こんな人のための記事です。
この記事では、日々の行動選択やキャリア・ビジネスの意思決定といった場面で
- 変化に対応する必要があるとき
- トラブルが起きたとき
- 新しいことを始めるとき
「不安で動けなくなってしまう人」と「不安をうまくコントロールできる人」の違いについてまとめます。
新型コロナウイルスの感染拡大が、まだまだ世界中で続いています。
そんな中で
- 不安で動けなくなってしまう人
- 不安をコントロールできる人
の違いを考えておくことは、自分の内側を見つめなおすきっかけになるかなと思います。
目次
違い①不安で動けない人はわからないことを考え続け、不安をコントロールする人は今できることに焦点を当てる
不安で動けない人
不安で動けない人は
- 自分は感染症にかかるのか?かからずに済むのか?
- 転職したら次の職場で評価されるのか?ダメな奴扱いされるのか?
- 副業をスタートしたら稼げるのか?1円にもならないのか?
といった疑問に憑りつかれてしまいます。
そして、こういう「答えの出るはずのない問い」について悩み続ける限り、不安はどんどん膨張していくのです。
しかも悪いことに、不安がふくらめばふくらむほど、冷静に対策を考えらえれる精神状態ではなくなっていきます。
そして結局は、何も行動できない、ただただ悩み続けるだけ、という状態になってしまうわけです。
不安をコントロールする人
不安をコントロールできる人の考えることはただ1つ、「今自分にできること」です。
ここにポイントを絞っている限り、「答えの出るはずのない問い」とは無縁でいられます。
- 感染症にかからないために、今自分にできることは何か?
- 転職先で評価されるために、今自分にできることは何か?
- 副業で稼ぐために、今自分にできることは何か?
こういう感じですね。
違い②不安で動けない人は情報を浴び続け、不安をコントロールする人は時間を大事にする
不安で動けない人
不安で動けない人は、
- テレビにかじりついて
- ネットニュースを全部読んで
- グーグル検索して
- SNSを読み漁って
自分の不安に関連する情報を、延々と集め続けたりします。
安心材料を見つけては「信じられない」。煽り記事を見つけては「やっぱり怖い」。見ればみるほど不安になる悪循環です。
ちなみに、「コロナうつ」といったような状態にならないための対策の1つとしても
ことが提案されています。(参考:PRESIDENT Online「激増中「コロナ鬱」を避けるための5つの予防法」)
不安をコントロールする人
不安をコントロールできる人は、自分自身の時間の使い方に自覚的です。
時間というのは、人生そのもの。
- ジャンク情報を見る時間
- 不安に悩む時間
- メンタルが弱って生産性ダウンしている時間
これがそのまま「自分の人生だ」と考えれば、ジャンク情報からは距離を置きたくなるはず。
違い③不安で動けない人は犯人を探し、不安をコントロールする人は自分のケアをする
不安で動けない人
不安で動けない人は、不安の原因を誰かになすりつけたくてたまりません。
- 同僚、上司
- 家族、友人
- 会社
- 政府
- お金持ち …etc.
誰でもいいから犯人を見つけたい、誰かに自分の不安の責任をとってほしい…。幸せになりそうな考え方とは言えませんよね。
不安をコントロールする人
不安をコントロールする人は、自分のメンタルの状態をよく観察しています。
そして
- あ、私、イライラしてる
- あ、オレ、人のせいにしようとしてる
- あ、僕、ムダに凹んでる
ということに気が付くと、「ああ、自分は今不安なんだな。ケアが必要だな」という判断を下すわけです。
- いつもより長く眠る
- ゆっくりお風呂に入る
- 本を読む
- スポーツを楽しむ
- 映画を見る
- 友人とおしゃべりをする
- おいしいものを食べる
その時の状況に合った方法で、自分の心身をなだめてあげるわけです。
違い④不安で動けない人は何もかもを欲しがり、不安をコントロールする人は欲しいものを求める
不安で動けない人
不安で動けない人には、優先順位を考えられない人が多くいます。
自分の価値観がハッキリしていないため、世間的に「良い」とされているものの全てを揃えなければならないと考え始めるのです。
「何もかも全部重要!」と考え始めたら、常に「何かが手に入らない不安」「何かを失う不安」でいっぱいになるのは自然なこと。
不安をコントロールする人
不安をコントロールする人は、自分の優先順位を知っています。
例えば、
- 一流企業を辞めて、起業する
- パートナーと2人で、子どもはつくらないと決める
- 勤め先の引き留めを振りきって、転職する
世間の認めるモノではなく自分の欲しいモノを優先させるからこそ、不安に負けず、本当に「欲しいモノ」に手を伸ばすことができるのです。
違い⑤不安で動けない人は妄想に悩み、不安をコントロールする人は事実を見る
不安で動けない人
不安で動けない人は、「考え得る最悪のシナリオ」を「事実」と思い込んでしまっていることがあります。
- 転職したら、転職先にイヤな奴がいるかもしれない
- きっと、イヤな奴だらけに違いない
- そうしたら、メンタルをやられてしまうかもしれない
- きっと、うつ病になるに違いない
つまり、「転職したら、うつ病になっちゃう!」…みたいな感じですね。
不安をコントロールする人
不安をコントロールする人は、
- 実際に起きている事実
- 確率の高いシナリオ
- 考え得る最悪のシナリオ
- ほとんどあり得ない妄想
これらをキッチリ区別します。
事実をベースに、いくつかのシナリオを想定し、今できることを考える。これが不安をコントロールするための重要なポイントなのです。
まとめ:不安で動けない人vs不安をコントロールする人
人間は、不安に支配されてしまうと、思考が偏ります。生産性も落ちるし、幸せな気持ちもどこかへ行ってしまいます。
不安を上手にコントロールして、いつだって適切な行動ができる自分に近づいていきたいわけです。
物事には、暗い側面だけがあるわけではありません。
感染拡大で大きな不安要因となっている新型コロナウイルスでさえ、世界中で
- 3人に1人が「今回の出来事をきっかけに、大切な人たちとの距離が縮まった」とすでに感じています
- 3人に1人が「いつも以上に人と人が助け合うようになっている」と感じています
- 10人に6人が、今回の出来事は「人生で本当に大切なものを考える機会になる」と考えています
- 17%の人が、これを機に新しい趣味を始めています
- 18%の人が「人々の信仰心が厚くなる」と考えています
- 46%の人が「二酸化炭素排出量が減る」と思っています
(株式会社マッキャン・ワールドグループ ホールディングス「世界14ヵ国を対象としたグローバルアンケート第2回調査結果。新型コロナウイルスの感染拡大で高まる現実感と不安感」より抜粋)
というポジティブな影響も観察されているほどです。
それではまたっ!
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