こんな人のための記事です。
この記事では
- 簿記1級・証券アナリスト資格アリ
- 一部上場の日系大企業での経理歴10年超
- 転職活動経験アリ
- 転職者の知人は数十人以上
の私が、日系大企業への転職を成功させるポイントを加点要素6つ・減点要素2つにまとめてご紹介します。
最後に「経歴に自信がなくても日系大企業に転職する方法」も解説しますので、サクッとお読みいただければ幸いです。
日系大企業への転職 加点ポイント6選
ズバリ、結論はこれです。
- 高学歴
- 職歴に有名企業の名前がある
- 会計士/税理士/USCPA/簿記1級ホルダー
- 英語力がある
- 必要とされるジャンルの実務経験アリ
- 職場の文化に合いそう
日系大企業への転職 加点ポイント①高学歴
古い日系大企業では、役員は普通、50歳後半から60歳以上の人たちですよね。
彼らの学歴に対する感覚は、今の若い世代とはかなり違います。
会社の建前としては「学歴にはこだわらない」というスタンスでも、実際のところは重視しているというわけ。
30代ぐらいの現場のプレーヤーにこだわりがないとしても、採用の最終的な決定権を持っているのは部長・役員クラスですから、この傾向はまだまだ続きそうです。
日系大企業への転職 加点ポイント②職歴に有名企業の名前がある
三井住友銀行とか三菱商事とか、誰もが知っている有名企業にちょっとでも勤めたことがある人は、
- 元メガバンク銀行員
- 元総合商社マン
みたいな肩書を使うことがありますよね。
それと同じで、誰もが知っている企業の名前が職歴に入っていると、社内でも説明しやすいんですよね。
「次の候補者は〇〇に勤めてた人です」みたいな。
中小企業やベンチャー企業のなかには、上場大企業よりよっぽどホワイトで実力のつく仕事ができる企業がたくさんあります。
けれども、そういう目に見えない部分が考慮されにくいのが日本企業の中途採用。
2~3年で良いので有名企業に勤めておくとつぶしが効くので、そういう戦略も保守的な人にはオススメです。
日系大企業への転職 加点ポイント③会計士/税理士/USCPA/簿記1級ホルダー
簿記1級レベルがあれば、知識面・基礎学力が問題視されることはまずありません。
会計士や税理士は、資格のアピールの仕方を間違えなければ強力な武器になります。
こういう雰囲気を前面に押し出してしまうと、なかなか厳しくなります。
でも、
こういうタイプはあっという間に採用です。
USCPA(米国公認会計士)は、4つの資格の中では若干マイナーです。
とはいえ、大企業経理の採用担当者が「?」となることは無いでしょう。基本的には大きな加点要素です。
詳細は以下の記事で解説しています。
日系大企業への転職 加点ポイント④英語力がある
日系大企業が転職の場でいう「英語力」は、ほぼTOEICスコアを意味しています。
管理職の昇進要件になっていたりもしますしね。
「海外駐在経験があって実務でも英語使ってました!でもTOEICは500点です!」
こういう人はなぜか評価されません。仕事で使えてたならそれでいいじゃん…と思うんですけどね。
大企業では、730点~800点を超えるラインがあれば「英語力は問題なし」と判断されることが多いようです。
実務とスコアはまた別な話ですけどね。
英語ができると頭が良さそうに見える
という風潮はまだまだありますし、日系グローバル企業は給与水準も比較的高めです。
給料を上げようと思ったらTOEICのスコアを上げるというのは意外にコスパがいいです。
日系大企業への転職 加点ポイント⑤必要とされるジャンルの実務経験アリ
募集されているポジションに「まさにそれ!」という経験がある人が強いのは言うまでもありません。
税務担当のポジションに、「税金のことは分かりません」という人が応募しても、採用されるわけがないですからね。
結局、実務で色々な経験を積んでる人はどこへでも行けるということです。
日系大企業への転職 加点ポイント⑥職場の文化に合いそう
- 変化が好まれる文化なのか
- 保守的な文化なのか
- 閉鎖的な文化なのか
- オープンな文化なのか
職場の文化って、職場ごとに結構違います。
例えば、
- めちゃくちゃ優秀で
- 学歴/資格/職歴は申し分なし
という応募者でも、「ウチは超保守的な文化なので、物事をどんどん変えていくタイプ合わない」みたいな理由で、採用見送りになったりします。
感覚的な要素にもかかわらず、決め手になるぐらい重要な項目なのです。
日系大企業への転職 減点ポイント2選
次に、減点項目を2点ご紹介します。
- 元気がない
- 受け答えが曖昧
日系大企業への転職 減点ポイント①元気がない
おどおどしていて目も合わず、もちろん笑顔ではありません。
大丈夫かい?とそっと抱きしめてあげたくなるレベルの人もいます。
こういう人は、いくらペーパー上で優秀でも、面接ですぐに落とされてしまいます。
…残念だけど、当たり前ですね。
日系大企業への転職 減点ポイント②受け答えが曖昧
- 転職理由
- 志望動機
- 過去の実績
何を聞いてもピンとくる答えがかえってこないタイプの人がいます。
結局どういうことなの!?と問い詰めたくなりますが、おそらく本人も分かっていないのでしょう。
意外に思うかもしれませんが、こういうタイプは少なくありません。
経歴に自信がなくても日系大企業に転職する方法
日系大企業へ転職するメリット
- 長時間労働が是正されつつある
- 年収水準が高い
- 福利厚生が充実している(借り上げ社宅・企業年金・退職金…)
- 社会的な地位が安定している
年収なんて、平均値で100万円くらいの差があります。(中小企業約440万円/大企業約550万円)
よほど優良な中小企業が見つからなければ、大企業を選択しておいた方が無難ということです。
中小企業やベンチャー企業は、後からでも入れる可能性が高いからです。
年収を少しずつ上げていく
日系大企業に転職するハードルは高めです。
しかし、採用ポイントを満たせなかった人でも、大企業へのルートがないわけではありません。
- できるだけ若いうちに
- 何度か転職を繰り返し
- 少しでも年収水準の高い企業へ移っておく
転職2~3回で、年収水準を上げておくわけです。(転職1年前には、残業をがんばって年収を上げておくなんてやり方もあります。)
年収が高い人は優秀に見える。これは一つのリアルだからです。
常に転職市場を観察すべし
では具体的にどうすればよいのか?
最重要事項は、常に転職市場を観察しておくことです。
チャンスが来たとき、それを逃さずにつかみとることができるのは、準備をしていた人だけです。
優秀なエージェントなら、30~60分の無料面談で、十分な情報を提供してくれます。
その中で、「これは」と思うものがあったときだけ、本気の転職活動に移行するわけです。
- 自分の気が向いたタイミングで転職活動をする人
- チャンスがあるときに転職活動をする人
どちらが有利かなんて、明らかですよね。
日系大企業への転職を成功させるポイントまとめ
- 高学歴
- 職歴に有名企業の名前がある
- 会計士/税理士/USCPA/簿記1級ホルダー
- 英語力がある
- 必要とされるジャンルの実務経験アリ
- 職場の文化に合いそう
- 元気がない
- 受け答えが曖昧
とはいえ、やはり最後に決め手になるのは
- 実務経験
- 職場に合いそうかどうか
です。
いくら高学歴で会計士資格などがあっても、この2つをなくしてゴールすることはほぼありえません。
現時点で採用ポイントを満たしていない人でも
- 常に転職エージェントと連絡をとり
- 転職市場を気長に観察して
- 年収水準を上げていけば
- 「年収の高い人は優秀に見える」ので
チャンスは十分見つかると思います。
それではまたっ!
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