経理マンは嫌われ者?デキる経理屋ほど嫌われる傾向にあるので、承認欲求は社会で満たす方がいいかも

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こんにちは、シーウィード@こびとが見える経理マンです。

長いこと経理屋をやっていると、時々こんな声が聞こえてきます。

経理ってなんか偉そうだよね。
経理、むかつくんだけど。

この記事では、経理という職業の悲しき側面をご紹介します。

 

経理の魅力

悲しき側面に入る前に、「経理のお仕事をするとこんな良いことがあるよ」というのもご紹介しておきます。

  1. 年齢に関係なく専門家として扱ってもらえる
  2. マイペースに仕事ができる
  3. 会社の動きがすべて数字で分かる
  4. (会計知識が)家計・投資に生きる
  5. つぶしが効く

 

詳しくは、この記事をご参照下さいませ。

【経理の魅力&やりがい】経理歴10年超の経理のプロが解説します

2024.11.26

 

シーさん
こんなに良い仕事である「経理」ですが、一方で、「嫌われ者」でもあります。

 

経理が嫌われる4つの理由

というわけで、本題です。経理が嫌われる4つの理由です!

あぁ…悲しい(;△; )

 

①連絡してくる時はいつも「注意・訂正依頼」

経理部員が他部署に連絡する場合は、大抵注意訂正依頼です。

  • 勘定科目が間違っているので直して下さい
  • 消費税の取り扱いが間違っているので直して下さい
  • 証憑(請求書や申請書など)が足りていないので再提出して下さい

間違っても「あなたたちの伝票は素晴らしい…!」なんて電話をわざわざするようなことはありません。

 

電話が繋がって「経理の〇〇ですが…」と言った瞬間に、

ごめんなさい!わたし何かしましたか!?

と言い出す人もいます(笑)

それぐらい、他部署の人にとっては「経理から連絡がある=なんか怒られるかも」なんですよね。

シーさん
仕事をしていて喜びを分かち合うなんて機会はほとんどないので、嫌われてしまうことが多いんですよね~。

 

②融通が利かない

経理は、会社の大事な資産「現金」を扱う部署です。コンプライアンスの要(かなめ)です。

よって、融通を利かせることはほとんどありません。

  • 経費精算の締め日は厳守してもらいますし
  • 規定の要件を満たさない申請は絶対に通しません

 

「時間がないから早く何とかしてくれ」なんて相談も時々受けますが、ほとんどの場合「なんともならない」のが現実。

ちょっとぐらい融通を利かせてくれ」と言われたことは、一度や二度ではありません。

怒りだす人も、すがりついてくる人もいますが、それでもやっぱり、ルール厳守です。個別の事情は汲みません(汲めません)。

シーさん
それが経理屋のお仕事なのです。

 

③定期的に面倒な依頼を出してくる

決算書を作るには、他部署の協力が不可欠です。

新人経理マンの最初の関門は、「他部署の人と仲良くなって、スムーズに資料を提供してもらえるようになること」と言っても過言ではありません。

 

今は四半期決算が法制化されていますから、3ヶ月に1度、経理→他部署に「こういう感じの資料を作って下さい」と依頼を出すことになります。

この依頼対応が、現場にとってはとんでもなく面倒みたいなんですよね。

  • 普段自分たちが作成している業務の管理資料
  • 経理に提出するための資料

の2つが同じのフォーマットなら問題ないんでしょうけど、大抵はフォーマットが違います。

わざわざ経理提出専用の資料をまとめなければいけないのです(それこそ1円にもならないのに)。

 

そして、期限を守られなければ怒涛の督促

経理としてはどうしても資料を入手する必要がありますから、話がこじれるときは

  • 上司を通して圧力をかけてもらう
  • 「法的に~」「金融庁が~」「国税局が~」と脅かす

などの手段に出ることもあります。

シーさん
面白くない気持ちになるのは、自然といえば自然…。

 

④収益を生み出さない

経理部はコストセンターなので、収益を一切生み出しません。経費垂れ流しの赤字部署です。

ちなみに某石油会社は、財テクで収益上げるべく、「稼ぐ財務部」とかいう謎のコンセプトでデリバティブ取引をやりまくりました。結果、会社が傾きました。

こういう事業会社は珍しいので、やっぱり経理/財務部は基本はコストセンターです。

 

だから、営業の人達から「アイツラは俺たちが稼いできたお金で食っている」と思われてもしょうがないんですよね。

実際、その通りです。

経理がいなければ会社は成り立たないと思いますが、それ以上に営業がいなければ会社は成り立ちません。企業は売り上げが立ってナンボですからね。

シーさん
頭でっかちで偉そうなことばかり言っている割に、1円の売り上げも立てていないのだから、嫌われてもやむなし!という感じですよね~。

 

嫌われない経理屋3パターン

私たち経理屋も人間ですから

  • 暗い
  • むかつく
  • 頭が固い
  • 偉そう
  • 嫌い

と言われれば、悲しくなります。つらくなります。イヤな気持ちになります。

 

では、嫌われない経理屋とは、どんな経理屋でしょうか?

シーさん
3つほどパターンがあると思うので、1つずつご紹介していきます。

 

パターン①ダメな経理屋

経理は、基本的に、嫌われてナンボのお仕事です。残念ながら、「嫌われるのはイヤ!好かれるように頑張ろう!」という発想自体がNGだったりします。

嫌われるのを恐れて

  • 間違いをスルーする(自分たちで勝手に修正する)
  • 締め日などの期限を延長する
  • 申請書や伝票の押印漏れなどを見なかったことにする

といった態度をとるのは、完全にアウトです。

 

デキる経理マンは

デキる経理マン
嫌われる経理がいる会社は、コンプライアンスがしっかりしている

と口をそろえて言います。

口うるさい監視者がいる会社は、不正が起きにくいんですね。

 

営業部員
経理にはあの人がいるから、こんな処理許さないだろうな…しょうがない、ちゃんとやるか

と思ってもらえるならば、経理屋の本望と思うべきです。

好かれてるか嫌われてるかは置いておいて、それだけ会社に貢献できているということだからです。

ガバナンスは、本当に大切ですからね。

 

パターン②コミュニケーションが上手な経理屋

これは、経理屋であれば気をつけておきたいところですよね。

経理屋には、コミュニケーションを苦手とする人も少なくありません。

  • 横柄
  • 感謝を伝えられていない
  • 依頼内容がわかりにくい
  • 事業に対して「他人事」
  • 専門用語ばかりで何を言っているのか不明

といった指摘には、真摯に対応する必要があります。

 

経理は、英語で言うと「アカウンティング」。accountは、説明するという意味を持つ動詞です。

シーさん
わかりやすい説明は、経理の仕事の要(かなめ)でもあるということ。

コミュニケーションに気を配ることで「嫌われない経理」を目指すのは、悪くない考えだと思います。

 

パターン③プロジェクト対応する経理屋

日々の業務では嫌われてばかりの経理屋ですが、

  • 新規契約に関する税務相談対応
  • 新たな商取引が発生する際の会計プロセスの構築

といった大きな話では、活躍できることが多いです。

 

こういった話に関与できるようになると、頼られて、好かれて、充実感がぐんぐんアップします。

シーさん
ものすごーく感謝されるので、プロジェクトは楽しいですね。

 

まとめ:経理が嫌われるのはしょうがない!サラリーマン生活で手に入らないものは外で手に入れよう!

私自身、

シーさん
もっと感謝されるような仕事がしたい!

と思ったこともあります。

しかし、ご紹介してきたように、経理は基本、嫌われてナンボ。なかなか難しいのが現実です。

  • なるべくコミュニケーションに気を付けたり
  • なるべくプロジェクト業務に絡んだり

するのがせいぜいです。

 

それでも、会計/税務のお仕事は好きなので、職業自体を変えたいとは思いません。

 

となると!

サラリーマン生活で得られないものは、外で手に入れるしかないですよね。

  • ブログを書いてみたり
  • SNSで発信してみたり
  • お金に関するレポートを作ってみたり

最近、どんどん目が外の世界に向くようになってきました。

経理の楽しさを味わいながら、足りないものは他で補う生活を手に入れられるとステキかも、と思います。

 

現状の職種に不満がある方は、ぜひ視野を広げてみて下さい。生活の満足度がグッとあがる可能性がありますよ。

それではまたっ!

 

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ABOUTこの記事をかいた人

こびと株.comの管理人。一部上場企業での経理/財務の実務経験10年超、日商簿記1級、証券アナリスト、FP資格を有する「企業と個人のお金の専門家」。4つの財布(給与/配当/不動産/事業収入)を駆使して経済的自由を達成することを目標に奮闘中。