こんな人のための記事です。
「給料が上がらない。」
そんな悩み・不満・不安を抱えるサラリーマンに、ありがちな幻想5つをまとめました。
目次
幻想①スキルが上がれば、給料は上がるはず
日本企業の給料の決まり方
日本のサラリーマンにとって給料というのは、スキルによって決まるものではありません。
端的に言って、給料は
- ×スキル・実績
- 〇働いている会社
で決まります。
給料水準の高い会社で働けば高い給料、給料水準の低い会社で働けば安い給料。これが現実というわけです。
そして、同じ会社で働く限り、給料を決める最重要項目は「年齢」。
日本企業において、年功序列は現在進行形の事実ということ。
結局、給料を決めるのは
- どこの会社で働くか
- 何歳か
なので、スキルアップで給料アップを狙うのは
凡人にとってはコスパ最悪の取り組みになりかねないと考えておくのが無難でしょう。
スキル+転職なら給料は上がる
そんなことはありません。
スキルアップすることで、より給与水準の高い会社への転職が可能になるからです。
- まず、スキルアップする
- そのスキルを武器に、転職する
ここまでやれば、給料はバッチリあげることができます。
幻想②頑張れば、給料が上がるはず
これも、よくある幻想です!
基本的には結果が全て
働いていると、ついつい
- 頑張った分、給料上げて欲しい
- こんなに頑張ったんだから、もっと報われてもいいはず
- 頑張って働いてる人が稼げないなんて、変だよね
みたいなことを考えてしまいがちです。
でも、少し立ち止まって冷静に考えてみると
- 頑張ったかどうか
- 成果が出たかどうか
この2つは、まったく別の話ですよね。
「頑張った→成果が出た!」となることもあるけれど、必ずそうなるわけではありません。
では、①頑張ったかどうか、②成果が出たかどうか、給料アップに結び付きうるのはどちらでしょうか?
会社は営利組織(=利益を出すための組織)ですから、成果が出るというのは、要するに利益が出るということです。
シンプルな話として、
- 利益が出ていれば、高い給料を払うことも可能ですが
- 利益が出ていなければ、高い給料は払いたくても払えない
からです。
いくら会社側が「キミは頑張ってくれたから高い給料を払いたいんだ…!」と考えたところで、しょせん無い袖は振れません。
成果を出しやすい場所で働くのが、給料を上げるコツ
そんなことはありません。
頑張りが、きちんと成果に結びつく環境で働けばOKです。
- 業界・職種
- 人間関係
- 働き方
頑張り以外にも様々な要素で成果の出かたには差がつきますから、整った環境を選ぶのがリーズナブルですよね。
幻想③長時間働けば、給料は上がるはず
あってるけど、間違ってる…!
そんな幻想がコチラ。
短期的には正しい、長期的にはヤバイ
確かに、長時間労働をすれば
- 残業
- 深夜勤務
- 休日出勤
それぞれに手当がつきますから、短期的には給料が上がります。
とはいえ、このタイプの給料の上げ方にはリスクもあります。
- 働き方改革で残業カット→家計が崩壊する
- 長時間労働が前提→生産性を上げる工夫をしなくなる
といったリスクです。
時給感覚の危険
- 長く働けば、給料が上がる
- 何をしたかではなく、何時間働いたかが大事
という感覚になっていくのは、かなり危険です。
なぜなら、
からです。
生産性を上げるには、それなりのスキルや経験が要求されます。
残業手当欲しさにダラダラと仕事をするのがクセになってしまうと、すぐには生産性が上がる働き方なんてできないということ。
私自身、「残業を止める」と決めてみて初めて、時間内に仕事を終わらせることの厳しさに気がつきました。
残業前提の働き方に慣れきってしまうことは、典型的な低生産性人材となり
- 出世の機会を逃す
- リストラの対象になりやすくなる
- いわゆる「転職できない人」になる
といったリスクを呼び込むことなのです。
幻想④黙っていても、誰かがみていてくれるはず
こんな幻想にとらわれていたら、要注意です。
良い商品を作っても、届け方を工夫しなければ売れない
私自身、副業を始めるまでは
だと考えていました。
実際、これは一面の真理でしょう。
けれども、副業を始めたことで
- どれだけ良いモノを作っても
- 届け方を工夫しない限り、誰も気づいてくれない
という事実にぶちあたります。
アピールの仕方も仕事力のうち
結局、自分がどれだけ素晴らしい仕事をしたかについては、
と思っておいてちょうどよいでしょう。
特に、
- 自己評価
- 上司からの評価
この2つにギャップがあって給料が上がらないという場合には、自分の商品(仕事内容)をお客さん(上司)に届けるつもりで、アピール方法を検討してみる必要があります。
正しく評価されるための工夫をしないなら、正しく評価されなくても仕方がありません。
結局、
- 不要:ありもしない成果をあるように見せて、高い評価を得るズル賢いアピール
- 必要:実際の成果を、正しく評価してもらうためのアピール
というわけです。
幻想⑤「今のまま」がずっと続くはず
「今のまま」が続くと信じ、それが安全だと感じているなら、それは危険な幻想です。
不満はあるけど今のままがいい
上がらない給料を始め、
- 自由度のない働き方
- 理解のない上司
- 非効率な会議
- 遅い意思決定速度
- ヤル気のない同僚
- 不公平な業務配分
などについて、3日3晩話し続けられそうなほどに不満が溜まっているにも関わらず、
といって、変化を起こそうとしない人がいます。
- 少しは会社にも愛着がある
- 面倒みてくれた先輩がいる
- 転職なんてメンドクサイ
といった理由で、「今のまま」を選び続けるわけですが、
現状維持は後退
ウォルトディズニーの名言、
は、やはり真理です。
- 今のままがずっと続く
- 今のままなら安全
- 変化に飛び込むのは怖い
- 行動しなければリスクはない
なんて考えに取り憑かれているのなら、
ということになってしまうでしょう。
給料が上がらない人まとめ:危機感不足のサインかも
- スキルを磨き
- 成果をあげ
- 正しくアピールして
- 転職も意識する
そして、変化を自ら選び取り、長期的な目線で「給料を上げる方法」を考えていく。
これは、
といえるでしょう。
こんな人が増えれば嬉しいです。
それではまたっ!
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