経理から経営企画へのキャリアパスってどうなの?

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経理マン
経理も悪くはないけれど、いつかは経営企画部とかでもっと大きな仕事がしたいな~。経理から経営企画への異動ってどうなのかな?

こんな疑問にお答えします。

この記事の要点
  • 経理→経営企画の異動はよくあるキャリアパス
  • CFO(最高財務責任者)志向があるなら絶対に狙うべき
  • 狭き門なので「自分でキャリアを作る」という強い意志が必要

 

経理から経営企画へのキャリアパスってどうなの?

アリかナシかで言えば、おおいにアリ

現実的か非現実的かと言えば、現実的です。

 

経理→経営企画はよくあるキャリアパス

経理から経営企画という流れは、よくあるキャリアパスの1つです。

それなりの規模の会社で「経理から経営企画部への異動が過去まったくない」という会社はレアケースだと思います。

経理の求人情報をチェックしていても

採用担当者
2~3年経理を担当して頂いたのち、経営企画部等の企画部門への異動も考えております

という求人もよく見かけます。

 

こびと株
実際、私の会社でも経理から経営企画部への異動は時々あります。実例は後ほどご紹介しますね

 

CFO(最高財務責任者)志向なら絶対に狙うべき

経理のキャリアにも、いろいろあります。

  • 総務・人事等の面倒もみる「なんでも屋」
  • 財務・税務などの「専門家」
  • 会計システムを管理する「システムオペレーター」
  • 事業計画や投資意思決定にかかる「CFO候補」

 

もしもあなたが

経理部員
いつかはCFOをやってみたいよね。

と考えるなら、いつまでも経理部にとどまるのではなく、経営企画などの企画部門を経験すべきです。

高い付加価値が出せる、良いキャリアになるでしょう。

経理でのキャリアアップを考える時は「階層」を意識する必要がある

2017.11.06

 

経営企画で求められるスキルと身につける方法

「経営企画」という部署は、会社によってやっていることが全く違います。立ち位置(社内での扱われ方)も違います。

名前が同じなのに中身が違っているので、少しわかりにくいですね。

 

一般的にはこんな感じです。

経営企画部の役割
  • 経営陣の補佐
  • 経営戦略の立案/分析
  • 各事業部間の調整
  • 新規事業の推進
  • コーポレートガバナンスの強化

 

経営企画部で求められるスキル

上記のような仕事をこなしていくために、様々なスキルが求められています。

  • 調査力
  • 情報分析力
  • マーケティングスキル
  • 会計/ファイナンススキル
  • 経営法務
  • コミュニケーションスキル
  • プレゼンテーションスキル

などですね。会計/ファイナンスの知識は、必要なスキルの1つにすぎません

 

さらに重要なのは、箇条書きしたようなポータブルスキルより、アンポータブルなスキルの方が重要ということです。

  1. 自社ビジネスモデルのキーポイントはどこか?
  2. 自社のキーパーソンは誰か?

こういう、その会社でしか通用しない情報を持っている人が強いんですよね。

 

知り合いの経営企画部員は、

  • 会社のビジネスそのもの
  • どこの部門の誰と話をつければビジネスがスムーズに進むか

を本当によく知っています。

こびと株
経営企画部を狙う人は、何よりも先にこの2つをおさえるべきでしょう。

 

経営企画に必要なスキルを身につける方法

もっとも手っ取り早いのはビジネススクールに通うことです。

ビジネススクールのカリキュラムを見れば、必要なスキルが学べるのは一目瞭然です。

少なくとも、ポータブルなスキルはしっかり身に着けることができるでしょう。

 

例えば、慶応大学のビジネススクールではこんな感じです。

グロービスとかも人気がありますね。

 

もうひとつは、実務に集中することでしょう。

特にアンポータブルスキルの方は、実務を通してしか学ぶことができません。

仕事で必要なスキルは、仕事で学ぶのが一番。

こびと株
そういう意味では「何はともあれ経営企画部に配属してもらうこと」をがむしゃらに狙うのも悪くない選択肢です。スキルは後からついてくる、ということですね。

 

経理から経営企画に異動する方法【実際のケース】

というわけで、私の周りにいた経営企画部への異動を成功させた人たちの実例紹介です。

 

ケース①:プラチナ資格をとる

公認会計士に合格して、経営企画部への異動を叶えた人がいます。

この人は、はじめに中小企業診断士を取得しました。ところがこの資格では、経営陣の目に留まらなかったそうです。

中小企業診断士じゃ足りないのか…。仕方ないな。

というわけで、公認会計士へのチャレンジを決意。

働きながら公認会計士資格をGETして、念願の経営企画部に異動しました。

こびと株
会計士・弁護士クラスの資格を持っていれば、十分にチャンスは出てくるでしょう。

 

ケース②:部内でナンバー1の人材になる

経理財務部でもっとも評価の高かった30代中堅社員が、経営企画部へ異動になりました。

彼はアメリカの大学を卒業している帰国子女で、頭がキレッキレです。

誰の目から見ても部内ナンバー1の人材で、プレゼンも大得意。経営陣からもカンペキに顔を覚えられていました

 

ちなみに、経営企画部異動前の大きな実績は「システム導入」です。

数百億レベルのシステム導入をとりしきって、見事成功させました。

 

こびと株
これだけ評判が良くて実績もあるなら、希望部署への異動が叶うのは当然なのかもしれません。

 

ケース③:事業企画部を経由する

とある先輩は、長い間経営企画部への異動を希望していましたが、その望みが叶う可能性はかなり低い状態でした(上記で紹介したエースが筆頭候補だったため)。

そこで、先輩は「事業企画部を経由して経営企画部へ移る」というプランを考えました。

業績が右肩上がりの事業部門を選んで、ひとまず事業企画部へ異動。

事業企画部で企画系の仕事を覚え、実績も残し、数年後に経営企画部への異動を成功させました。

こびと株
つぶしも効きますし、悪くない戦略だったのではないでしょうか。

 

3人に共通していることは「自分のキャリアは自分で作る」という強い信念があったことです。

普段からやりたいことをやらせてもらえないなら転職すると言っていましたからね。

こういう発想の人でないと、経営企画部への異動という狭き門は通れないのかな、と思っています。

 

まとめ:今の会社で経理→経営企画のチャンスが見込めないなら転職を

経理→経営企画というキャリアパスは、非常に魅力的です。

経理の仕事はAIに取って代われると言われていますが、CFOやその候補の仕事はゼッタイに代替されません

そしてそのポジション(CFOやその周辺)を目指すなら、企画部門への異動は必ず叶えるべきです。

 

もしも、今の会社で経理部から企画部門へ移ることが難しいと思うのなら、積極的に転職を検討するべきですね。

  • 過去にそういう異動の例がない
  • ローテーションが行われない文化
  • 経営陣との折り合いからいって、自分にはチャンスが少なそう

というような場合です。

【経理の転職】おすすめエージェント 現役経理部員が選ぶベスト3

2019.05.01

 

年齢を重ねると、新しいことにチャレンジさせてもらいにくくなります

冗談抜きで、歳をとってから急に「あれがやりたい、これがやりたい」と言い出しても手遅れです。

ポテンシャルを評価してもらえるうちに、自分のキャリアパスを整えておきましょう。

 

それではまたっ!

 

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ABOUTこの記事をかいた人

こびと株.comの管理人。一部上場企業での経理/財務の実務経験10年超、日商簿記1級、証券アナリスト、FP資格を有する「企業と個人のお金の専門家」。4つの財布(給与/配当/不動産/事業収入)を駆使して経済的自由を達成することを目標に奮闘中。