こんな疑問に答えます。
この記事を書いている私のスペックはこんな感じです。
- 学生時代にFPや簿記1級、社会人になってから証券アナリストを取得
- 一部上場企業の財務部で10年超の実務経験アリ
結論から言うと、簿記の資格をまったく持っていない人が簿記1級から受けるのは全然アリです。
ただし、条件と手順はあります。
簿記2級・3級を受けないで簿記1級から受けるのは全然アリ!
⇒理由:簿記1級は2級・3級に受かっていなくても受験できるから
簿記1級から受けるための条件は3つ!
- 条件①:会計の関する仕事をする気があること
- 条件②:スクール代を負担できること(10数万円)
- 条件③:10代~20代であること
手順は2STEP!
- 手順①:簿記3級のテキストを流し読む
- 手順②:スクールに申し込む→すべて講師の言う通りにやる
3~5分ほどで詳細を解説しますので、どうぞお付き合いくださいませ。
目次
簿記1級をいきなり受けてOKな3つの理由
理由①:簿記1級に受験資格はない
日商簿記1級に受験資格はありません。学歴や年齢に関係なく、誰でも受験することが可能です。
- 簿記3級に受かっていないと2級にはチャレンジできない
- 簿記2級に受かっていないと1級にはチャレンジできない
こういう仕組みはありません。
理由②:大は小を兼ねる。簿記の世界では簿記1級が最強
- 簿記に関する一番深い知識が学べるのは、簿記1級です
- 就職や転職で一番評価されるのは、簿記1級です
つまり、とことん簿記を学びたい人・会計のスキルを伸ばして仕事をしたいと思っている人にとって、簿記2級や3級は中途半端なのです。
簿記2級レベルなら履歴書にも書けますし、一通りの実務もできるでしょう。しかし、上場企業レベルの仕事がしたいなら、簿記2級では物足りません。
理由③:お金と時間がムダにならない
簿記3級・簿記2級を経由すると、なんだかんだコストがかかります。
- 簿記3級のテキスト代・受検費用
- 簿記2級のテキスト代・受検費用
独学でも3万円~、スクールを使えば10万円ぐらいはかかるでしょう。勉強時間も、トータルでは200~400時間ぐらいはかかります。
この知識が簿記1級にも直結するのなら良いのですが、必ずしもそうは言えません。
簿記3級や2級でしか問われないような論点は、簿記1級では役に立たないのです。
簿記1級まで取ることを決めているのなら、簿記1級からいきなり受検するのは賢い選択です。
簿記1級を受けるなら、この条件は満たしていることを確認
前提:簿記1級の難易度や価値を知っておこう
簿記1級は、難関試験です。
- 合格率10%程度(年間で1,000人くらいしか合格者がいません)
- 勉強時間は500~1,000時間
「受かったらいいな~」くらいの気持ちで合格するのは、難しいと考えられます。
しかし、この難易度の高さが簿記1級ブランドの価値を保ってくれています。
ズバり、簿記1級に合格できれば生涯年収はアップするのです。実務の世界では、間違いなく高評価を受けられる資格です。
※上記の2つの記事には、サクっと目を通しておいてください。簿記1級の概要がばっちりつかめます。
以上を踏まえたうえで、いきなり簿記1級にチャレンジしてもOKな条件を紹介します。
条件①:会計に関する仕事をする気があること
簿記1級は、自己啓発のための資格ではありません。バリバリの実用資格です。仕事で使ってこそ活きる資格です。
だから、いきなり簿記1級から受験するなら
- 一般企業で経理・財務の仕事がしたい
- 会計事務所で働きたい(そしてゆくゆくは税理士に)
- 公務員になりたい(税務署や国税局で働きたい)
こういう目的がある場合でないと、もったいないと思います。
反対に、こういう仕事がしたい人は、ぜひ積極的にチャレンジしてみてください。理想の仕事に就くチャンスは劇的にアップします。
ちなみに、経理はめちゃくちゃオイシイ仕事ですよ。
性格がマッチするなら、楽しい仕事ですしね。
条件②:スクール代を負担できること
簿記1級の独学はハッキリ言って無謀です。
早慶レベルの学生さんで、ようやくワンチャンスある感じでしょうか。
それも「簿記2級とかを持っている」という前提での話なので、いきなり簿記1級にチャレンジする人は素直にスクールを使いましょう。
おすすめしたいスクールは、クレアールと大原です。
というイメージです。
資格スクールのパンフレットには、合格者体験記などネットでは手に入らない良質な情報が含まれているので、是非請求してみて下さい。単純に、読み物としても面白いですよ。
クレアールは、「合格に必要な範囲だけを勉強する」ことに特徴のあるスクール。そのスタイルは、「とにかく効率的」です。
科学的に解析され、厳選された超効率的な学習法で、時間・価格両面でのコスパが最高。
- 効率重視で合格したい
- 忙しくて時間がない
- 費用を抑えて取り組みたい
という人に向いています。
クレアールはWEB通信での学習が基本スタイルです。
スマホ学習でスキマ時間を活用できますし、早見再生で時間短縮もできます。音声のみのデータも用意されています。
こういうちょっとした利便性が、合格と挫折を分けたりするのですよね。
※資料を請求すると、無料でサンプル教材がもらえます。見てから決めればOKなので、とりあえず請求だけしておきましょう。
もうひとつは大原。言わずとしれた、大手スクールです。
- 通学で学びたい
- 試験範囲全体を理解したい
- 大手の安心感が欲しい
という人に向いています。
これらのスクールの授業を受け始めると、「こんな良い教材で授業を受けてる人がいるんじゃ、独学の人は勝てないじゃないか!」ということに気づくと思います。
どちらのスクールも本当にクオリティが高いです。
ちなみに、クレアール・大原ともに教育訓練給付金制度対象の講座があるので、スクールに支払った料金の20%は取り戻すことができます。
厚生労働大臣に講座指定されているいうのも、「まっとうなスクールだ」という安心材料になるかもしれませんね。
条件③:10代~20代であること
若いうちに簿記1級を取得するとメリットが十分得られるでしょう。
何故10~20代に限定しているかというと、30代未経験からのキャリアチェンジはかなり厳しいのが実情だからです。
簿記1級に合格できても、評価されにくいのです。
上記で説明した通り、簿記1級はバリバリの実用資格です。
その価値を生かすためには、自分の市場価値(年齢)の側面についてもよく考えておく必要があるということですね。
条件まとめ
こんな感じで、
- 会計に関する仕事をする気があって
- スクール代を負担できて
- まだ若ければ(10~20代)
いきなり簿記1級にチャレンジする合理性はあります。非常に効率的ですね。
※こびと株.comメンバーの1人は、いきなり簿記1級から独学で受かっていますが…こういう人はレアケースなので、あまり参考にしないようにしましょう(笑)
いきなり簿記1級にチャレンジする場合の手順
手順①:簿記3級のテキストを流し読み
評判の良い3級のテキストを1冊だけ読んでおきましょう。
売上No1の人気書籍ながら、お値段は1,100円と最安クラスです。
このお金すらモッタイナイという人は、アプリやネットの学習サイト、youtubeなどで学習しても全く問題ありません。
↑このAccountant’s Libraryという動画サイトも、登録初月の24日までに解約すれば無料で使えます。かなり高品質なのでおすすめです。
とはいえ、簿記3級は毎回の受験者が10万人もいるマンモス資格。
優良教材・情報がそこら中に転がっているので、教材には困りません。本当に、どれでもOKだと思います。
手順②:スクールに申し込んで、100%講師の指示に従う
あとは、上述のクレアールもしくは大原に申し込んで、講師の言いなりになればOKです。
オリジナルの学習ノウハウは不要です。予備校のテキストと講師の授業を妄信しましょう。
簿記1級、証券アナリスト、簿記論と色々な教室講座を受けてきましたが、結局のところ合格にたどり着けるのは
- 毎回の授業に欠かさず出席して
- 講師の指示通りカリキュラムを消化した人だけ
です。
鉄棒のぶら下がり競争みたいなものですね。どんどん脱落していくので、落ちないように食らいつくだけで合格できます。
簿記1級用の講座は、どれも基本的に「簿記2級は取得済み」の前提で講義が始まります。
いきなり簿記1級を目指す場合、初めは多少とまどうことがあるかもしれません。
そんなときのために、私からアドバイスしておきたいことは3つです。
- わからなくても手を動かす
- 質問は遠慮なくする
- 繰り返し学習する
簿記という技術の性質上、理解が不十分でも問題に取り組むことには意味があります。
「やっているうちにわかってくる」ことは珍しくないので、頭の先で考えるよりも手を動かしましょう。
通学講座でもWEB通信講座でも、講師に質問ができる仕組みは整えられています。
せっかくのスクール利用。質問に応えてもらえるというメリットは、最大限に活かしましょう。
問題が解けるようになるまで、繰り返し学習しましょう。
その意味では、「いきなり簿記1級」の人にはWEB通信の講座の方が良いかもしれません。
わからなかった講義を繰り返し聴けるメリットは小さくありませんよね。
※WEB通信講座を利用するなら、おすすめは断然クレアールです。「WEB通信で簿記1級に合格させる」ノウハウをたっぷりと持っているからです。
まとめ:簿記1級をいきなり受検するという選択は悪くはない
時間とお金を節約できるからですね。
ここで1つ、保険をかけておきましょう。
もしいきなり簿記1級を受検して、合格できなかったらどうしましょう?
ーーー大丈夫です、簿記2級に楽勝で受かります。
勉強した成果は、必ずカタチに残せます。
そして、まだ若ければ簿記2級の実績があるだけで、仕事も見つかるでしょう。
知識は簿記1級レベルなのだから、実務でも重宝されるでしょう。
というわけで、これがまとめです。
簿記2級・3級を受けないで簿記1級から受けるのは全然アリ!
⇒理由:簿記1級は2級・3級に受かっていなくても受験できるから
簿記1級から受けるための条件は3つ!
- 条件①:会計の関する仕事をする気があること
- 条件②:スクール代を負担できること(10数万円)
- 条件③:10代~20代であること
手順は2STEP!
- 手順①:簿記3級のテキストを流し読む
- 手順②:スクールに申し込む→すべて講師の言う通りにやる
うまく予備校を使って、勝利を勝ち取ってください!
それではまたっ!
※関連記事です
Follow @kobito_kabu