こんな疑問に答えます。
私はマネーブログを運営しているぐらい、お金のことが大好きです。ですが「誰もかれもが資産運用した方が良い」とは思っていません。
この記事では、下記について解説します。
- 資産運用がめんどくさいならやらなくても良い3つの理由
- 資産運用はしなくていいけど、貯金はした方が良い
- 貯金アップテク6選
目次
【3つの理由】資産運用がめんどくさいならやらなくてもいい
- 資産運用なんてめんどくさい!
- 資産運用なんて難しそう!
- こういうの考えるのは苦手!
という人が、資産運用をやらなくても良いと思う理由は下記の通り。
- 儲かるとは限らない
- 時間と心の平穏を失う可能性がある
- 生活を守るために重要なのは生活力だから
①資産運用は儲かるとは限らない
そもそも、資産運用は「やれば必ず絶対に儲かる」という類のものではありません。
例えば、日本人の多くはマイホームの保有という名の不動産投資(資産運用)を行っていますが、1991年以降に土地を買った人は、そのあと15年ぐらいはひたすら地価が下がるだけでした。
(出典:土地価格相場が分かる土地代データ)
※うちの実家も、数千万円で買ったのに今や…
このグラフは、日本の有名な株価指数の推移です。
(出典:なるほど!東証経済教室「TOPIXで日本の景気をみる」)
このグラフから何が分かるかというと、
- ①と④で株を買えてたら、資産は増えていった
- ②と③(約20年強)で株を買っていたら、資産は増えていかなかった
ということです。どの期間で投資をしているかで、天と地ほどの差が生まれます。
地価にせよ株価にせよ、1990年以降の20年間は
- 資産運用をしないことが最強の資産運用
だったというわけです。祖父母や父母が、家訓のように「不動産や株に手を出すな」というのは理由があるのですね。
ちょっと前までは株式市場が好調でやらない人は損してるみたいな雰囲気がありましたが、新型コロナのパンデミック以降世界中で混乱が相次ぎ、現在株価は低迷中。
この先どうなるかは誰にも分かりません。
※どこの国の、どの期間を切り取るかでまったく見え方が変わる世界なので、安易に「資産運用のすばらしさ」を信じ込むのは危険ですね。
②時間と心の平穏を失う可能性がある
資産運用にコケると、失うのはお金だけではありません。
この2つも失います。
- 時間
- 心の平穏
運用スタイルにもよりますが、多かれ少なかれ投資先の検討には時間を使うものです。
時間は人生そのものですから、時間をかけたのにお金を減らしただけだった、という結果はやはりショックですよね。
また、株式や不動産は、価値が常に変動しますから、その値動きが気になって他のことが手につかなくなるということも多々あります。
ましてや株価が暴落してマイナス数百万とかになると、吐き気すら催します。
私だって、いつ、こうなるか分かりません。
資産運用の世界に入る以上、自分だけが常に安全地帯にいるのは不可能なのです。
③生活を守るために重要なのは生活力
資産運用でお金を増やせるのなら、人生が有利になるのは間違いありません。
とはいえ、生活を守るためにもっと重要なのは「生活力」です。
- 働いて収入を得る力があること
- 健康を維持できること
- 周囲の人と上手にコミュニケーションがとれること
- 小さな支出で満足して暮らせること
自分の能力を活かして、自己肯定感が高く働けること。
適度な運動・栄養のある食事で健康を維持できること。
身の回りの人たちと良好な人間関係を築けること。
そして、万一の事態が起きて働けなくなった時に生活が破綻しないように、固定費が少なく暮らせること。そして、支出の少ない生活にストレスを感じないこと。
こういう人は、資産運用で無理にリスクをとる必要はないのかもしれません。どんなことがあっても生き抜いていけるからです。
こういう意見もあると思いますが、話題にしているのは「向き不向き」です。
暮らしていくためのお金を
- 「人的資本(働いてお金を得る力)」から得るか?
- 「金融資本(株や債券、不動産など)」から得るか?
- はたまたその両方なのか?
どれに適性があるは個人差があります。周りに流されて、得意でもない、好きでもない、やりたくもない運用に手を出す必要はない、ということですね。
嫌なことを無理してやって失敗したら「人生ソンした」と思いますよ、きっと。
資産運用しなくても、貯金はしよう。貯金アップテク6選
資産からの収入に頼らないということは、勤労収入が「唯一の生活の支え」ということです。
つまり、普段の生活費はもちろんのこと、働いて得たお金だけで次のお金を用意する必要があります。
- 病気・事故など不測の事態に対する備え
- 三大支出(住宅・教育・老後)に対する備え
資産運用をしないにせよ、貯金だけはしっかりしておいた方が良いということですね。
※貯金も資産運用の1つだ!インフレリスクもあるし、為替による通貨価値の変動リスクもあるじゃないか!という意見もあろうかと思いますが、ここでは貯金は完全な無リスク資産として考えています。
というわけで「貯金を増やす手助けになる6つのこと」をご紹介したいと思います。
- 支出を記録する
- 共働きする
- 副業する
- 住居費は手取りの30%以内に抑える
- 保険は必要最低限
- コンビニに行かない
①支出を記録する
毎日体重計に乗っていると、自然とダイエットになるという話があります。数字が目に見えると、人は自分をコントロールしようとするものです。
支出の記録をつけることで、ムダが見える化され、支出の削減につながります。
家計簿をつけるのはめんどくさいと思いますが、今はキャッシュレスとテクノロジーの時代。
- 生活支出のほとんどをクレカ払いにして
- マネーフォワードに連携する
これだけで自動的に家計簿が作られます。私の場合は、月に1~2万円程度しか現金払いをしなくなりました。
支出の記録が手に取るように分かり、家計管理に役立っています。ポイントも貯まるしいいことだらけですね。
②共働きする
収入は多いに越したことはありませんが、コスパも悪くなります。
とはいえ、稼ぎが少ないと貯金も難しいもの。
- 収入が少なすぎると貯金できないし
- 収入が多すぎると税・社会保険料の負担が重すぎるし
どうすればいいのかと。
バランスが良いのは、やはり共働きです。
- 年収1,000万円で1馬力
- 年収500万円で2馬力
後者の方が手残りは多いです。
③副業してみる
副業で収入を増やすのもおすすめです。
終身雇用が崩壊しつつある今は、一人で稼げる力というのが重要になってきていますからね。
※簿記を学んでおくと、どんな副業(商売)をやるにも役に立ちます。3級レベルの知識なら、コストはスクールを使っても1万円弱、期間は長くても2~3ヵ月ぐらいで合格できます。
④住居費は手取りの30%ぐらいが目安
住居費・保険料で何千万という支払いをするのが日本人の家計です。
- 手取り20万円であれば6万円程度
- 手取り30万円であれば9万円程度
もちろん居住地域にもよりますが、ひとつの目安にはなるのかなと思います。
※ちなみに私の手取りに占める住居費の割合は23%ぐらいです。
⑤保険は必要最低限でOK
保険は必要最低限でOKです。
- 国民年金保険
- 公的医療保険
この2つがかなり優れているので、民間保険の重要性は実はそれほど高くありません。(小さな子供がいる片働きの家庭で、掛け捨ての生命保険は必要。)
制度の趣旨から言って有利不利だけで考えるものではありませんが、
- 国民年金の『保険としてのコスパ』は悪くない
ということはもう少し知られていてもいいかなという気がします。
- 老齢年金(長生きリスク)
- 遺族年金(死亡リスク)
- 障害年金(働けなくなるリスク)
これらのリスクをカバーできます。
※年金制度の破綻について騒がれていますが、年金制度は破綻しないと思っています。
⑥コンビニに行かない
人の購買意欲を刺激する魔法の洞窟、コンビニに行かないことです。
1日500円買い物したら、月15,000円になります。大して必要でもないものを買わされているうちに、じわじわとダメージを受けるのです。
マジでコンビニの商品の価格って高いですからね。コンビニ使ってるうちは生活費は下がりません。格安スーパーマーケットを使いましょう。
まとめ:資産運用が面倒ならしなくても大丈夫。生活力を高めよう
以上をまとめると、次の通り。
資産運用がめんどくさい!と思うのなら、無理に資産運用する必要はないと思います。
- 儲かるとは限らない
- 時間と心の平穏を失う可能性がある
- 生活を守るために重要なのは生活力だから
とはいえ、人生に必要なお金を労働だけで確保しようというわけですから、イザという時に備えて貯金をするのは必要です。
貯金を増やしたければ、下記を意識すると良いのかなと。
- 支出を記録する
- 共働きする
- 副業する
- 住居費は手取りの30%以内に抑える
- 保険は必要最低限
- コンビニに行かない
貯金を増やしながら、生活力を高めていければ鬼に金棒ですね。
以上、参考になれば幸いです。
それではまたっ!
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