくっていく人が、エース級の上司・同僚なのですね。
そういうエース級の上司・同僚から、「あいつは自分のことはしっかりやるけれど、イザという時には頼れない」。こんな目で見られるのは、それはそれで悲しいものです。
自分のことをしっかりやっているという意味では及第点ですが、戦場で背中を預けられるほど信頼を築けているかというと、それはないのです(残業やってた頃はあった気がする)
※仲間がミラ・ボレアスを退治するのに装備品とかアイテムを確認してるのに、自分だけ酒場に取り残される感じ。良く分からないという人はモンハンやってください。
③無理をきかせる体力
あと、体力が圧倒的になくなりますw
残業は、筋トレやマラソンと同じですね。筋トレは、最初はキツいですけど、身体が鍛えられてくると段々とラクになってきます。それが良いかどうかは別として。
年間600時間の筋トレやマラソンをやめたら、どれだけ体力が低下するかご想像頂けると思います。
今となっては、月30時間の残業すらできる気がしません。気持ち的にも。
イイ歳した大人なら誰もが知っていることですが「やらなきゃいけないとき」というのは必ずあります。そこを踏ん張って乗り越えらるかどうかは、普段から準備ができているかどうかにかかっています。
今の私は準備ゼロおじさんなので、大きな荒波がきたら流されてしまうでしょう。
④成長の機会
②とちょっと似たところがある話題です。残業をやめて成長の機会が激減しました。
※経理・財務という世界に限っての、成長の機会です
仕事をやるやらない・引き受ける引き受けないの基準として、「定時内に終わらせられるかどうか」があるので、
- 未経験の仕事
- 新たにやってみたい仕事
- どうやればいいか見当もつかない仕事
こういう仕事ではなくて、今の自分ができそうな仕事に意識がいってしまうんですよね。キャパオーバーの仕事を引受けてしまうと、帰れなくなるので。
- 新しい業務に手を出しつつ、しかも成果が出ない
- そのうえ定時で帰る
そんなことになると、あいつは何やってんだという話になりかねません。
私の定時帰りが咎められないのは、時間内に誰もが納得できる(誰も私と業務を交換したくない)業務をしっかりやっているからです。
結果、成長の機会が失われて、ちょっと前から大して「経理・財務」の実力が伸びていない気がします。今まで貯めてきた貯金を食いつぶして生きている感じ。
優秀な後輩たちの成長が速いので、このままの業務分担で仕事をしていたら、いつか抜かれてしまうのではないか?という不安を抱くようになりました。残業をやめた当初は、全然負ける気がしなかったんですけどね。
1日8時間は十分働きすぎだと思っていますが、1日12時間やる人には勝てないですね。私の1.5倍のトレーニング量を積まれると、さすがに差がつきます。
まとめ:モノゴトには必ず裏表がある
結局、こういうことです。
残業をやめて
- 家族・友人との時間が増えた
- 会社の外の世界は広がった
- 一人の時間も持てるようになった
一方で
- 上司・同僚からの信頼を失った(減った)
- 長時間労働する体力がなくなった
- 本業における成長の機会を失いつつある
ということです。結局、時間は有限ということですね。
- 何を欲しがって
- 何を諦めるのか
これは必ず向き合わなくてはいけない問題です。よほど才覚とスキルに恵まれていなければ、全部取りは不可能です。
モノゴトには、必ず両面があります。
良い話を聞いた時には、その裏にある悪い話もしっかり意識できるようにすると、情報リテラシーが高まるのかもしれないと、こういう記事を書いていて自ら反省したところであります。
残業をやめるのも、いいことばかりではないということです。
デメリットの側面についても、考える機会を提供できたら幸いです。それではまたっ!
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