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こんな疑問に答えます。
この記事では、簿記1級を武器に経理の転職を成功させる「5つのポイント」をお伝えします。
- 転職活動は景気の良いときに行う
- 転職活動は若いうちに行う
- 良い転職エージェントを使う
- 簿記1級が活きる会社を選ぶ
- 簿記1級以外の面も上手にアピールする
筆者のスペックはこんな感じです。
- 簿記1級は学生時代に取得
- 他にも、FPや証券アナリスト資格保有
- 一部上場企業の財務部で10年間実務経験アリ
目次
簿記1級の価値・難易度について
まずは、簿記1級の価値・難易度について確認しておきましょう。
- 簿記1級は転職活動の役に立つのか?
- どのくらい頑張れば簿記1級に受かるのか?
という話ですね。
簿記1級の価値
経理の就職・転職市場では、簿記1級はかなり評価されます。
私は学生時代に簿記1級を持っていたので、倍率100倍近い経理の採用試験を勝ち抜くことができました。
時々ネット上でみかける「簿記1級が役に立たなかった」という意見は、おそらく資格以外のデメリットが大きすぎた人ではないかと思われます。
- 「簿記1級を持っていると転職は有利」ですが
- 「簿記1級さえ持っていれば必ずどこにでも転職できる」わけではない
のです。
会計の難関資格と言えば、税理士や会計士などがイメージできますよね。
税理士資格や会計士資格を持っていると、
- うちにはオーバースペックかも
- すぐ辞めちゃうかも
- 結局は会計事務所や監査法人で働きたいでしょ
- そのうち独立したくなっちゃうよ
- 超高い給料欲しがるんじゃ…
と思われてしまうことがあるからです。
さらに、簿記1級は年間で1,000人ほどしか合格者がいませんので、希少価値も高いです。(簿記2級は30,000~45,000人ぐらい合格者がいます。)
簿記1級を取得すれば、生涯年収が上がりますし、
- 資産形成に役立つ(年収アップだけではなく、家計管理や投資に活かせる)
- 専門分野を手に入れたという達成感・自信が得られる
- 士業(会計士、税理士、中小企業診断士)の受験に役立つ
- 経済ニュースや専門書籍の理解度が増す
- 副業・フリーランス・独立起業に役立つ
といったメリットもあります。まさに一生モノの知識ですね。
簿記1級の難易度
簿記1級は難関試験です。
- 合格率は10%弱
- 750時間以上の勉強時間が必要
と言われています。
独学でがむしゃらに勉強しても、
- 難易度が高く、そう簡単には合格できない
- 運よく合格しても、実務で使える知識レベルになりにくい
ので、コスパがイマイチです。
しっかり価値のある資格だからこそ、優良な資格スクールを使って効率よく勉強した方がオトクでしょう。
簿記1級を武器に経理の転職を成功させるポイント
簿記1級をもって転職活動に挑むときは、この5つに注意しましょう。
- 転職活動は景気の良いときに行う
- 転職活動は若いうちに行う
- 良い転職エージェントを使う
- 簿記1級が活きる会社を選ぶ
- 簿記1級以外の面も上手にアピールする
ポイント①転職活動は景気の良いときに行う
当たり前と言えば当たり前の話なのですが、転職活動は景気の良いときにやった方が有利です。
景気が良ければ
- 年収が高い
- 職歴をランクアップできる(今後の転職に有利)
- 働き方がホワイト
な会社の求人案件に出会える可能性が高くなります。
実際、景気さえよければ「え?自分でもこんな会社入れるの?」という会社が見つかるものです。
ぶっちゃけ、簿記1級があるかどうかより、転職市場の動向の方が重要なくらいです。
ちなみに現在、経理の転職市場は非常にホットです。
※直近では「少しずつ転職市場の流れが変わり始めている」という情報があります。転職に興味がある人は、今のうち。早めに動くのが◎ですね。
ポイント②転職活動は若いうちに行う
理由はカンタン。年齢が上がると、企業が求職者に求めるものが変わってくるからです。
簿記1級をアピールするとうことは、
- 知識レベル
- 地頭の良さ
- 勤勉さ
などをアピールするということですよね。
企業は、若手にはこういったスキルを求めています。ですから、これらのアピールは、若ければ非常によく効きます。
けれども、30代後半ぐらいからは、上記スキルよりも「マネジメント力」などが求められるステージになってしまいます。
理想的には、
- 簿記1級を高く評価してもらえる(若い)年齢のうちに、
- 好待遇の企業に転職して
- しっかりとした実務経験を積む
のが◎です。これができれば、資格+実務経験という組み合わせで、転職限界年齢が伸びていくでしょう。
簿記1級取得と並行して、とにかく実務経験を手に入れる必要があります。
経理の入り口では
- 希望年収を下げる
- 中小企業をねらう
- 会計事務所をねらう
- 派遣から始める
といった工夫が必要になるかもしれません。
ポイント③良い転職エージェントを使う
意外に軽視されがちですが、実はかなり重要なのがこれ。良い転職エージェントを使うこと。
転職エージェントによって
- 経理の求人案件の質・量
- 選考に関するサポートの密度
- 求人企業の内部事情への理解
- 経理職の実態についての知識量
は、全く違います。
おすすめのエージェントサイトは、
- 経理経験が短いならマイナビAGENT
- 経理経験が3年程度あるならJACリクルートメント
です。
求人案件の質・量もそろっていますし、未経験者のサポートもしてくれますので、
くらいの気持ちですw
※ちなみに「まだ簿記2級しか持っていない!」という人でも、まず一度エージェントと話をしてみることをおすすめします。簿記1級の合格を待つのが有利か、今の転職市場の好況に乗るのが有利か、教えてもらえるからです。
ポイント④簿記1級が活きる会社を選ぶ
簿記1級の知識は、
- メチャメチャ活きる会社
- イマイチ活きない会社
があります。
それは、同じ「経理」といっても、会社によって4つの種類(階層)に分かれているからです。
4つの階層とは、
- 第1階層 CFO候補
- 第2階層 システムオペレーター
- 第3階層 専門家
- 第4階層 何でも屋(経理・人事・総務が全部一緒の部署)
です。
詳しくはこちらの記事で。
簿記1級のアピールは、第3階層の会社に対してやるのが効果的です。これらの階層のなかで、知識レベルがもっとも評価されるのは第3階層だからです。
分業の進んだ大企業(日本の古い企業)は、第3階層の会社が多いです。
- 税金関係の仕事はあの人
- 固定資産はあの人
- 研究費の科目はあの人…
というような業務分担をしている会社は、第3階層と考えていいでしょう。
簿記1級の知識は、こういう会社でこそ活きますし評価もされます。
第2階層では、システム導入・外注化が進んでいて、細かいルーティンがほとんど発生しません。総合職正社員のお仕事は、システムの維持・管理です。
決算を締めれば、自動的に財務諸表や申告書が完成する仕組みになっています。
だから、経理マンというよりは、(ITに限らず、業務フロー全体を含めた)システムの監視屋みたいな感じになります。
ただ、知識がないと派遣さんや一般職、外注先のプレイヤーたちをコントロールできないので、ある程度の専門知識も求められます。
- 若いうちに第3階層の会社で知識の土台を作り
- システム導入や外注先選定などの経験を積み第2階層の仕事を覚えて
- 最終的にはCFO候補(第1階層)として予算管理・財務戦略立案・タックスプランニング・意思決定会計などに従事
なんていうのは、なかなか良いキャリアプランかもしれませんね。
※ちなみに、階層によって年収が変わるわけではありませんのでご注意下さい。経理の年収の決まり方には、もっと残酷な真実があります…。
ポイント⑤簿記1級以外の面も上手にアピールする
簿記1級を取得した人がハマりがちな落とし穴として、「資格さえあれば何もかもうまくいくと信じ込む」というのがあります。
簿記1級は転職活動を有利にしてくれる資格ですが、だからといって資格だけで全てが決まるわけではありません。
資格だけを全面に押し出すのではなく、
- 自分は経理に適性があること
- 実務経験があること(※)
- コミュニケーション能力が高いこと
- 会社のビジョンに共感できること
- 自分が即戦力で働ける理由
※経理の実務経験があればベストですが、そうでなくても「数字に絡んだ仕事をした経験」は上手にアピールすると評価が高まります
なども含めてアピールしていく必要があります。
具体的なやり方については、転職エージェントのサポートを受けながら検討すればOKです。
JACリクルートメントのような良い転職エージェントを使っていれば、
- サポート体制がしっかりしている
- 経理で求められるものが何か知っている
- その会社が好む人材像を知っている
ので、最も効果的なアピール方法を考えることができるでしょう。
まとめ:簿記1級を活かした経理の転職活動ではこの5つを意識しよう!
簿記1級は、転職市場で価値の高い資格です。
これをうまく活用するには
- 転職活動は景気の良いときに行う
- 転職活動は若いうちに行う
- 良い転職エージェントを使う
- 簿記1級が活きる会社を選ぶ
- 簿記1級以外の面も上手にアピールする
ことが大切。
それではまたっ!
※関連記事です。
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