こんにちは、シーウィード@こびとが見える経理マンです。
長いこと経理屋をやっていると、時々こんな声が聞こえてきます。
この記事では、経理という職業の悲しき側面をご紹介します。
目次
経理の魅力
悲しき側面に入る前に、「経理のお仕事をするとこんな良いことがあるよ」というのもご紹介しておきます。
- 年齢に関係なく専門家として扱ってもらえる
- マイペースに仕事ができる
- 会社の動きがすべて数字で分かる
- (会計知識が)家計・投資に生きる
- つぶしが効く
詳しくは、この記事をご参照下さいませ。
経理が嫌われる4つの理由
というわけで、本題です。経理が嫌われる4つの理由です!
あぁ…悲しい(;△; )
①連絡してくる時はいつも「注意・訂正依頼」
経理部員が他部署に連絡する場合は、大抵注意や訂正依頼です。
- 勘定科目が間違っているので直して下さい
- 消費税の取り扱いが間違っているので直して下さい
- 証憑(請求書や申請書など)が足りていないので再提出して下さい
間違っても「あなたたちの伝票は素晴らしい…!」なんて電話をわざわざするようなことはありません。
電話が繋がって「経理の〇〇ですが…」と言った瞬間に、
ごめんなさい!わたし何かしましたか!?
と言い出す人もいます(笑)
それぐらい、他部署の人にとっては「経理から連絡がある=なんか怒られるかも」なんですよね。
②融通が利かない
経理は、会社の大事な資産「現金」を扱う部署です。コンプライアンスの要(かなめ)です。
よって、融通を利かせることはほとんどありません。
- 経費精算の締め日は厳守してもらいますし
- 規定の要件を満たさない申請は絶対に通しません
「時間がないから早く何とかしてくれ」なんて相談も時々受けますが、ほとんどの場合「なんともならない」のが現実。
「ちょっとぐらい融通を利かせてくれ」と言われたことは、一度や二度ではありません。
怒りだす人も、すがりついてくる人もいますが、それでもやっぱり、ルール厳守です。個別の事情は汲みません(汲めません)。
③定期的に面倒な依頼を出してくる
決算書を作るには、他部署の協力が不可欠です。
新人経理マンの最初の関門は、「他部署の人と仲良くなって、スムーズに資料を提供してもらえるようになること」と言っても過言ではありません。
今は四半期決算が法制化されていますから、3ヶ月に1度、経理→他部署に「こういう感じの資料を作って下さい」と依頼を出すことになります。
この依頼対応が、現場にとってはとんでもなく面倒みたいなんですよね。
- 普段自分たちが作成している業務の管理資料
- 経理に提出するための資料
の2つが同じのフォーマットなら問題ないんでしょうけど、大抵はフォーマットが違います。
わざわざ経理提出専用の資料をまとめなければいけないのです(それこそ1円にもならないのに)。
そして、期限を守られなければ怒涛の督促。
経理としてはどうしても資料を入手する必要がありますから、話がこじれるときは
- 上司を通して圧力をかけてもらう
- 「法的に~」「金融庁が~」「国税局が~」と脅かす
などの手段に出ることもあります。
④収益を生み出さない
経理部はコストセンターなので、収益を一切生み出しません。経費垂れ流しの赤字部署です。
ちなみに某石油会社は、財テクで収益上げるべく、「稼ぐ財務部」とかいう謎のコンセプトでデリバティブ取引をやりまくりました。結果、会社が傾きました。
こういう事業会社は珍しいので、やっぱり経理/財務部は基本はコストセンターです。
だから、営業の人達から「アイツラは俺たちが稼いできたお金で食っている」と思われてもしょうがないんですよね。
実際、その通りです。
経理がいなければ会社は成り立たないと思いますが、それ以上に営業がいなければ会社は成り立ちません。企業は売り上げが立ってナンボですからね。
嫌われない経理屋3パターン
私たち経理屋も人間ですから
- 暗い
- むかつく
- 頭が固い
- 偉そう
- 嫌い
と言われれば、悲しくなります。つらくなります。イヤな気持ちになります。
では、嫌われない経理屋とは、どんな経理屋でしょうか?
パターン①ダメな経理屋
経理は、基本的に、嫌われてナンボのお仕事です。残念ながら、「嫌われるのはイヤ!好かれるように頑張ろう!」という発想自体がNGだったりします。
嫌われるのを恐れて
- 間違いをスルーする(自分たちで勝手に修正する)
- 締め日などの期限を延長する
- 申請書や伝票の押印漏れなどを見なかったことにする
といった態度をとるのは、完全にアウトです。
デキる経理マンは
と口をそろえて言います。
口うるさい監視者がいる会社は、不正が起きにくいんですね。
と思ってもらえるならば、経理屋の本望と思うべきです。
好かれてるか嫌われてるかは置いておいて、それだけ会社に貢献できているということだからです。
ガバナンスは、本当に大切ですからね。
パターン②コミュニケーションが上手な経理屋
これは、経理屋であれば気をつけておきたいところですよね。
経理屋には、コミュニケーションを苦手とする人も少なくありません。
- 横柄
- 感謝を伝えられていない
- 依頼内容がわかりにくい
- 事業に対して「他人事」
- 専門用語ばかりで何を言っているのか不明
といった指摘には、真摯に対応する必要があります。
経理は、英語で言うと「アカウンティング」。accountは、説明するという意味を持つ動詞です。
コミュニケーションに気を配ることで「嫌われない経理」を目指すのは、悪くない考えだと思います。
パターン③プロジェクト対応する経理屋
日々の業務では嫌われてばかりの経理屋ですが、
- 新規契約に関する税務相談対応
- 新たな商取引が発生する際の会計プロセスの構築
といった大きな話では、活躍できることが多いです。
こういった話に関与できるようになると、頼られて、好かれて、充実感がぐんぐんアップします。
まとめ:経理が嫌われるのはしょうがない!サラリーマン生活で手に入らないものは外で手に入れよう!
私自身、
と思ったこともあります。
しかし、ご紹介してきたように、経理は基本、嫌われてナンボ。なかなか難しいのが現実です。
- なるべくコミュニケーションに気を付けたり
- なるべくプロジェクト業務に絡んだり
するのがせいぜいです。
それでも、会計/税務のお仕事は好きなので、職業自体を変えたいとは思いません。
となると!
サラリーマン生活で得られないものは、外で手に入れるしかないですよね。
- ブログを書いてみたり
- SNSで発信してみたり
- お金に関するレポートを作ってみたり
最近、どんどん目が外の世界に向くようになってきました。
経理の楽しさを味わいながら、足りないものは他で補う生活を手に入れられるとステキかも、と思います。
現状の職種に不満がある方は、ぜひ視野を広げてみて下さい。生活の満足度がグッとあがる可能性がありますよ。
それではまたっ!
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