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こんな人のための記事です。
経理歴10年超の私も、ここ数年で「効率化」「システム化」などの言葉を聞く機会が増えてきました。
でもご安心ください。わたくし、
- 経理の仕事に関するセミナーに参加したり
- 経理の仕事に関する専門書籍や雑誌を読んだり
- システム屋さんと話したり
- コンサルタントを使ったり
- 社内・社外の経理関係者とディスカッションしたり
したことで、見えてきたものがあります。
付加価値の低い経理の仕事
経理の仕事は、ざっくりと
- 付加価値の低い仕事(なくなる可能性のある業務)
- 付加価値の高い仕事(なくならない業務)
があると言えます。
- 人間がしなくてもいい仕事
- 社内でやらなくてもいい仕事
- 正社員がやらなくてもいい仕事
の3つです。
付加価値の低い経理の仕事①人間がしなくてもいい仕事
AI・システム・ロボットの領域です。
- 単純作業
- 繰り返し作業
- ミスのない作業
は、ロボットの得意領域。
- 会計ソフトへの入力・転記
- 定型の証憑チェック
- 帳票発行(請求書等)
といった業務の担当は、だんだんとロボットに置き換えられていくことでしょう。
付加価値の低い経理の仕事②社内でやらなくていい仕事
外注業者さんの領域です。
最近は、人手不足や働き方改革の影響もあって、経理業務外注化の動きが加速しています。
- 税理士
- 会計士
- システム屋さん(プロネクサス・宝印刷・DIVA…)
などが外注業者として進出しており、大企業を含めた多くの会社で外注化の検討が始まっている状況です。
業務の内容は
- 伝票入力
- 税務申告書作成
- 開示資料作成
- 連結決算全体
など。制度会計のかなりの部分を占めています。
付加価値の低い経理の仕事③正社員がやらなくていい仕事
非正規雇用の方の領域です。派遣社員さんや、契約社員さんにお願いする部分ですね。
今まで以上に明確に、仕事の区分がなされていくことと思います。
付加価値の低い経理の仕事まとめ
- ロボット
- 外注業者
- 派遣さん
これらの人にお願いできる業務は、今後厳しい競争にさらされる可能性があります。
- システムを導入するのと外注に出すのと、どちらが安いのか?
- 派遣さんと外注業者で、情報管理上安全なのはどちらか?
- システムと派遣さんでは、どちらが速く仕上げてくれるのか?
といった視点で、比較され続けていくことになるのです。
付加価値の高い経理の仕事
付加価値の高い経理の仕事とは、付加価値の低い仕事の逆…つまり、ロボット・外注業者・派遣さんといったリソースにはお願いできない仕事です。
代表的な3つの領域をチェックしておきましょう。
付加価値の高い経理の仕事①マネジメント
担当者レベルでも
- ロボット
- 外注業者
- 派遣さん
をマネジメントする必要が出てくるからです。
システムメンテナンス、外注業者とのコミュニケーション、派遣さんの業務管理などが、経理部員の仕事の重要なパーツになってくることでしょう。
付加価値の高い経理の仕事②経営への提言・事業サポート
- 企業・事業買収の意思決定
- 商流の再検討
- 組織再編
- 評価制度の構築
といった場面で、経営や事業部をサポートしていく仕事です。
経理部というよりは財務部や経営企画部よりの仕事もあるかもしれませんが、事業の役にたてるよう、協力して取り組んでいく方向です。
付加価値の高い経理の仕事③ガバナンス強化
会社の基礎を守る仕事です。
- 不正防止
- 内部統制
- 子会社管理
- PMI(買収後の統合プロセス)
様々な切り口がありますが、効率化とあわせて気を配るべき重要なポイントです。
- 管理方針の作成
- ITの活用
- 業務フローの構築
- 適切なレポートライン・コミュニケーション
など、考えていかなければいけない点はたくさんあります。
経理の仕事で付加価値を高める方法3つ
方法①とにかく始める
何より重要なのは、「とにかく始める」ことです。
- 今すぐ動き出す
- できることから始める
- 今日から着手する
といった視点がないと、変化の速い今の時代を乗り越えていくのは困難です。
- PRAのセミナーを予約する
- M&Aプロジェクトに立候補してみる
- コーポレートガバナンスに関する書籍を読み始める
といった、カンタンなことから始めましょう。
止まっていては、置いて行かれるばかりです。
方法②業務の棚卸をする
何かを始めるためには、何かをやめなくてはいけません。時々これを忘れて、ひたすらに業務時間を拡大していく人がいますが…必ず行き詰ります。
自分の業務を棚卸してみましょう。きっと、「ロボットに頼みたい…」「外注してしまいたい」「派遣さんでもできるよね」という仕事があるはずです。
それを自分の手から離す算段を始めましょう。自分の仕事内容を見直して時間ができれば、自然と付加価値の高い仕事にシフトしていけます。
1日の労働時間は、9:00から18:00まで(休憩をのぞいて)約8時間です。この時間を有効的に活用する方法を考えるのです。
付加価値の低い仕事を手放すためには
- 切り分ける
- 整理する
- 提案する
ことが大切になってきます。
自分のやるべき仕事と、手放すべき仕事を切り分ける。手放すべき仕事を他人に頼める形に整理する。外注やシステム化を提案し、予算をとる…。
方法③できる場所を選ぶ
最後に重要なのは、付加価値の高い仕事ができる場所を選びとることです。
今は、経理の仕事が変わっていこうとしているときです。どの会社で何をしていても、将来が保証される…なんてことはあり得ません。
もしもあなたの今いる場所が
- 付加価値の低い仕事ばかりさせられる
- システムを導入する予算がとれない
- 何かをやめようとしても、上司が許さない
- 提案をすると、うるさがられる
というような職場なら、今すぐ逃げ出すことをおすすめします。
効率化に興味がない、将来を描けない、社員のことを考えない…こんな会社に縛られて付加価値の低い仕事を続けていると、突然
と言われて、仕事を失う日がやってこないとも限りません。
少しでも早く、「付加価値の高い仕事で成果を出せる人材」になっておく必要があります。
そのために必要なのは、何よりも実務経験。自分の身を守るためには、付加価値の高い仕事にチャレンジできる環境に身を置くことが圧倒的に重要。
具体的には、
- 第2新卒の人→就職カレッジ
- 20代の人→マイナビAGENT
- 30代以降の人→JACリクルートメント
に相談してみるのがおすすめです。「まだ情報収集する段階なんだけど…」って人にも、優しく親切に対応してくれます。
まとめ:今から付加価値を高めていかないと経理部員に未来はない
付加価値の高い経理業務とは
- マネジメント
- 経営への提言・事業サポート
- ガバナンス強化
といった仕事です。
付加価値の高い仕事ができるようにならないと、経理部員は
- ロボットやシステム
- 外注業者さん
- 派遣さんや契約社員さん
に仕事を奪われてしまいます。
ですから、付加価値の高い仕事ができる環境に身を置くことが超重要です。いまのうちに実務経験を積んで、「付加価値の高い仕事のスキル」を手に入れておきましょう。
- 第2新卒なら、就職カレッジ
- 20代なら、マイナビAGENT
- 30代以降なら、JACリクルートメント
への相談からスタートするのが◎です。
転職活動なんて、なんだか不安…といった人はこちらの記事も参考にしてみて下さいね。
それではまたっ!
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