こんな人のための記事です。
海外駐在経験のある同僚・友人へのヒアリング等から
- 経理が海外駐在するための条件
- 転職で海外駐在を狙うときのポイント
- 社内で海外駐在員に選ばれるためのポイント
- 海外駐在経験のある経理部員のその後
などをまとめたいと思います。
目次
経理部員が海外駐在するための2つ条件
経理部員が海外に派遣される可能性は、十分あります。
でも、海外に駐在したければ、2つの条件をクリアする必要があります。
- 海外駐在員を必要としている会社にいること
- 自分が海外駐在員に選ばれること
1つずつみていきましょう。
条件①海外駐在員を必要としている会社にいること
まずはともかく、「海外駐在」を必要としている会社に、在籍している必要があります。
- 現時点で、海外駐在員のローテーションがある
- 海外に子会社を新設し、本社から人を送る予定がある
- 海外の子会社を買収し、本社から人を送る予定がある
といった状況の会社ですね。
さらに、
- 経理出身の海外駐在員がいる
- 経理部から海外出張がある
- 海外子会社管理の主管部署が、数字が分からなくて困っている
という状況があれば、なお良いですね。数字の読めるバックオフィス担当が求められる可能性があります。
条件②自分が海外駐在員に選ばれること
次に、その求められる「海外駐在員」枠に、自分が選ばれる必要があります。
- 海外駐在員として、入社する(転職)
- 海外駐在員の社内公募で、転勤する(異動)
- 英語+会計をアピールして、経理からの駐在を勝ち取る
といった手段が考えられます。
転職で海外駐在をねらうときのポイント3つ
そんな人はぜひ、転職市場をのぞいてみましょう。
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- 海外駐在をねらう
- 専門職人材(経理)
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さて、JACリクルートメントへの登録が済んだら、実際に転職先企業を選ぶときのポイントをチェックしておきましょう。
ポイントは3つ。
- 海外駐在のタイミング
- 駐在先
- 駐在期間
1つずつみていきましょう。
ポイント①海外駐在のタイミング
まず、第一のポイントは、海外駐在のタイミングがはっきりしていること。
募集要項で・面接で、海外へ出られるタイミングを明確にしておくことが大切です。
- 会社に慣れたころ
- 数年以内に
- いずれ
といった曖昧な案件には要注意。
慣れるのがいつかなんて誰にも判断できませんから、結局会社の都合に振り回される羽目になりますよね。
数年もすれば社内外の環境状況は変わってしまいますし、「いずれ」ではいつまでも駐在タイミングは訪れない可能性があります。
ポイント②駐在先
次のポイントは、駐在先が希望と合うこと。
- アジアなのか
- ヨーロッパなのか
- アメリカなのか
- 南米なのか
駐在先によって、生活も仕事も、ずいぶんと違った内容になってくると思います。
しっかり希望とマッチしている案件を選びましょう。
ポイント③駐在期間
最後の注目ポイントは、駐在期間。
- 1年なのか
- 3年なのか
- 5年なのか
- 8年なのか
- 片道キップなのか
といった点です。
一般的には、3~5年程度が好まれるようです。1年程度だと慣れた頃に帰る感じになりますし、8年近いと飽きがきたり、日本での人間関係等を維持しにくくなったりするからでしょうか。
考え方としては
- 自分の希望と折り合うところを選ぶ
- 希望と合わなくなった時点で再転職する
のどちらかになります。
実際には、駐在してみて初めてわかることも多いので
- 3年たって本社に戻されたけど、駐在が好きだったので転職した
- 片道キップだったけど海外飽きた。日本に戻りたいから転職した
といった話も少なくありません。
社内で海外駐在員に選ばれるためのポイント3つ
海外駐在員を必要としている会社で、「自分が」海外駐在員に選ばれるためには…
- 語学力を示す
- 今の仕事で実績を上げる
- 希望をアピールする
の3つが重要になります。
ポイント①語学力を示す
まずはコレ。語学力。海外業務への適性を示すのに、一番わかりやすいところですよね。
ピンポイントで駐在が必要な国の言語(例えば中国語、フランス語、スペイン語等)でもOKですが、汎用性が高いのは、やはり英語力です。
経理の場合、具体的には
- TOEICハイスコア
- USCPA(米国公認会計士)
のどちらかを取得しておくのが良いでしょう。
※USCPAは、難易度が高いです。海外駐在目的なら、TOEICで十分。海外駐在以外も含めてキャリア形成に活かしたい場合だけ、USCPAにチャレンジするのが良いでしょう。
ポイント②今の仕事で実績を上げる
いくら海外駐在に心惹かれても、まずやるべきことは社内での足場固め。
今の仕事で実績を上げることが大切です。
最低限、目の前の業務を堅実にこなすのはもちろんですが、
- 成果を出せる人材と印象付ける
- 異動希望を聞いてあげなければならないと思わせる
- グローバル事業のキーパーソンの信頼を得る
- 海外子会社・支店に対する本社の意向を押さえておく
- ただの経理専門家ではなく、経営視点のある人間だと知らしめる
などができると、海外駐在の可能性はグッと高まります。
ポイント③希望をアピールする
「え?そんなこと?」と思われがちですが、1番大切なのは希望をアピールすること。
- 仕事の合間の雑談でも
- 上司との面談でも
- 同僚との飲み会でも
アピールしまくることで、いつでもどこでも「私は海外に駐在したい経理部員です」ということが知れ渡るようにしましょう。
会社の買収・新設やトラブル対応などで駐在員が必要とされたとき
と思い出してもらえるようになればOKです。チャンスを逃さない体制を整えておきましょう。
海外駐在経験のある経理部員のその後
結論からいうと、かなり高評価を受けられる可能性が高いです。
イメージとしては
- 本社で管理職として活躍したり
- 選び放題で転職できたり
といった感じ。
その後①本社で管理職に
よくあるパターンのひとつですね。
- 数年の駐在期間を終えて帰国し
- 若い管理職として抜擢される
もちろん、駐在経験だけでどこまでもいけるわけではありませんから、その後の昇進は管理職としての成果次第。
とはいえ、駐在時の本社への貢献が認められれば、かなり良いスタートを切れるのも確かでしょう。
- 経理部員としての専門性
- 海外で「事業」をみた経験
このあたりが、キャリア形成にプラスの影響を与えるのは間違いありません。
その後②転職がめっちゃ有利に
実際、海外駐在後に転職してしまうパターンは、めずらしくありません。
- 年収水準の高い会社に
- もう一度駐在できる会社に
- 外資系企業に
といった感じです。
駐在先の日本人会などを通じた人脈による引き抜きも多いですし、エージェントを活用した転職活動でも高評価をねらえます。
経理部でも、グローバル化によって、英語をはじめとした海外とのコミュニケーション能力への需要が高まってきています。
AIや外注化の波で経理部員の頭数が減っていくとき、他の経理部員との差別化にもなるでしょう。
「海外駐在経験」は、当分、経理の転職市場で高く評価され続けると思われます。
経理部員の海外駐在経験まとめ:社内でも社外でも高評価
元海外駐在員がどんな扱いを受けるかは、もちろん会社によって違います。駐在中の実績によっても違うでしょう。
とはいえ、一般的に言って、キャリアの武器になることは間違いありません。
- 社内での昇進にも
- 社外への転職にも
有利に働くと考えられます。
経理の海外駐在まとめ:駐在はめっちゃ貴重な経験
社内で海外駐在員をねらうには
- 勤め先が、海外駐在員を必要としている会社であること
- 自分が海外駐在員に選ばれること
が重要。
②海外駐在員に選ばれるためには
- 語学力を示す(TOEIC)
- 今の仕事で実績を上げる
- 希望をアピールする
の3つがポイントになります。
一方、転職で海外駐在員案件を選ぶ場合は
- 海外駐在タイミング
- 駐在先
- 駐在期間
に注意して、自分にあった案件を選択しましょう。
そのためにも、優良な転職エージェントのサポートは欠かせません。おすすめは、JACリクルートメント。
海外案件を得意とする優秀なエージェントが、案件選びから選考対策まで、細やかにサポートしてくれます。
※転職市場の状況によって求められるレベルは変わりますから、まずは正確な情報収集が第一です。登録も面談も無料ですから、まずは試してみましょう。
- 海外とのコミュニケーション力
- 会計の専門知識
2つを兼ね備えた人材は、かなり貴重です。グローバル化と経理の人材不足で、ますます需要は高まっています。
海外に興味のある経理部員のみなさん、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
それではまたっ!
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