こんな疑問に答えます。※あくまで私自身の体験に基づく主観です。
私こびと株(@kobito_kabu)は20代のうちに貯金1,000万円を達成しましたが、特別な安心感は得られませんでした。
それから数年経ち、今ではさらに資産が増えていますが「これで人生安泰だ」という安心感はまったく得られていません。
この記事では、下記の2つについて書きたいと思います。
- 貯金が1,000万円を超えても安心感が得られなかった3つの理由
- 安心を得るために本当に必要なこと(試行錯誤中)
目次
貯金が1000万円を超えても安心感が得られなかった3つの理由
興味のある人がいるかもしれないのでちょっと触れておくと、貯金1,000万円を達成した方法は
- 共働きで
- 生活費をほどほどに
この2つだけです。投資で増やしたわけではありません。年200万円×5年間貯金継続で達成みたいな、そういう感じです。
DINKsだったので、見る人から見ればズルかもしれません。
※なお、こびと株の他のメンバーは独身で貯金1,000万円を達成しています。この期間での年収は400~600万円ぐらいです。生活支出をおさえるのが大事ですね。
理由①:仕事をやめたら3年で生活が破綻する
1,000万円あっても特別な安心感が得られなかった理由の1つめは、
- 仕事をやめたら3年で生活が破綻するから
です。
- 病気やケガで働けなくなった時のための「傷病手当」
- 失業してしまった時のための「失業保険」
これら公的制度の助けを借りれば、もう少し長い期間生活を維持できるかもしれません。とはいえ、これから先50年以上も生活が続くことを考えたら焼け石に水。
結局、仕事という鎖から解放されない以上、
- 業務上の身体的・肉体的ストレス
- 職場の人間関係
- 会社の業績不振による部門閉鎖・給与カットの恐怖
こういったストレスから解放されることはありません。
理由②:人生3大支出の1つすら賄いきれない
1,000万円あっても特別な安心感が得られなかった理由の2つめは、
- 人生3大支出の1つすら賄いきれない
からです。悲しき現実。
- 住宅資金
- 教育資金
- 老後資金
上記にどれぐらいのお金が必要になるかと言うと、
- 住宅取得資金は2000~3000万円(私の居住エリアの場合)
- 子供1人を育て上げるには2000万円~3000万円必要
- (定年まで勤めても)老後資金には2000万円~3000万円必要
といったところ。まぁあまり意味のない一般論ですが、数字を出さないことにはイメージも持ちづらいと思うのであえて出してみました。
※いずれの話題も、結局いくら必要になるかは「個人のライフスタイルによる」ところが大きく、平均で語るのは無意味です
1,000万円というお金が大金なのは間違いないですが、それでも人生の3大支出と言われるものの1つですら賄いきれません。
毎月の稼ぎから少しずつ捻出していかなければならないという現実はさして変わらないというわけですね。
1,000万円貯めればゴールなのかというとそんなことはなく、貯金レースはまだまだずっと続きます。
理由③:1000万円では解決できないストレス要因はたくさんある
現代社会で幸福に生きるために重要な要素は
- 健康
- お金
- 時間
- 人間関係
といったところ。お金はこれらのうちの1つにしか過ぎません。
1,000万円は1,000万円でしかなく、このお金があれば
- 一生健康に暮らせる
- ゆとりある時間をもって生活を送れる
- 人間関係を良好に維持できる
というわけではありません。1億円あればもう少し事情が変わってくるかもしれませんが、本質的には別問題ですね。
私の貯金が100万円ぐらいだった頃は
と思っていましたが、今なら何となく気持ちが分かります。
最近、「億」の資産を持っている知人と話をしましたが
とか言ってて「何言ってるんだコイツは」と思いましたが(今も思ってます)、結局そういうことなのでしょう。多分この手の話に終わりはない。
ネットでも、数千万円の資産があるのに「老後が不安」と言ってFPに相談している記事を見かけたりしますよね。根っこは一緒です。
結局、「貯金額に安心を求める」というアプローチ自体が、スジの悪いものなのかもしれませんね。
安心を得るために本当に必要なこと
2022年版の私が考えるに、こんなところなのかなと思います。
- 腹を括ること
- 変化を恐れないこと
- 人を大切にすること
金の話はどこにいった?と思われると思いますが、どこかにいってしまいました。
- 子供が交通事故に遭い入院
- 配偶者が余命宣告される
- (別な)子供がイジメにあい不登校気味になる
これらの出来事が同時に起きた家庭を知っています。これを乗り越えられたのは、貯金があったからではなく、家族を引っ張ったリーダーに根性があったからです。
人によっては、いくらお金があっても上手に乗り切れないような局面でしょう。もちろん、お金があればとれる選択肢は増えます。それは否定できない事実です。
ですが、お金に依存した打ち手というのはある意味においては脆いものです。
- 何が起きても絶対に対処してみせると腹を括ること
- 現状維持を旨とするのではなく、どんな時も臨機応変に対応すること
- そして、何よりも人と誠実に向き合うこと
こういう姿勢を持てるようにならなければいけないなと、そう感じる年ごろになりました。あとはやっぱり筋肉なのかな?筋力があれば上司もカンタンに倒せるそうです。
まとめ:貯金額=安心の大きさではない
まとめると、この通りです。
- 仕事をやめたら3年で生活が破綻する
- 人生3大支出の1つすら賄いきれない
- 1,000万円では解決できないストレス要因はたくさんある
1,000万円が大金なのは間違いないですし、お金はたくさんあって困るものではありません。とはいえ、安心のすべてを貯蓄に求めるのはスジが悪いのかなと。
1億円あれば見える世界が変わるかもしれませんが、平均的な年収・平均的な投資で億の資産を築くのは無理です。
※「人生を買える」ほどの大金を手に入れたいのなら、どこかで勝負に出る必要があります。
時間、健康、お金、人間関係。
お金は、現代社会で必要なものの1つに過ぎません。
安心を求めるのなら、貯金額に重点を置きすぎないアプローチが重要かなと思います。
貯金は貯金として、
- 人と比べず
- 自分にできる範囲で
- 淡々と続けていく
という感じが良いですね。
参考になりますれば幸いです。
それではまたっ!
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「お金が貯まらない」キーワードを避けるだけでも、貯金のレベルは上げられると思うので、ぜひ参考に。
今ある貯金を最大限活かすため、資産運用を始めよう!と思う人向けの記事です。
年収別の手取りを見れば、ムダな支出をしている限り絶対に貯金ができないことが分かると思います。
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