こんな人のための記事です。新人の残業に関するアレコレをまとめます。
- 残業対策は3つ。①会社の文化を変える(長期戦)、②ひとりノー残業生活を始める、③残業の少ない会社に移る。
- おすすめは③残業の少ない会社に移ること。確実で簡単で即効性があるのが理由。
- 新人の残業にはメリットもデメリットもあるけど、長時間労働とサビ残からは逃げ出すのが正解!
長時間労働・サビ残の会社に入ってしまったあなたは、就職カレッジに今すぐ相談して、自分の身を守る道を探ってください!
目次
新入社員の残業が話題
新人の残業に関するつぶやきは、毎年Twitterで話題になります。
さっき終わったけど新入社員研修って残業代出る???
— どっさん (@DOSS4N) April 2, 2022
今日から来た新入社員ちゃんが
「来週土曜休みですよね…?来週の土曜日も出勤だと言われて」って相談してきて2つ下の後輩が「うちの会社の上司はクソだからよくあるし、なんなら残業毎晩させられるよ」って答えちゃって新入社員ちゃんが引きながら「何時までですか?」と聞かれ「21時〜24時あたり?」— ⑮大福 (@15daihuQ) April 2, 2022
何がダルいって会社の方針で新入社員は半年くらい残業なしだから4時に帰ってんだよなああああ私中途採用だから初日から残業だったけど!!!
— 成瀬 (@na_ruse0801) April 2, 2022
入社初日から残業させられ社会人の大変さにビビってる新入社員です!!!!#22卒と繋がりたい
— りよん (@OiJ05) April 2, 2022
おはようございます♪
今日はお休みなので、ちょっとゆっくりです。
土曜日の体重測定、本日の体重は57.4キロでした。
当社、新入社員さん達は初日から残業研修していました。
月曜日に辞めない様に祈っています。— あつしB (@atsushiB78) April 1, 2022
新入社員にも、先輩・上司にも、それぞれ様々な意見・思いがある様子。まずは、みんながどう思っているのか確認してみましょう!
新入社員の残業への思い
まずは一般的な新人の思いをみてみましょう。
(株)マイナビの実施する「2021年マイナビ新入社員意識調査」によれば、
- 仕事とプライベートの優先度:「プライベート優先」が66.0%
- 残業について:「残業はしたくない」が31.1%
となっています。
さらに、(株)NCBリサーチ&コンサルティングが公表した「2021年度 新入社員意識調査アンケート結果」でも
- 残業が多くても、給料が多い方がよい
- 給料は少なくても、残業がない方がよい
①と②どちらが自分の考えに近いかという問に、60.3%の人が②を選択しています。
全体として、「残業はイヤ」という新人が増えているのは確かな事実のようですね。
先輩社員・上司の残業への思い
次は先輩社員・上司の思い。彼らは新人の残業をどう考えているのでしょうか?
まずは「新人の残業賛成派」の意見から。
残念ながら、こういった考えの上司・先輩社員は少なくありません。
個人的には
- 必要な残業ならともかく、付き合い残業なんて生産性低すぎ…。
- 最初は仕事が遅いのは当然。そこをフォローしてあげるのが先輩の役割では?
- 自分のした苦労を後輩にもさせて喜んでるヤツとか、カケラも尊敬できないけど…。
と思ってしまうところです。
新入社員のみなさんにとっては、なかなかやっかいな状況かもしれません。
次は、「新人の残業反対派」の意見です。
上司や先輩社員にも、随分いろいろな考えの人がいるようです。
新入社員のみなさんは、自分の職場の上司・先輩がどんな考えを持っているのか、理解しておくと良いでしょう。
平均残業時間は9.6時間!?年齢別・業種別・職種別の残業実態
ではここで、一般的な残業時間についてみておきましょう。
厚生労働省の「毎月勤労統計調査」によれば、令和4年1月の所定外労働時間(残業時間)は全産業平均で9.6時間となっています。
9.6時間というのは、一般労働者と短時間労働者を合わせた結果です。フルタイム勤務者のみの結果は13.1時間となっています。
それでも少ない感じがしますが、この調査は会社の申告に基づいて計算されているので、会社の把握していないサービス残業時間は反映されていないのかもしれません。
では、別の調査も確認してみましょう。
2022年1月13日発表のopenworkの調査によると、全体の平均残業時間は2021年10月~12月集計では24.61時間で、残業時間は年々減り続けていることが分かります。
また、2022年1月31日発表のdodaの調査によると、15,000人を対象にした2021年4月~6月の3カ月の平均残業時間は20.8時間だそうです。民間の調査は概ね足並みが揃っていますね。
さらに、平均残業時間の内訳を見ると、0〜5時間未満の割合が24%となっています。
年齢別
(出典:残業時間ランキング<最新版>を発表! 20〜50代で一番残業しているのは?)
20代の平均残業時間は16.8時間程度。
10年前の20代の平均残業時間は50時間ほどだったことを考えると、社会全体が残業を減らす方向にシフトしたことが分かりますね。
職種別
残業時間の長い職種TOP5はこちら
反対に、残業時間が短い職種はこちら。
こちらは事務系の職種が目立ちますね。
(出典:残業時間ランキング<最新版>を発表! 20〜50代で一番残業しているのは?)
厚生労働省の「毎月勤労統計調査」を見ても、
- 運輸業、郵便業:21.7時間
- 医療、福祉 : 4.9時間
と、業界・職種によって残業時間にはかなりの差があることがわかります。
新人の残業メリット・デメリット
ところで、新入社員の残業には、どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。さっと確認してみましょう。
新人の残業のメリット3選
- 残業代がもらえる
- 早く仕事を覚えられる
- ヤル気があるって思われるかも!?
①について。
残業代の有無は、年収の大きな差になります。
「生活残業(生活費を稼ぐためにわざと残業すること)」なんて言葉出てくるのも、このせいです。
こびと株.com運営メンバーの中にも、累計残業代が数百万円という人がいます。
②について。
残業をしてたくさん仕事をすれば、知識の習得やスキルの向上が起こりやすいのは確かです。
これは大きなメリットのひとつだと思います。
そして③。
いまだに(特に古き良き日本企業では)「長く働いているヤツ=がんばっているヤツ」と認識される環境も少なくありません。
新人にとっては、先輩社員・上司に「ヤル気がある」「がんばっている」と評価されることは、大きなメリットに感じられるかもしれません。
新人の残業デメリット3選
- 自分の時間がなくなる
- 長時間だと体を壊す
- 仕事ができないって思われるかも
このあたりでしょうか。
①については、最近の若手社員の最も嫌うところですね。
数十年と長い期間働き続けるには、自分の時間と仕事の時間のバランスを上手にとることは、非常に重要です。
次に、デメリットの中でも特にヤバイ②です。これ、本当に深刻ですよ。
自分の身は自分でしか守れません。
残業続きで体を壊しても、会社が助けてくれることはありません。
最後に③。
メリットの③と矛盾するようですが、ここは会社・部署によって大きく違うところなのでなんとも言えません。
自分の所属先が、
- 「残業する=がんばっている」とみられる環境
- 「残業する=能力が低い」とみられる環境
どちらなのかを、しっかり把握しておく必要があります。
私こびと株も、長時間労働に巻き込まれたことがあります。
あ、これが続くと過労死するのね。
と、身体で納得できる状況でした。
- なんか気持ち悪い
- なんかふらふらする
- 頭痛と胃痛が交互にやってくる
- まぁでもなんか元気だよ!
みたいな感覚が2~3週間続いたあと…ある朝、起き上がることができなくなりました。
寝込んでしまった私は、外出できるようになるまで1週間かかりました。
残業したくない新入社員のための対応策3選
さて、残業のメリット・デメリットを把握したうえで、それでも残業したくない新人のための対応策です。
①会社の文化を変える(長期戦)
まずは正攻法。会社の文化を変えていくという方法です。
- 残業は会社のコストを増やす
- 短時間で生産性高く働くことがいいことだ
- 定時になったらみんなで帰ろう!
こんな雰囲気を会社の中で作っていく方法ですね。
政府主導の働き方改革や、コロナ禍の影響を受けたリモートワークの普及は追い風になるかもしれません。
欠点は、かなり時間がかかると思われること。
新人の発言権は強くありません。
- まずは仕事を覚え
- 信頼を積み重ね
- できれば昇進して役職を得て
- それからの挑戦
になるでしょう。
数年~数十年計画になりますから、それまで残業文化の中でいかに過ごすかが課題になっていきます。
②ひとりノー残業生活を始める
ふたつめは、自分ひとりでノー残業生活を始めてしまうというもの。
ポイントは
- 自分の仕事は定時までに必ず終わらせる
- 周りの目は気にしない
の2つ。
新入社員のうちは、少しハードルが高いかもしれません。
①を達成するための仕事力を身に着け、②をつらぬく覚悟を持てる(つらぬいても職場の人間関係を崩壊させない自信がつく)まで、様子をうかがう必要があるでしょう。
こちらは数か月~数年計画です。
「最初はひたすらスキルアップ」→「ノー残業生活」と切り替えていくのは、さほど悪くない選択肢だと思います。
③残業の少ない会社に移る
新入社員に最もおすすめの対策は、残業の少ない会社に移ること。
理由は、
- カンタンで
- 即効性があって
- 確実だから
です。
残業に対する認識は、会社によってかなりの違いがあるもの。
「残業はすべきでない」という考え方の会社に移れば、移ったその日からノー残業生活が手に入ります。
一方で、会社の文化を変えようとしたり、ひとりノー残業生活を始めたりするのには、時間がかかりますしリスクもあります。
せっかく内定を得て、入社した会社。
いきなり転職活動を始めることに、ためらいがあるのは分かります。
- なんか悪い気がする
- 人目も気になるし
- 就活大変だったからもう面接とかイヤだし…
みたいな感じですね。
でも、考えてみて下さい。あなたは会社に対して、入社してすぐに「あれ?」と思ってしまったわけです。
- 働き方に対する考え方が、合わないかも
- 長時間労働の文化で生きぬく気合は、無いかも
- 効率悪いことが多すぎて、違和感あるかも
こんな思いを抱えながら、この先何十年と働いていくことは、あなたにとって、会社にとって、上司・先輩・同僚にとって、良いことでしょうか?
転職活動には、2種類の始め方があります。
- 会社を辞めてから始める
- 会社に籍を置いたまま始める
①の転職活動はハイリスクですが、②の転職活動にはほとんどリスクがありません。
転職先が見つからなければ、今の職場に居残れば良いだけだからです。
実際、私自身も②のかたちで転職活動を行ったことがありますが、デメリットはゼロでした。
できます。
意外かもしれませんが、第二新卒(大学卒業後3年以内の転職希望者)は意外に転職市場で需要が高いです。
- 求人の約8割が「第二新卒歓迎」
- 6割以上の企業が第二新卒の採用に積極的
というデータもあります。(マイナビ転職「【2020年更新】第二新卒とは?いつまで?「転職しやすい」は本当か?」より)
第二新卒なら未経験業界・職種への転職も可能です!
大学を卒業して3年以内の若い人に求められるのは、スキル云々ではありません。
第二新卒の採用基準は、人物面を重視する項目が上位を占めています。
(マイナビ転職「【2020年更新】第二新卒とは?いつまで?「転職しやすい」は本当か?」より)
きちんと作戦を練った上でチャレンジすれば、未経験業界へも十分転職可能です。
場合によっては、新卒時の就職活動より有利なことさえあるかもしれません。
転職エージェントに相談することから始めてください!
具体的なおすすめは、就職カレッジです。
第二新卒のサポート経験が豊富で、評判の良い、親切なエージェントです。
- 就職成功率81.1%
- 入社後定着率91.5%
と、実績もしっかりしています。
「就職後も安心して、長く働き続けられること」がゴールと言い切っているサービスなので、安心して利用できるでしょう。
登録にかかる時間は、たったの30秒ですので、一度試してみるのが得策です。
長時間労働はマジで危険です。ぜひ、自分を大切にしてください。
残業に関する新人のお悩みQ&A
Q1:残業代ってどれくらいもらえるもの?
残業代の支払については、労働基準法でルールが決められています。単純化すると、ざっくり
1時間あたりの賃金(時給)×残業時間×1.25≒残業代
ということになっています。
とはいえ、詳細は就業規則等によって異なりますし、深夜(夜22時以降)残業や休日出勤にも割増賃金が支払われるなどの決まりもあります。
ここでは
- 残業代の計算方法は法律で決まっている
- 就業時間中より高い時給が支払われる
ということを押さえておきましょう。
Q2:初日から残業あってびっくりした!これって普通?
- 1年目の4月から残業50時間以上
- むしろ初日から残業3時間!
などという話を、しばしば耳にします。
新人にも残業を求める長時間労働体質の会社が、存在するのは確かです。
とはいえ、一般的には入社後半年~1年程度は残業をさせない会社が多いようです。
「初日から残業」は、普通とは言いにくいかもしれませんね。
Q3:入社した会社は、サービス残業まみれだった…どうしよう…
残念ながら、サービス残業は珍しいことではありません。
日本労働組合総連合会の「労働時間に関する調査」では、正社員の半数以上が「サービス残業をせざるを得ないことがある」と回答しています。
もし、あなたの入社した会社が
- みんな当たり前にサービス残業をしている
- 「新人のうちは残業代ナシが当然」などと言われる
こんな会社だったら…。すぐにでも転職先探しを始めた方が良いでしょう。
入ったばかりの会社、せっかくがんばって内定を得た会社、働こうと意欲を高めていた会社。
そんな会社に早々に見切りをつけるのは、辛いことでしょう。
しかし、それでも、1日も早く転職するべきだと、私は思います。
ルールを守らない会社で働いて、身体や心を壊してしまっては、取り返しがつかないからです。
新入社員の残業まとめ:自分を大事に働こう!
残業対策は3つ。
- 会社の文化を変える(長期戦)
- ひとりノー残業生活を始める
- 残業の少ない会社に移る。
おすすめは③残業の少ない会社に移ること。簡単で確実で即効性があるのが理由。
長時間労働・サビ残の会社に入ってしまったあなたは、就職カレッジなどの転職エージェントに相談して、自分の身を守る道を探ってください!
私こびと株の友人には、長時間労働やサービス残業によって、心や身体の健康を害してしまった人が数名います。
- 胃腸を病んで、通常の食事がとれなくなった
- うつ病を発症した
友人たちを見ていて思うのは、「病気の兆候が出始めてからでは遅すぎる」ということです。
転職は、いけないことでも、めずらしいことでも、むつかしいことでもありません。
転職活動をする体力・気力のある今のうちに、ぜひホワイトな職場にうつってください。
それではまたっ!
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