こんな人のための記事です。
仕事の評価。「一度も気にしたことはない」という社会人は、かなりレアキャラかと思います。
という人、
という人、どちらもいると思いますが、実際のところ
という点について、
- アリな理由
- ナシな理由
両面から解説していきます。
バランスのとれない判断をすると、「気づいたら致命傷」というケースもあり得るので、さっくり読んで参考にして頂ければ嬉しいです。
目次
「仕事の評価は気にしない」がアリな3つの理由
理由①”正しい評価”なんて不可能だから
一言で「仕事の評価」と言っても、
- 何を評価すべきか?
- どうやって評価すべきか?
- だれが評価すべきか?
など、仕組づくりの難しさは考えるまでもありません。
担当業務の内容は、人それぞれ、大なり小なり違いがあります。
同じ営業でも、担当商品や担当エリアが異なれば、成果に影響があるでしょう。
ましてや営業担当者と経理担当者のどちらを評価すべきかなんて、正しい判断が可能でしょうか?
また、
- 能力・スキル
- 取り組み姿勢
- コミュニケーション
- 成果
をそれぞれ適切に評価することなど、果たして本当にできるでしょうか?
そんなものに振り回されても、何も生まれない。消耗するだけ、時間のムダ、気にする必要全くナシ。
…そういう側面は、確かにあります。
理由②本質を見失いやすくなるから
仕事の評価を気にしすぎると
- 自分は何がしたいのか?
- 自分にとって大事なモノは何か?
- 会社にとって、社会にとって良いコトとは?
- 世の中に必要とされるモノとは?
といった本質的な事に関する意識が、どんどん薄まっていく傾向があります。
- 上司の機嫌はどうか?
- 自分の業績だけを良く見せるにはどうしたらいいか?
- 同期との出世競争に負けないためには?
- オレが一番頑張っていると思われるには?
みたいなことばかり考えていたら、
といった状態になりかねません。
理由③人間関係に支障が出るから
大抵の会社で、仕事の評価は相対評価です。
評価は報酬分配の基準として使われるのが一般的ですし、払える報酬の額には限度がありますから、
- 「A評価がつくのは部署で2人」とか
- 「部署で1人は必ずD評価」とか
暗黙のうちに決められていることも少なくありません。
つまり、評価を気にすることで
なんて気持ちが芽生えて、
- 他人を蹴落としたくなったり
- 他人を褒めにくくなったり
- 他人の手柄を横取りしたくなったり
という可能性があるわけです。
また、仕事を評価する人(主として上司)の顔色が気になりすぎて、かえって本来の力を発揮できなくなることもあります。
「仕事の評価は気にしない」はナシな3つの理由
理由①ブラック企業にハマらないため
働く人にとって、評価が高まらないことは
- 昇給しない
- 昇格しない
- 望む異動が叶わない
といった、人事・待遇面での不利を招きます。
さらに、評価が高くない期間が続けば、
- 自信を失くす
- 社内で軽んじられる
- 転職市場でも評価されにくい(高年収人材とみてもらえない等)
といった間接的な不利益も少なくありません。
一方会社側からみると、低い評価をしている人材というのは、
- 思ったほど働いてくれていない、残念な人材
- 低い報酬で使い倒したい、使い捨て人材
のいずれかでしょう。
自分がもしも①なら、会社に価値を提供できていないわけですから、自分の働きを見直してみる必要があります。
「評価なんて気にしない」と開き直っているようでは、いつまでたっても”残念な人材”のまま。いつか見捨てられる日がやってきます。
逆に、会社が②の考え方をしているなら、それはいわゆるブラック企業。
いつまでもそんな会社にいるのはNGです。自分を安売りしてはいけません。
理由②リストラされて驚かないため
仕事を評価されていない人は、当然、リストラの対象になりやすくなります。
企業の寿命は着実に短期化していますし、リーマンショック・東日本大震災・コロナ禍など、想定しがたい経済の危機は突然やってきます。
「リストラも倒産も絶対にない安心の会社」なんて、もう存在しません。
”もしも”のときになってから自分の評価に慌てても、すでに手遅れです。
転職しようにも、評価の低い期間が続けば、人材価値にも悪影響が出ていることでしょう。
理由③働き方を学ぶため
サラリーマンとして働いていると
- 評価なんて適当だ
- 評価なんて上司のご機嫌ひとつだ
- 評価なんて公正じゃない
なんて感じることは少なからずあるでしょう。
「上司からの評価をあげるためにゴマをするなんて、くだらない」と思う人も、少なからずいるでしょう。
そしてそれは、少なくとも一面の真理ではあります。
とはいえ、「目の前の上司に評価されるための行動」というのは、くだらないようでいて、意外にそうでもないものです。
- 何が、この人に求めてられているのか
- 何をすれば、この人は喜ぶのか
- 何をすれば、この人の役に立つのか
といったことを考え抜けば、それは結局自分自身の、かけがえのないスキルになります。
”やらない”のと”できない”のは、全く違うことです。
実は「評価される行動の選び方が分からない」のに、「評価なんて気にしないんだ」と強がっているだけなら、きっといつか痛い目にあうでしょう。
まとめ:仕事の評価を”気に病む”必要はないけど、”気にして手を打つ”必要はある
仕事の評価を、”気に病む”必要はありません。
だって、
- 正しい評価なんて不可能だし
- 本質を見失いやすくなるし
- 人間関係にも支障がでる
からです。
でも、仕事の評価は、”気にして手を打つ”べきでしょう。
- ブラック企業にハマらないためにも
- リストラされて驚かないためにも
- 働き方を学ぶためにも
必須事項です。
「仕事の評価」というのは、なかなか厄介な問題。
ポンコツの自覚があった1年目から、1つ2つ役職上の人と同じ仕事をしていた10年目まで、常にずっとB評価でした。
それで良いと思った時期もありました。「仕事の評価なんて気にしても仕方ない」と。
でもサラリーマンとして働くなら、サラリーマンとして”勝ちに行く”べきでしょう。
そのためには、異動・昇格・昇進・転職などの手段も、積極的に採用するのがおすすめです。
- 早期リタイアを目指してお金を貯めるとか
- 独立を目指して副業を始めるとか
別な取り組みを行った上で「仕事の評価は気にしないって割り切ってるんだ」というならまだしも、
「仕事の評価」との、ほど良い付き合い方。気を付けていくべしです。
それではまたっ!
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