こんにちは、こびと株(@kobito_kabu)です。
今日は、経理歴10年超・経理大好きな私こびと株が、就活中の学生さんや転職活動中の方に向けて、経理の魅力&やりがいを熱く語ろうと思います。
- 専門家として扱われる
- マイペースに仕事ができる
- 会社の動きがすべて数値でわかる
- 家計・投資に活かせる
- つぶしがきく
経理はやりがいのある仕事です。向き・不向きはありますが、向いている人にとってはかなり魅力的な仕事だと思います。
「経理やってみたいかも?」と思った人は、以下の記事もチェックしてみて下さいね。
目次
経理の5つの魅力・やりがい!
経理の魅力・やりがいを5つ、まとめてご紹介します。
魅力①年齢に関係なく専門家として扱ってもらえる
経理部員は、新入社員(転職者)であっても、周りの社員からは会計・税務の専門家と見られます。
そして専門家の世界では、年下も年上も関係ありません。
知識があるか?その知識を仕事に生かせるか?
それが全てです。
経理で大切な業務に
- 今、会社はどのように処理しているか?
- 本来、どのように処理するべきか?
この2つをぶつけて、「今」を「本来の姿」に近づけていく業務があります。
私の場合、幸いにも簿記が大好物だったので、入社時点でかなりの知識がありました。実務経験はなくても、「②本来どのように処理すべきか?」が分かっていたわけです。
おかげで、すんなり業務に入ることができました。
例えばこんな感じ。
こんな言い方してたら嫌われるので、実際には、もっとオブラートに包んでいきますけどね(笑)
このような指摘・質問をした時に、
「お前はまだ経験が浅いんだから口はさむな」
「いいから黙って今までのやり方をやれ」
なんて理不尽なことはあまりありません。しっかりした知識があって、それを正確に伝えることができれば、段々と一目置かれるようになってきます。
※今までやってた通りにやればいいんだよ!といって、会計・税法上の「本来の姿」を無視する会社は完全にブラック企業なので、身の振り方を考えましょう。そこは不正を不正と思わない会社です。
入社してから、勉強してきた知識をどんどん実務に活かして「本来の姿」を作っていく=信頼を勝ち得てくると、本当に周りから「専門家」として見られるようになってきます。
同僚からも、上司からも、他部署の部長や、ひいては役員からも。
年齢に関係なく専門家として扱ってもらえるのは、経理の大きな魅力だと思います。
年上の人から頼りにされて、
- これはどうすればいいですか?
- あれはどうすればいいですか?
と質問が集まってくるようになるのは本当に楽しいです。
職場で出会った派遣さんも、
- スキルがある人
- スキルがない人
で二極化します。スキルのある人は、派遣という立場でもとても頼りにされて、活躍出来ます。
いわゆる「手に職」系の仕事で、勉強好きな人はきちんと評価される世界なのです。
魅力②マイペースに仕事ができる
経理の仕事は、一人でやることが多いです。
チームワークというよりは、ソロ活動。フリーランスの集まりといった感じでしょうか。
仕事のボリュームと期限はコントロールできませんが、決められた期間内でそれをどのようにこなすかについてはかなり裁量があります。
私が知る限り経理部では、
- 好きで残業しまくる人
- 残業しないでさっさと帰る人
が二極化しています。誰かの巻き添えを食って、残業さぜるを得なくなるということは少なめです。
ちゃんと勉強して知識が身についている人は、その知識を背景にして
- 難しい論点に対して素早く判断をくだし
- すばやく処理をして会計システムに反映させ
- 無駄なことせずにとっとと帰る
ということが可能なケースが多いのです。
魅力③会社の動きがすべて数値で分かる
営業マンは、自分が担当している製品には詳しいです。
研究者達は、自分の研究テーマには詳しいです。
人事部員は、会社の人間に関しては詳しいです。
でも、彼らは自分たちの業務のことしか分かりません。
一方、経理マンは彼らの活動すべてを見ています。
- 製品別の売上も知っている
- 製品別の原価も知っている
- それを売るためにいくらかかったのかも知っている
- 研究課題ごとの研究費も知っている
- 人員の採用コストも知っている
- 人件費の動きも知っている
会社の活動は、簿記のルールに従ってすべて「数値」に置き換えられます。経理をやると、会社の動きをすべて数値で把握できるのです。
「経理の人間がこぞって転職しはじめたら、その会社はヤバい」と言われますが、それはまさにその通りだと思います。
なんというか、試合全体を観察・記録をしているスコアラーのようなイメージでしょうか。異常な動きがあればすぐに気がつきますし、要因も把握できます。
ちなみに、ある程度経理がわかった後で、「経営企画部」や「事業企画部」などの企画職に異動していく人たちもいます。
経理の仕事は多くの場合、「数値で把握する」ところまで。もっとビジネスに深く関わる仕事がしたくなってきたら、企画職への異動タイミングなのかもしれません。
誤解を恐れずに言うと、経理は「記録係」。直接利益を生み出すことはありません。
魅力④家計・投資に活かせる
会計の知識・経理の経験は、ズバりそのまま家計に効いてきます。
現在、30代半ばの私には4桁万円の資産があります。(22歳で働き始めてゼロから貯めました!)
これは大学生の頃に会計を学び、会社で経理の仕事をしているおかげかな、と思います。
経理の仕事をしていると「無駄」がよく見えるようになるし、マイホームみたいな大きな買い物が上手になるんですよね。
株式投資も始めて6年目になりますが、狙い通りの配当金を得ることができています。(ポートフォリオ全体で含み益も出ている状況。)
株価の値動きに惑わされることなく、買った株を売却することも一度もありませんでした。
投資については、将来のことは不明ですが、会計知識を羅針盤にして、迷わずに進んでいけるのではないかなぁと思っています。
魅力⑤つぶしがきく
ある意味、これが一番大きな魅力です。
経理は非常に転職がしやすい職種。自分に合わない職場に当たってしまっても、簡単に職場を変えることができます。
経理をやっていない会社はありません。
A社だろうが、B社だろうが、C社だろうが、どこの会社にも経理はあります。
そしてどの企業の経理であっても、基本的には共通のルールに従って処理をしています。
※IFRSとか米国基準だとか、多少異なるルールでやっている会社もあります。
だから、転職のハードルが比較的低いです。
うちの職場の経理部員も、その半数以上が転職組です。しかも、彼らの大半は、3社以上を経験しています。
派遣さんや契約社員も、どんどん入れ替わります。
わたし自身、リクナビNEXTに登録してみたら、「面接確約オファー」が2ヶ月で7社ほどきました。
面接確約オファーは、企業からのスカウトです。これを貰うと選考においてかなり有利になります。
経理は転職しやすい、つぶしがききやすいっていうのは本当なんだなぁと実感しました。
人員の流動性が高い業界なんじゃないでしょうか。
せっかくですから、
- 経理に興味がある人
- 少しでも経理の経験がある人
は、一度転職エージェントに話を聞いてみて下さい。
自分の市場価値を確認することは、理想の働き方を考える上でメチャクチャ重要です。現状がわからない限り、次へのステップを踏むことはできません。
もしも、いきなり正社員で活躍するという道が厳しくても、派遣や契約社員の立場から正社員になるチャンスも残されています。
うちの会社には、3人ほど、派遣社員時代の働き方が認められて正社員扱いになった人がいます。
具体的な話は、JACリクルートメントのような、経理に詳しい転職エージェントに訊いてみると良いでしょう。リアルな情報をたくさん手に入れることができますよ。
※JACリクルートメントは、管理職・専門職に強い転職エージェントです。
サポートがしっかりしていて評判も高く、無料でサポートしてくれるエージェントなので、話も聞かないなんて、損だと思いますよ~。
経理のキャリアは、とにかく本当につぶしが効きます。専門性を身につけながら、自分に合った職場で長く活躍できるといいですよね!
日商簿記2級以上、それで間違いないです。
1級まで取得していればかなり心強いですが、それはなかなか難しいでしょう。
日商1級ホルダー(実務経験なし)より、日商2級+実務経験3年の方が評価される世界です。とにかく早く日商簿記2級を取得して、早く実務経験を積まれることをオススメします!
経理の「やりがいのなさ」についても紹介しておく!
良い話ばかりしていてもアレなので、デメリットについても紹介しておきます。
①下請け経理はマジでつまらない
経理のなかにも、上流工程の業務と下流工程の業務があります。
上流工程の業務というのは、予算管理などの管理会計的なお仕事です。
下流工程の業務というのは、
- 請求書のチェック
- 経費の精算
- 伝票のチェック
- 紙資料の整理
というような業務です。
これらはまさにルーティンワーク!専門性がアップするということもあまりないですし、替えが効きやすい業務なので大事にしてもらえません。
こういう仕事ばかりやっていても、なかなか人材価値は上がらないわけです。
②会社に貢献している実感が得られにくい
経理はコストセンターです。売り上げを生み出しません。
だから、いくら働いていても会社の利益に貢献している実感が得られにくいんですよね。営業マンとかだと、売上が目に見えるので分かりやすいのでしょうけど…
- M&Aなどの投資案件に携わる
- 予算管理などでキッチリ利益をコントロールする
といった仕事をしないと、「自分の仕事は会社の役に立っているんだ…!」という実感は得られにくいかもしれません。
③人事評価が不透明
②にも関係するのですが、経理はとにかく成果が見えづらいです。
したがって、人事評価も不透明になりやすいです。誰の評価が「5」で、誰の評価が「3」かなんて、差をつけられないんですよね。
結局、
- 上司に気に入られているかどうか
- コミュニケーション能力が高く他部署の人からの評判が良いか
- なんとなく目立つプロジェクトに参加できたか
このようなことで評価がふわっと決まります。
- ほら。やっぱ経理なんてやりがいないじゃん。
- 経理は地味だよねぇ…
- 魅力より、つまらなさの方が強そう…
と思ってしまってたあなたのための記事がこちらです。
これから経理を始める方も、すでに経理を始めてうんざりしている方も、ぜひ目を通してみて下さいね。「これから」を考える足がかりになると思います!
経理の魅力・やりがいまとめ
マイナス面がないとまでは言いません。しかし、総じて経理は楽しいです!!
- 年齢に関係なく専門家として扱ってもらえる
- マイペースに仕事ができる
- 会社の全体がよく見える
- つぶしがきいて、転職しやすい
- 会計知識、経理の経験は家計にもプラス
もちろん会社によって事情は異なりますが、大量のルーティンを延々とやらされる「下請け経理」でなければ、大体上記のようなイメージになるでしょう。
※仮に下請け経理から始まったとしても、専門性を身に着けていけば着実にスキルアップできる世界ですのでご安心を。
新卒の学生さん、経理への転職をお考えの皆さま。ぜひぜひ、堅実な経理ライフをお楽しみ下さい。
それではまたっ!
>>「経理についてもっと詳しく!」というあなたは、以下の記事をどうぞ。
>>「経理って面白そう!」と思えてきたら、日商簿記をチェック!
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