【会計士のストレス8選】会計士は超ストレスフル!【ホワイト経理部員は見た】

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会計士に興味アリ
会計士、目指してみようかなって思う。でも、会計士はストレスすごいってウワサもきくし…実際はどうなんだろう?
公認会計士
会計士って、めっちゃストレスたまるわ…。これって、私だけなのかしら?それとも、監査法人で働いてる人共通?他の会計士のストレス度合いが気になるなぁ。

こんな人のための記事です。

 

フルーツ
現役の経理部員である私フルーツが、会計士について、観察・ヒアリングした結果をまとめました。
この記事の内容

以下のことを、具体例を交えて解説していきます。

  • 会計士は、かなりストレスの溜まる仕事
  • 事業会社への転職で、ハッピーになれるケースが多い
フルーツ
ストレスは、健康の大敵。自分の身体を大切に、よりホワイトな暮らしを目指しちゃうのもアリかも!?

 

公認会計士のストレス8選

この記事では、監査法人で働く公認会計士のストレスについてご紹介します。

フルーツ
近くで見ていると、「会計士ってとんでもなくストレスフルな仕事かも!?」と思えてきます。会計士資格はカッコいいけど、監査業務は遠慮したいかなぁ…。

 

会計士のストレス①クライアント=監査対象

会計士にとって、監査対象の会社は、同時にクライアントでもあります。

つまり、

  • 不適切な会計処理がないかチェック
  • より適切に処理するよう指導

しなければいけない相手が、お金を払ってくれる「お客さま」でもあるわけです。

 

大口のクライアントから

クライアント企業
おたくの監査法人って、ちょっと細かすぎることない?来年は監査人変更を考えようかな~

なんて言われれば、対応に悩まされること間違いナシ。

 

これは、監査業務の構造的な問題と言えるでしょう。

  1. 監査人を選ぶ人
  2. 監査される人

①と②が同じでは、会計士サイドは、やりにくいことこの上もありません。

フルーツ
もっと力関係がハッキリするような仕組みじゃないとキビシイよなぁって、いつも思います。

 

会計士のストレス②パートナーとクライアントの板挟み

経理部員として会計士さんを見ていると、同情したくなってしまう場面がしばしばあります

 

クライアント企業
今回、うちの会社ではこういう取引を行ったので、Aという会計処理をしようと思います。
会計士
はい、この間メールでご連絡いただいた件ですね。パートナーにも確認しましたが、会社さんの考え方に特に問題はないと思います。

 

…数週間後。

クライアント企業
ちょっと、会計士さん。Aじゃダメってどういうことなの?今さら意見変えられたら、こっちだって困るんだけど!?
会計士
…申し訳ありません。大変申し訳ございません。(オレだって知らないよぅ。ウチのパートナーなんとかしてくれよぅ。こないだ確認したときは、Aでいいって言ってたんだよぅ。。)

みたいな感じですね。

 

経理部に勤めて10年超になりますが、

  • パートナーに突然ハシゴを外されたり
  • パートナーとクライアントの板挟みになったり

して、涙目になっている会計士さんを見たのは、1度や2度ではありません。

フルーツ
上司がイロイロなのは、どこも同じだけど…会計士さんって、立ち位置が辛すぎじゃない?…ストレスたまりそう。。

 

会計士のストレス③上下関係がキビシイ

ストレス②でご紹介した、パートナーとの関係でもわかるとおり、監査法人はどうやら

会計士
上下関係がメチャメチャ厳しい。

部署が多いようです。

 

  • パートナーの手のひら返しにやられるマネージャー
  • マネージャーの2枚舌に振り回されるシニア
  • シニアの不親切に泣きそうになるジュニア

を、しばしば見かけます。

※そんな状況がクライアントにバレてしまっているのはどうかと思いますが…彼らも大変なのだと思います。

フルーツ
なんかこう、部下を優しく指導している余裕がなさそうな雰囲気を感じます。忙しすぎたり、ストレス溜まりすぎたりで…みんな辛そう。

 

会計士のストレス④新人でも「先生扱い」の裏側は…

会計士に興味アリ
会計士ってさ、新人でも「先生」って呼んでもらえるんだよね?カッコいいよね!

確かに会計士さんは、新入社員であっても「先生扱い」されます

 

20歳ちょっとの若い頃から、大企業の部長に

クライアント企業
〇〇先生、この会計処理について教えて頂きたいんですが…

なんて言われるのは、悪くないですよね。カッコイイのも確かです。

 

でも、これは、裏を返すと、新人だろうが若かろうが

  • 会計については、なんでも知っていて当たり前
  • プロとして答えを出すことを求められる
  • 「まだ若いので」は言い訳にもならない

ということ。これは中々、厳しい世界です。

会計実務を何十年もやっている経理部員に、納得してもらえるだけの対応をするのは、決して簡単ではありません。

フルーツ
最初から先生扱いされるというのは、それはそれでストレスフルだと思いますね…

 

会計士のストレス⑤知識と実務のギャップ

会計士さんは、会計知識を豊富にもっています。会計士試験でガッツリ問われますから、当然ですね。

けれども、経理の実務では、会計知識のみではなんともならない場面が、どうしても出てきます。

  • 試験では問題文に書かれているような、前提条件を決めるのが一番難しい
  • 試験には出てこないような、奇妙に複雑な取引が現実には行われる
  • 「重要性の原則」で許容できるラインがグレー
  • 前任者の判断の理由がわからなくてコメントできない

などなど、実務ならではの悩みがあるわけです。

 

こういう場面でも、

  • センパイたちは忙しそうで、なかなか助けてくれません
  • クライアントには、早急な回答を求められます
  • トンチンカンな答えをすると、クライアントの対応は目に見えて冷たくなります
フルーツ
「知識さえあれば仕事ができる」と思っていると、なかなか辛い目にあうかもしれませんね。…会計士さん、大変です。

 

会計士のストレス⑥めちゃめちゃ忙しい

監査法人の繁忙期は、激務で有名です。

  • 徹夜明け
  • 連日タクシーで深夜帰宅
  • 休日返上

なんて、毎年・毎四半期の恒例行事。

会計士
仕事、増える一方だよ…

 

最近は働き方改革の波で

  • 下っ端は、残業規制
    制限時間内に仕事ができなければ、「使えないヤツ」扱い
  • 中間層は、部下の残業時間管理が査定に響く
    下っ端の残した雑務を、夜な夜な一人でこなす

なんて現実も。

フルーツ
忙しいやら責任が重いやら、ストレスが溜まるのも納得です。

 

会計士のストレス⑦形式的な業務が多い

会計士
会計不正があるたびに、作成しなきゃいけない監査調書が増えるんだよね…

監査の現場では

  1. 会計不正が起きる
  2. 再発防止のための監査項目が増える
  3. 作成を要求される監査調書の枚数が増える
  4. 形式的な作業にとられる時間が増える

という悪循環が起こっています。

 

実際、私の周りにも、もっと会社側とコミュニケーションをとって、

  • 取引の「実態」を聞き出したり
  • 財務諸表のあるべきカタチについて議論したり
  • 信頼関係の中で必要な指導をしたり

実のある監査をしたいのに、とてもそんな時間は無い…と嘆いている会計士さんは少なくありません。

 

会計士のストレス⑧将来が不安

会計士
会計士は近い将来AIに仕事を奪われる、って話あるよね。…なんか不安だ。

会計士さんのストレスの中でも、もっとも重大なのが、これ。将来の不安です。

監査の仕事は、遅かれ速かれAIに代替される運命にあります。

実際、野村総研とイギリスのオックスフォード大学との共同研究でも、会計監査係員は「人口知能やロボット等による代替可能性が高い100種の職業」に名指しされているのです(㈱野村総合研究所「日本の労働人口の49%が人工知能やロボット等で代替可能に」より)

 

※詳しくは、以下の記事をご覧ください。

【会計士の将来性は?】AIの影響と、今後の会計士資格活用法

2021.04.11

 

  • 超難関の国家試験を突破して
  • これだけストレスの多い仕事をがんばっているのに
  • 将来性が無い

これが、監査業務の現状。

フルーツ
優秀な人材がストレスまみれで将来性が無い仕事を続けるなんて、もったいなさすぎです!

 

会計士のストレスからの脱出法

公認会計士
やっぱり会計士は、ストレスの溜まる仕事なのね。…なんとかなんないかな?

監査業務を担当する会計士さんには、ぜひとも検討してほしいことが2つあります。

  1. コンサル部署への異動
  2. 事業会社への転職

です。

 

脱出法①コンサル部署への異動

監査業務には将来性が無くても、会計士に将来性が無いワケではありません。

会計専門家として事業経営に関与する人は、変わらず求められています。

 

その、一つのカタチが、コンサルタント。

フルーツ
監査法人内部の部署異動で済むから、転職に比べてハードルも低いですよね。

 

もちろん、コンサルタントにはコンサルタントのストレスがあります。

完全なクライアントワークですから、

  • お客さんに振りまわれることは多いし、
  • 今までとは違う営業スキルも必要になります。
  • 「正解」ではなく「最適」を探すマインドが求められるし、
  • 時期によっては監査以上のハードワークを強いられます。

 

それでも、

  • 事業の役に立っている実感がもてる
  • オンの時期とオフの時期のメリハリがつく
  • 需要の大きい分野で、将来性がある

ので、チャレンジしてみる価値はあるはず。

「合わないな」と思ったら後戻りも可能ですから、まずは一度経験してみるのがおすすめです。

フルーツ
コンサルタントとしての会計士さんには、めっちゃ助けられてます。なんていうか、「大変だけど、やりがいはあるんだろうな」という印象ですね。

 

脱出法②事業会社への転職

でも、本当におすすめしたいのは、こちら。事業会社へ転職してしまう方法です。

知り合いの会計士さんも

Tさん(会計士)
いろいろあったけど、最終的には転職して良かった!監査法人に居続けたら、いつまでたってもワークライフバランスなんてとれるはずもなかったもの。

と話してくれました。

 

実際のところ、会計士さんの事業会社への転職には、メリットがたくさんあります

  • 事業会社側は大歓迎なので転職活動はラク
  • 経理は基本、ホワイトな仕事
  • 事業会社に「会計士」は少ないので大事にされる
  • 大手なら給料も下がらないし、福利厚生もしっかりしている
  • 会計士なら昇進も早いし、手当もつく
  • CFOを目指すコースも考えられる
  • そしてもちろん、事業会社は無くならないので将来性もバッチリ

という感じです。

フルーツ
ストレスでどんよりしたまま今の場所に留まるより、仕事がラクで大事にされる会社に転職するのが、合理的な選択だと思います。

 

まずは一度、転職エージェントに話を聞いてみてください。

具体的には、MS-Japanという管理部門専門のエージェントと話してみるといいでしょう。

MS-Japanなら経理部・財務部・経営企画部といった部署の実情にも詳しいので、「会計士さんが事業会社からどれほど熱烈に求められているのか」リアルな情報を得ることができます

話をきいて、「なんか違う」と思えば応募しなければいいだけのこと。もちろん無料なので、完全ノーリスクですよ。

フルーツ
優秀な人がストレスの溜まる環境に留まり続けるなんて、もったいないです。ぜひ、一歩踏み出してみて下さいね。

MS-Japanの評判を徹底解説!実際に利用した経理マンがメリットを紹介します

2018.05.30

 

今、公認会計士を目指している人
会計士に興味アリ
これから会計士目指そうと思ったのに…。そういう人は、どうすればいいの?

監査業務だけをやる会計士は、ストレスが多くて将来性が無いのでNG」という考え方は同じです。

具体的には

  1. 会計士になる→監査法人に勤める→事業会社に転職
  2. いきなり事業会社に就職

のどちらかのプランが良いでしょう。

 

①は、少し時間がかかります。とはいえ、もしも会計士試験合格が目の前なら、ぜひこちらを選びましょう。

会計士資格は、会計専門家の最上位資格。監査法人での実務経験のある会計士は、事業会社でも引っ張りだこです。

転職はラクになりますし、待遇も良いはず。事業会社就職後も、チャレンジできる業務が増えて、悪くないキャリアになると思います。

 

これから会計の勉強を始める…という人は、②のプランがおすすめです。

会計に興味があるのなら、まずは事業会社の経理部への就職が最適でしょう。

そのために必要な資格は、簿記1級です。会計士資格は取得に時間がかかりすぎるので、おすすめできません。

簿記1級は価値ある資格!5つのメリットを現役経理マンが教えます【取る意味アリ】

2018.04.11

 

会計士のストレスまとめ

会計士は、ストレスが大きい仕事です。

  • クライアント=監査対象という、構造的なストレス
  • 上下関係やクライアントとの、人間関係のストレス
  • 忙しすぎる、長時間労働のストレス

など、各種ストレスを取り揃えています。

フルーツ
極めつけは、「将来性が不安」というストレスですね。監査業務の多くは、いずれAIにとって代わられるでしょう。

 

会計士試験に受かるような優秀な人材が、ストレスの多い環境に留まりつづける理由はありません

  1. 監査法人内の異動:コンサルタントに
  2. 事業会社への転職:経理・財務・企画系の仕事に

といった脱出方法が考えられます。

フルーツ
特に、事業会社への転職はおすすめです。引く手あまたで大事にされるし、生活も安定するし、将来性もバッチリで会計知識を活かせます!

まずはともかく情報収集。ストレスの多い日々に疲れているとは思いますが、30分~1時間エージェントと会ってみるだけで、人生のチャンスをつかめるかもしれません。

相談は無料ですし、気がのる案件がなければ転職しなくてOKです。ノーリスクですので、ぜひ一度、情報だけは集めておきましょう

それではまたっ!

 

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ABOUTこの記事をかいた人

こびと株.comの共同管理人。慶應義塾大学卒業後、一部上場企業に就職。経理/財務の実務経験10年超、日商簿記1級、証券アナリストを有する「企業と個人のお金の専門家」。4つの財布(給与/配当/不動産/事業収入)を駆使して経済的自由を達成することを目標に奮闘中。