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最近友人と話していると、「転職」という言葉が話題に上ることが多くなってきました。
私自身は、
- 転職活動の経験があります
- 定期的に、転職エージェントと面談して、情報を収集しています
- 専門職ゆえに、職場にはたくさんの転職者がいます
そんな私は、友人たちとのおしゃべりの中で
と思うことが少なくありません。
この記事では、
- 転職市場の状況について
- 転職市場での価値について
- 転職活動について
- 転職そのものについて
よくある勘違いポイントを11コ、取り上げてみたいと思います。
目次
- 1 転職活動に失敗する人が勘違いしているポイント11選
- 1.1 勘違いポイント①転職先なんてそう簡単に決まらない
- 1.2 勘違いポイント②転職なんてリスキーだ
- 1.3 勘違いポイント③オレを雇いたい会社なんて星の数ほどある
- 1.4 勘違いポイント④大企業エリートはどこでも重宝される
- 1.5 勘違いポイント⑤転職すればすべてがよくなる
- 1.6 勘違いポイント⑥転職エージェントなんてどこを使っても同じ
- 1.7 勘違いポイント⑦資格さえあれば転職できる
- 1.8 勘違いポイント⑧3年は勤めないと転職できない
- 1.9 勘違いポイント⑨年収が高いのは自分の能力が高いから。年収が低いのは自分の能力が低いから。
- 1.10 勘違いポイント⑩転職面接はコミュ力が高くないと無理
- 1.11 勘違いポイント⑪転職エージェントに会う=転職しなければならない
- 2 まとめ:自分の客観的な状況を正しく把握しておくことが大切
転職活動に失敗する人が勘違いしているポイント11選
それでは早速、11コの勘違いポイントをご紹介します。
たくさんあるけど、どれも”ありがち”。失敗を避けるためにも、ぜひ知っておくべきです。
勘違いポイント①転職先なんてそう簡単に決まらない
- 転職活動は、とても大変
- 転職するには、何ヶ月も活動する必要がある
- 転職活動では、きっとイヤな思いもいっぱいする
こういう勘違いから、最初の一歩を踏み出せない人は、かなり多いかなと思います。
思い込みでためらっていると、成功のチャンスを逃してしまうので要注意です。
もちろん、誰でも必ずカンタンに転職ができるわけではありません。
その人のスキルや希望、年齢、タイミングなどによっては、苦労するケースもあると思います。
ただ、個人的には
と伝えたいです。
- 優秀なエージェントを使えば、ばっちりサポートが受けられる
- 就活と比べて、アピールすべき内容が明白なので取り組みやすい
などがその理由です。
早い人だと、数日~2・3週間程度で内定に至るケースも珍しくありません。「転職は、意外とあっさり決まる!」という好例ですね。
特に、
- 就活で苦労した人
- 今の会社で評価されていないと感じている人
- 自分に自信の無い人
は、「転職先なんてそう簡単に決まらない」と思いこんでいる人が多いようです。
勘違いポイント②転職なんてリスキーだ
日本では長いこと、「新卒で入社した会社で、定年まで勤めあげる」という終身雇用のモデルが確立されてきました。
結果として
- 転職は危ない
- 転職なんて普通じゃない
- 転職すると損する
と、転職はダメなことだというイメージが広まっています。
けれども、時代は変わっているんです。
経団連の会長やトヨタの社長が「終身雇用は維持できない」と発言する時代です。
リスクを避けるつもりで同じ場所に居続けると、気が付いたら覚悟もないのに転職せざるを得ない状況に追い込まれてしまうかもしれません。
最近は、実際に転職した人の話をきくと
- 年収50~100万アップ
- 残業激減
- 今の仕事の方が、ボクには合ってる
- ずっとやりたかった管理職ポジションに就けた
- とりあえず、前の会社よりはマシ!
という具合に、ポジティブな発言が増えています。
勘違いポイント③オレを雇いたい会社なんて星の数ほどある
転職活動に怖い・不安といった印象をもっている人とは逆に
というタイプもいます。
ところが、
と尋ねると、大抵答えはノーです。
「でも大丈夫」ということで、
- 勤め先が有名な大企業であること
- そこで自分がそれなりの役職についていること
を説明してくれます。
確かに大企業に勤めている人の、履歴書はキレイです。そこに惹かれる会社さんも、あるとは思います。
とはいえ、
- 企業の看板と自分の力を混同している
- 自分自身のスキルを証明する手段をもっていない
- 実際の転職市場について知らない(知る気もない)
- なのになぜか自信満々
という状態は、いまいちバランスを欠いていますよね。
と心のどこかで感じているなら、ぜひ一度、実際の転職市場を見てみてほしいと思います。
- 勤め先の会社名や役職名を取り払ったとき、自分がどれくらい求められているのか
- 転職市場で求められているスキルは何なのか
- 実際にオファーしてくれる会社はどのくらいあるのか
転職せざるを得ない状況になって初めてする転職活動は、失敗しやすいものです。
勘違いポイント④大企業エリートはどこでも重宝される
ひと昔前まえでは、そうだったと思います。
- 学歴は、高いほどいい
- 職歴に載る企業も、大きいほどいい
- エリートは、一生エリート
みたいな感じですね。
ところが最近では
- 大企業のサラリーマンって、実は使えないよね
- いつまでも学歴とか言ってなくていいから、成果を見せてよ
- 会社の看板でしか仕事ができない人は、要らないんだよね
といった、必ずしも大企業出身者を評価しない採用担当も出てきています。
むしろ、スタートアップでは敬遠されることもありますね…
- 「オレは大企業出身だから大丈夫なはず!」と攻めすぎてしまったり
- 「ボクは大企業出身じゃないからダメだと思う…」と目標を下げ過ぎてしまったり
といった失敗がないよう、きちんと転職市場の実情を認識しておきましょう。
勘違いポイント⑤転職すればすべてがよくなる
転職さえすれば、幸せになれる。転職さえすれば、何もかもうまくいく。
…本当にそうでしょうか?
- 大学に合格さえすれば
- 転職さえすれば
- 結婚さえすれば
「〇〇さえすれば」の思考は、意外と危険です。
転職したとしても
- どこの会社にも、良いところと悪いところがあります
- 待遇は、良くなる場合も悪くなる場合もあります
- 周りの人との関係は、転職後に築き上げていかなくてはいけません
転職したということだけで、全てが良くなる保証なんて、どこにも無いのです。
「転職さえすれば」と考えていると、「思ったのと違う。この転職は失敗だった」とガッカリしてしまう可能性が高まります。
もちろん、相性というものがありますから、自分に合わない仕事・自分に合わない環境から抜け出すのは悪くありません。
自分に合った場所・新しい場所を探すのは、とても前向きな取り組みだと思います。
ただ、気を付けてほしいのは、転職「後」の行動もとても重要だということです。
- 新しい仕事で成果を出すのも
- 新しい同僚と関係を作るのも
- 新しい環境に適応するのも
転職した後の、自分自身の仕事です。
勘違いポイント⑥転職エージェントなんてどこを使っても同じ
これもよくある勘違い。
世の中にはたくさんの転職エージェントがありますが、それぞれに特色があります。エージェントごとに得意分野が異なるわけです。
- エージェントAでは「あなたに紹介できる求人はありません」と言われたけど
- エージェントBではめっちゃ優良案件紹介してもらえた
なんてことも、当たり前に起こります。
転職エージェントを選ぶポイントは3つ。
- 評判の良い優良エージェントの中で
- 年齢や職種がマッチするエージェントを選んで
- 相性の良い担当者を引き当てる
といった感じです。
まずはもちろん、①評判の良いエージェントを使うことが第一です。
まれではありますが、
- やたらと脅かしてくる
- 毎日何十回も電話をかけてくる
- 求職者は無料のはずなのに、あとで金銭を請求される
といった、訳の分からないエージェントも、いないわけではありません。
次は、②年齢や職種など、希望条件にマッチするエージェントを選ぶこと。
例えば
- 第二新卒:就職カレッジ
- 20代:マイナビAGENT
- 30代以降:JACリクルートメント
みたいな感じですね。
それぞれのエージェントが持っている情報や求人案件は、得意分野に偏っています。
最後に、③相性の良い担当者を引き当てること。そのためには、複数のエージェントと会ってみるのが一番です。
同じ会社のエージェントでも、人によって対応にバラつきがあるのは現実です。
- なんとなく苦手なタイプだった
- ちょっと高圧的でイヤだった
- あんまり親身になってもらえなかった
というときに、複数のエージェントと会っていれば「あ、この人はもういいや」とあっさり判断できます。
- 日系大企業に転職したい20代→就職カレッジ&マイナビAGENT
- 外資の管理部門で働きたい→JACリクルートメント
みたいな感じで、切り口を変えつつ、自分の希望にマッチしそうな複数のエージェントさんと会ってみてくださいね。
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勘違いポイント⑦資格さえあれば転職できる
これも、転職活動を失敗させる誤解の1つです。
転職活動の成否は、資格だけでは決まりません。
資格はもちろん考慮されますが、
- 学歴
- 実務経験
- 年齢
- 職歴
- 実績
- 面接でのコミュニケーション
などなど、たくさんの要素の1つに過ぎないわけです。
資格は、モノによって、その人の状況によって、プラスにもマイナスにもなり得ます。
- 「実務経験が無くても、この資格があるなら知識はOKだね」と思ってもらえるか
- 「こんな資格ばっかりそろえて、何がしたいのかな?」と思われてしまうか
は、シロウトにはわかりにくいということです。
せっかく資格をとるなら、「この資格があれば履歴書はバッチリです!」と、転職のプロであるエージェントに太鼓判を押してもらってからにしておきましょう。
私の知り合いは『USCPA(米国公認会計士)を取れば、間違いなくあなたの市場価値は上がります』という太鼓判をもらってから資格を取得してましたね。
実際に、そのあと外資のマネージャーポジションへの転職を成功させていました。
勘違いポイント⑧3年は勤めないと転職できない
3年は勤めないと転職できない説。これも、有名な勘違いです。
確かに数年前までは、3年程度の職歴がないと転職は困難でした。けれども、今は状況が変わっています。
- 若年層の転職の増加
- 人手不足
- 若手採用に積極的な企業の登場
などによって、職歴が短くても転職が可能になっているんです。
もちろん今でも
- 2021年4月入社
- 2021年5月退社
という人の転職は、なかなか厳しいものがあります。
いくらなんでも職歴が短すぎて「ウチに来ても、またすぐ辞めちゃうんじゃ?」と思われてしまうからです。
実際の温度感は
というくらい。
「石の上にも3年」なんて言葉がありますが、変化の速いこの時代、石の暖まるスピードも速まっているのかもしれませんw
勘違いポイント⑨年収が高いのは自分の能力が高いから。年収が低いのは自分の能力が低いから。
大前提として、日本の会社には
- 能力(スキル)が高い→年収が高い
- 能力(スキル)が低い→年収が低い
という公式は、存在しません。
なぜなら、日本企業の給与体系は年功序列だから。能力(スキル)よりも、年齢によって年収が決まってしまうわけです。
年功序列を前提にすると、
- 会社の給与水準はどれくらいか
- あなたの年齢は何歳か
が、年収を決める重要ポイントになります。
②年齢は短期間に変更できませんが、①会社は転職で変更可能です。
もしもあなたが年収アップを狙うなら…どうすればいいかは明らかですよね。
勘違いポイント⑩転職面接はコミュ力が高くないと無理
就活の面接と同じイメージで、
と思い込んでいる人も、時々見かけます。
これも、転職活動において
- コミュ力の高い人が高望みしすぎたり
- コミュ力の低い人が自分を安く売りすぎたり
といった失敗を招く勘違いです。
もちろん、転職活動にコミュ力が不要だとは言いません。
大抵の職種で、仕事にはコミュニケーションが不可欠。
である以上、求職者がある程度のコミュニケーション能力を求められるのは、ごく当たり前の事実です。
なぜなら、もっと他に重要なポイントがたくさんあるから。
- 実務経験
- 前職での成果
- 学歴
- 資格
- 職歴
- ミッションへの共感度
などですね。
面接の場でのアピール自体も、
- 「私の将来の伸びしろを買って!」と訴える新卒の就職より
- 「私はこんなことができますよ。」と伝える中途の転職の方が
難易度は低いでしょう。
伝えるべきことが明確なので対策もしやすいですし、ありのままをコメントすればOKの場面も多いので気も楽です。
勘違いポイント⑪転職エージェントに会う=転職しなければならない
- 転職エージェントに会うこと
- 選考に参加すること
- 実際に転職すること
この3つは、それぞれ全く違うことです。
これを混同してしまうと、チャンスを逃しやすくなってしまいます。①転職エージェントに会うことのハードルが高くなりすぎるからです。
①転職エージェントに会うのは、ただの入り口。情報収集の段階です。
転職エージェントと面談をした後で
- 実際に転職の選考に進むのか?
- 今の職場に残るのか?
- もう少し時間をおいて考えるのか?
検討すれば十分。
「転職エージェントに会った=即転職しなければ!」と考えるのは、気が早すぎます。
転職エージェントと話すときには、単に「転職に関する情報収集を始めよう」という軽い気持ちでOKなのです。
まとめ:自分の客観的な状況を正しく把握しておくことが大切
転職活動を失敗させないためには、自分の中の勘違いから抜け出す必要があります。
- 転職先なんてそう簡単に決まらない
- 転職なんてリスキーだ
- オレを雇いたい会社なんて星の数ほどある
- 大企業エリートはどこでも重宝される
- 転職すれば全てがよくなる
- 転職エージェントなんてどこを使っても同じ
- 資格さえあれば転職できる
- 3年は勤めないと転職できない
- 年収が高いのは自分の能力が高いから。年収が低いのは自分の能力が低いから。
- 転職面接はコミュ力が高くないと無理
- 転職エージェントに会う=転職確定
何を判断するにせよ、現状を正確にとらえておくことは重要ですよね。
特に
- 裸の王様状態になったり
- ムダに自己肯定が低くなったり
のは避けたいものです。
それではまたっ!
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