- 「指示待ち人間」って言われるのがツラい。でもどうすればいいかわかんない…
こんな人のための記事です。
ちなみに私は社会人1年目のころ、上司の指示なしで仕事している先輩たちが不思議で仕方ありませんでした。
でも、数年後には指示される前に
- 〇〇課長~、A案件って資料Bがいりますよね~?私作っときますねー
- C案件のシミュレーション、今週中に必要な気がしますー。担当どうします?
- D案件の論点整理、すませておきましたよ~。時間のあるときに報告させてくださーい
とか、そんな感じに動けるようになりました。
ざっくり言えば
- トラブル無し:報告・確認のみ。指示不要。
- トラブル有り:提案しつつ、上司に相談。
という感じでしょうか。
実際、指示ナシで動くのに、特別なスキルや才能は必要ありません。
一方で、「指示待ち人間」と言われてしまうのは、なかなかツライもの。
感情的にツライだけでなく、長引けば
- 「仕事ができない」とレッテルを貼られる
- 嫌われて居心地が悪くなる
- スキルになる仕事のチャンスを与えられない
- リストラの対象になる
など、致命傷にもなりかねません。
と、いうわけで、
新人でもできる方法なので、安心してお読みください。
目次
「指示待ち人間」と思われてしまう5つの行動
まずは、どうして「指示待ち人間」と思われてしまうのか…典型的な行動をチェックしてみましょう。
行動①:指示内容を、「目的」ではなく「作業」でとらえる
「指示待ち」と言われてしまう人のよくあるパターンは、指示を作業でとらえてしまうことです。
例えば、
と言われたとしましょう。
- 入り口付近に3つ、たたんだイスが置いてある。
- 会議テーブルの周りのイスが、3つ増やされて配置されている。
さらに、プロジェクターの準備もされている
会議室にやってきた先輩が、喜ぶのはどちらでしょうか?
①の行動をとった人は、先輩の指示を、文字通り「イスを3つ会議室に運んでほしいのね」と理解したわけです。
でも、②の行動をとった人は、先輩の指示を「15分後に会議が始められるようにしてほしいんだな」と理解しています。「イスを3つ運ぶ」のは、会議の準備の一例でしかないというわけです。
①の人を適切に動かすには、先輩は
- まず、イスを3つ会議室に運んで
- それから、イスを会議テーブルの周りに並べて
- あと、プロジェクターの準備もしといてね
と指示する必要があります。
こういう場合、①のタイプの人は「指示待ち人間だよね」と言われてしまう可能性があるのです。
※ここでは、先輩の指示の仕方が適切であったかどうかは問題にしません。
行動②:自分の世界に入りすぎる
指示されなくても行動できる人は、周りの状況をきちんと把握しています。
- 今、上司はあの仕事で忙しいな
- A先輩は、昨日の失敗でカリカリしてるぞ
- B先輩は、もうすぐ会議だな
- C先輩は、明日の商談で頭がいっぱいだ
こういうことを察知しているからこそ、いちいち指示を受けなくても、自分が何を求められているのか判断できるわけです。
自分の作業に没頭しがちな人は、要注意です。
1つのことしか目に入らなくなってしまうと、他の細かな業務のことで
と思われる状況になりがちだからです。
本人にその自覚が無くても、周りからは「言われたことしかやらない」と思われてしまうかもしれません。
行動③:質問の仕方が下手
指示待ち人間にみられるのを避けるためには、「どうしたらいいですか?」という質問を減らすようにしましょう。
丸投げ、無責任、自分の頭で考えない…そんな風に見られてしまう可能性があるからです。
「プランAで対応しようと思うのですが、よろしいでしょうか?」というような聞き方がおすすめです。
ポイントは
- 自分なりに対策を考えて言葉にする
- なるべく「Yes」or「No」で答えられる質問にする
の2つ。
行動④:「自分にできること」を探そうとしない
- 何かトラブルが起きたとき
- みんなが忙しくしているとき
こんなときは、自分にできることが何なのか、考えて行動してみましょう。
細かな調べ事だとか、些細な雑務だとか、何かしら役に立てる部分があるはずです。
「これはボクがやっときますね」の一言があれば、もう誰もあなたを「指示待ち人間」と呼ぶことはないでしょう。
- 教えてもらっていないので、わかりません
- 指示されなかったので、何もしませんでした
- ボクなんかじゃ役に立たないと思って…
なんて言ってしまわないように、注意することが大切です。
行動⑤:ミーティングで発言をしない
せっかく参加した会議で、一言もしゃべらず黙りこくっていることはありませんか?
私自身、新人時代は先輩によく怒られました。
自分の意見を表明しないことは
- 会議の内容に興味がない
- 積極性がない
- 何も考えていない
- 言われたことしかやらない
などと思われてしまう原因になります。
5つの行動まとめ
「指示待ち人間」と思われてしまう行動を5つ、ご紹介してきました。
これらに気を付ければ…つまり、
- 指示を「目的」でとらえ
- 周囲に気を配り
- 提案型の質問をし
- 「自分にできること」を探し続け
- ミーティングでは必ず発言する
ようにすれば、「指示待ち人間」と言われてしまう可能性はグッと低くなるでしょう。
そうですよね。いきなりできるようになるくらいなら、悩んだりはしないわけです。
そもそも、「指示待ち」と言われる行動をとってしまうのには、理由があるはずです。その理由を明らかにしたうえで、対策について考えていきましょう!
指示待ちになってしまう3つの理由
理由①:全体感がないから
「いちいち指示をされなくても自分で動く」ためには、いくつか分かっていなくてはいけないことがあります。
- 業務の目的
- 業務全体の流れ
- 後工程の作業方法
などです。これらがわかれば、指示された作業の次のステップが見えます。次のステップが見えれば、細かな指示がなくても動くことができるようになります。
理由②:マジメで心配性だから
指示された以上の行動をしようとして
- 間違っていたら、どうしよう…
- 余計な事だったら、どうしよう…
- 自分で考えて動くとか、むしろ効率悪いんじゃないかな…
といった気持ちに邪魔をされたことはありませんか?
それはあなたがマジメな証拠。悪いことではありません。
とはいえ、ちょっと心配性すぎる可能性はあります。
理由③:押さえつけられているから
先輩や上司が
- 完璧主義。間違いを許さない
- 細かく指示をしたがる。提案を受け入れない
- 減点主義。褒めない
といったタイプだと、後輩・部下は「指示待ち」タイプになってしまいがちです。
サラリーマン歴10年以上の先輩として、1つだけコメントさせて下さい。
新入社員時代に「指示待ちだよね」と言われようが、「少しは自分の頭で考えてよね」と言われようが、全く心配する必要はありません。大丈夫です。
ソースは私。そして私の後輩たちです。みんな、入社当初はひどかった…!
- 言われたことしかやらない
- むしろ、言われたこともできない
- でも、一丁前に文句だけは言う
でも大丈夫。みんな仕事ができるようになりました。
スキルをつけて、自信をつけましょう。スキルがつけられない環境・自信をそがれる環境なら環境を変えましょう。
新人でもできる対策3つ
対策①:観察する
まずはじっくり
- 先輩の様子
- 過去の資料
を観察してみましょう。業務の目的や、全体の流れを読み取るのです。
そうですね。私もそう思います。(笑)
目的や全体の流れを押さえるのは仕事の基本ですし、OJTや引継ぎの中で教えてもらえるのが◎です。その方が効率が良いのも間違いありません。
でも、残念ながら、時として現実はキビシイのです。
- 忙しくて手がまわらない上司
- イジワルな先輩
- 説明下手で何言ってるのかわからない同僚
…こういう人に囲まれてしまう状況だって、多いにあり得ます。
そんな状況でも、「指示待ち」なんて言われず仕事ができるようになるためには、自分自身で人の動きや資料を読み解き、観察することが必要なんです。
対策②:自信をつける
自信をつけることも、かなり重要です。具体的な方法としては
- スキル・知識を身につける
- 業務を1つ選び、徹底的に取り組む
あたりが良いでしょう。
①は単純。できること・知っていることが増えれば、自信がつくのは当然ですね。仕事に結び付く勉強をしましょう。
②についても分かりやすいですよね。何かひとつでも徹底的に積極的に行い、成功体験にしてしまうのです。一度やり遂げてしまえば、ヤル気も出てきます。
ちなみに裏ワザとしては、転職活動をするという方法もあります。オファーが来たり、内定がとれたりすると、めちゃくちゃ自信になりますよ。
指示待ち人間から脱皮するために必要な自信は、単に「仕事に対する自信」です。
この種の自信は、性格にかかわらず、きちんと手に入れることができます。
大切なのは、仕事のスキル・知識を身に着けること。
スキルや知識が身につけば「答えを見ながらテストを受けている」みたいな感じになってきます。
必要な努力を、ひとつずつ積み重ねましょう。スキル・知識と経験で自信をつけて、生き生きと働けるようになっちゃいましょう!
対策③:環境を変える
観察しても、スキルをつけようとしても、うまくいかなかったら…
それをサポートしてくれる職場環境でなかったら…
そんなときは、環境を変えることを選びましょう。転職してしまえばよいのです。
迷う必要はありません。
自分に合わない環境で努力を続けても、消耗する一方です。合わない環境での努力は結果につながりにくいですし、場合によっては身体や心の調子を壊してしまいます。
特に気を付けてほしいのは、困った先輩や上司がいる場合です。「自分が悪いんだ」「自分はできないんだ」と思わされてしまう前に、飛び出す勇気を持ちましょう。
こんな風に思ってしまう人は、要注意です。「ここで働く以外どうしようもない」と思い込んでしまうのは、とってもキケンです。
実際に、入社後数か月で1社目を辞め、よりよい2社目に転職している人たちがいます。特別な能力などなくても、です。
日本は基本的に、人手不足。特に、少子化で数が減っている「若者」は需要が高いです。
第二新卒(社会人になって3年以内の転職者)の場合には、コロナ禍の影響を受けつつも、まだまだチャンスがあります。
悩んでいる人は、ぜひ専門家に相談してみてください。
具体的には、就職カレッジがおすすめです。若手に特化した転職サポートサービスなので、リアルな情報と適切なサポート方法をよく知っています。
- 内定率81%
- 転職先での定着率91%
- 仕事を始めやすくする「就職講座」あり
という、実績のあるエージェントです。
「相談したけど転職はしない」という選択もアリですし、費用は無料、登録は30秒なので、とりあえず相談だけでもしてみて下さい。
詳細が知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
指示待ち人間まとめ:できることをしよう
「指示待ち人間」について、いろいろと書いてきました。
結局は、できることをがんばってやる…これにつきます。
できないことは、できません。できないことに着目するより、できることを精一杯やりましょう。
その意識が、周囲を観察したり、自信をつけるためにスキルアップしたりという、行動につながると思います。
私の好きな本に、こんな言葉があります。
自分が楽に生きられる場所を求めたからといって、後ろめたく思う必要はありませんよ。
サボテンは水の中に生える必要はないし、蓮の花は空中では咲かない。
シロクマがハワイより北極で生きる方を選んだからといって、だれがシロクマを責めますか。
(「西の魔女が死んだ (梨木 香歩)」より)
自分にあった環境で、働きましょう。自分の能力がきちんと発揮される場所で、働きましょう。
それではまたっ!
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