こんな悩みにお答えします。
私こびと株(@kobito_kabu)の家計管理状況はこんな感じ。
- 新卒で働き始めて以来、昇給しても生活水準を上げず
- 結婚して共働きを始めても、片方の給料だけで暮らし
- 結果的に、10年で4桁万円の貯金に成功
もし、ちゃんと予算を立てずにお金を使っていたら、こんなに貯まっていなかったのは確実です。
なぜなら、ヒトには「収入が高くなれば高くなるほど自然に使ってしまう」性質があるからです。
この記事では、
- 家計予算を立てる重要性
- 予算作成の3STEP
を解説していきます。
ぜひお付き合いくださいませ。
目次
家計予算を立てる重要性について
私のバイブル「となりの億万長者」によると、お金持ちになるコツはこの言葉に尽きます。
倹約、倹約、倹約
(出典:となりの億万長者)
倹約。要するに、カネを無駄にするなということです。
「汗水たらして働いて得たお金。無駄になんかしてないよ!」
という声が聞こえてきそうですが、予算を立てていない人は100%どこかでムダ遣いしています。
予算を立てない限り、家計の最適化は不可能だと認識すべき。予算がない状態での家計管理は、目をつぶったままボクシングしているようなものです。
- 予算を立てる
- ムダが見つかる
- 倹約(ムダの削除)に繋がる
- お金が貯まるようになる
お金を貯めるサイクルの1丁目1番地が「予算作成」ということです。
もしこれを読んでる今が1月でも2月でも8月でも10月でも12月でも、「現時点~年末まで」の予算を作ってみてください。
というわけで、具体的な予算作成ステップについて、解説していきます。
予算作成STEP①:収入を見積もる
まずは、収入を予測します。
額面ではなく、手取りで予算を立ててましょう。
- 所得税・住民税
- 健康保険料
- 年金保険料
こういったものが控除された後の金額をベースにします。
収入を見積もる際のポイントは、少なめに見積もること。
※かなり大事なことを言っています
- 残業代は含めない
- 賞与は半額ぐらいで見積もる
- (結婚して共働きの場合)妻の収入は含めない
理由は3つ。
- 収入を高く見積もることで、それにつられて支出も高くなるのを防ぐため
- 残業規制や賞与カットで給料が減った時に、赤字家計にならないため
- 子供が生まれて妻がフルタイムで働けなくなった時に、赤字家計にならないため
収入を少なく見積もるメリットはたくさんありますが、多く見積もるメリットはそう多くありません。むしろデメリットの方が多いです。
※残業代、ボーナス、妻の収入をアテにして35年の住宅ローンを組む人がいます。高度経済成長期ならまだしも、今の時代ではかなりリスクが高いやり方です。
私の場合、結婚してから約10年共働きが続きましたが、おおむね私の基本給ベース(手取りで20~25万円ぐらい)での生活水準を維持し続けました。
結果的に、「私の賞与・妻の稼ぎ」はすべて貯蓄に回った感じです。
自分の基本給だけで暮らすのが身の丈に合った生活だと割り切れると、蓄財面では大きな余裕が生まれますね。
予算作成STEP②:支出(固定費)を見積もる
次に、支出を見積もります。
- 固定費
- 変動費
この2つで分けて予算を立てましょう。まずは固定費からです。
代表的な固定費
例えば、こんな感じの項目です。
- 住居費
- 駐車場代
- 水道光熱費
- 保険料
- 通信費
固定費は
- 毎月必ずかかる費用で
- おおむね定額
の支払になります。
固定費の特徴としては
- 見積もるのが非常に簡単で、しかも正確に見積もれる
- 金額規模の大きいものが多く、節約すると効果抜群
といったところ。
固定費の予算を作る際のポイント
家計管理の最重要ポイントとして、この固定費見積りの時点で「最低限、何がなんでも貯金したい金額」を予算に織り込んでしまいましょう。
- 大地震が起きても
- 隕石が降ってきても
最低限、絶対に貯金したい金額です。
これを、強制的に貯蓄できるようにするのがオススメです。
例えば、私の場合は
- 毎月5万円の投資信託(国債)を
- 自動的に楽天カードのクレカ払いで
積み立てる設定にしています。
こういったかたちで、貯金したい金額を「固定費」のようなかたちで予算に織り込んでしまうと、貯蓄の成功可能性が抜群に高くなります。
我が家の予算だと、こんな感じですね。
- 住宅ローン返済 50,000円
- 管理費・修繕積立金 26,000円
- 固定資産税 8,000円(年額96,000円)
- 水道光熱費 12,000円
- 生命保険料 4,000円(掛け捨て)
- 通信費 4,000円(※楽天ポイント払いでキャッシュアウトゼロ)
- 国債積立 50,000円
合計:150,000円
ちなみに私は水道光熱費と住居費の支払いにエクスタシー(快感)を感じるタイプです。安全と快適な生活、素晴らしいですね。
現代の日本に生まれて、本当に良かった(*ノωノ)
ぶっちゃけ、
- 収入を低めに見積もって
- その範囲内で暮らせるように固定費(住居費、車、保険などのおおどころ)を削って
- 最低限何が何でも貯金したい額を織り込めてしまった時点で
家計管理は勝利したも同然ですね。
固定費については、その性質上、予算オーバーになる可能性がほとんどないからです。
予算作成STEP③:支出(変動費)を見積もる
代表的な変動費
例えば、こんな感じの項目です。
- 食費
- 日用品費
- 医療費
- 交際費
- 衣料品
変動費は
- 金額水準が月によってブレがちで
- 月によっては支出があったり、なかったり
という感じで、固定費よりもコントロールしにくい費目です。
変動費の予算を作る際のポイント
ポイントは3つあります。
- 平均的な支出レベルを知っておく
- メリハリをつける
- 予備費を確保しておく
まず1つめのポイント。
2022年10月の総務省の家計調査報告によると、世間一般の消費水準(2人以上の世帯)はこのレベルです。
- 食費 84,151円
- 日用品 12,646円
- 衣料品 11,339円
- 医療費 15,527円
- 交通・通信 41,346円(自動車関係費含む)
- 教養娯楽 28,459円
一人暮らしだと、ざっくりこの半分の水準です。このぐらいが平均レベルだと知っておくことには、非常に大きな意味があります。
金融広報中央委員会がおこなった調査によると、金融資産保有額(中央値)は450万円ほど。平均的な暮らしをしていたら、このぐらいの金額を貯めるのが限界なのです。
これ以上の支出をしていたら、40代50代で仕事を辞めて悠々自適に暮らすなんて、夢のまた夢ということ。蓄財のためには、やはり倹約は避けて通れません。
2つめのポイントです。
こうした平均的な支出を知ったうえで、
- お金をかける部分と
- お金をかけない部分
のメリハリをつけて予算を立てましょう。どこを削るとどれぐらいストレスになるかは、人によって違います。
- 食費を削って自炊してもストレスが貯まらない人
- 安価な衣服を着ていてもストレスにならない人
- 車さえお金をかけられれば、あとはどうでも良い人
色々なタイプの人がいると思います。
収入の範囲内で、ストレスを感じないバランスの予算を立てるとGOODです。
3つめのポイントは、予備費をとっておくこと。
変動費は月によって振れ幅があるので、予算をオーバーしても大丈夫なように、少し余裕を見ておきましょう。
- 固定費が予算オーバーすることはありませんが
- 変動費が予算オーバーすることはしょっちゅうあります
気楽な感じでやりましょう。
まとめ:家計予算の立て方
まとめです。
私の知る限り、予算をまったく立てずに蓄財に成功している人はほとんどいません。
やろうと思えばどこまでもマニアックにできる家計管理ですが、私はある程度ざっくりで良いかなと思っています。
とにもかくにも、ポイントをおさえることが大切です。
- 収入を低めに見積もって(残業代、ボーナス、副業、妻の収入は含めない)
- 固定費に「最低限絶対貯金したい額」を織り込んでしまって
- 変動費は、世間レベルの支出を越えないようにしつつ、メリハリをつける
- たくさんお金を稼いで
- とにかく大量消費したい
こういうライフスタイルに憧れる人は、予算管理なんて必要ありません。
稼いだら稼いだ分だけ使ってしまいましょう。そういうのも全然アリだと思います。
一方で、しっかり蓄財してお金の不安なくゆる~く暮らしていきたい人は、予算管理のスキルをちゃんと身につけるべきですね。
やはり、お金は安定と自由の源泉ですから。
以上、「【家計予算の立て方】誰でもカンタンにお金が貯まる予算の組み方を3STEPで解説」でした。
まずは家計を管理して。その次は、資産運用についても考えて。
それぞれの目的のために、ぴったりしたお金との付き合い方ができるといいですよね。
それではまたっ!
関連記事です。
「家計管理のその先」ということで、資産運用についての初心者向けの記事です。
「お金持ち」を目指すなら、予算作成だけじゃなく、いろいろ知識も必要です。そういう知識がバッチリ学べる資格がこちら。
Follow @kobito_kabu